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from: eriyaさん
2013/09/23 07:12:18
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新興市場
9月22日(日)11時06分配信 チャートブック(株探ニュース)
「五輪・リニア関連銘柄に注目!」
●美しい新興市場チャート
人間はもちろんのことだが、美しいものは素晴らしい。チャートも同様だ。私はチャートを見る時、美しいかどうかをかなり意識する。美しい、美しくないの判断は人それぞれであり、こういう形が美しいと明確にしにくいところがある。
しかし、誰が見ても美しいのは、上昇トレンドを小刻みに描き続けているものであり、現在の新興市場チャートは、そんな形になっている。
上げ幅が大幅になるのはあまり好ましくない。その後、売りが出て上昇トレンドが壊されてしまうことが多いからだ。この点、9月に入ってからは小幅な上昇の積み重ねとなっていて、理想的な上昇トレンドチャートとまでいえるほどだ。
それにしても、なぜこれほど強くなっているのか。もちろん、市場の風向きが変わってきているからだ。特に米国市場の環境変化が大きい。同市場では量的金融緩和縮小の早期実行観測が強かった。緩和縮小は市場がもっとも嫌うこと。そのため、積極的な買いが手控えられたばかりか、日本株買いも細っていた。
ところが18日、バーナンキFRB議長は量的金融緩和の先送りを表明した。理由は雇用の改善が思わしくないため。日本では特に日銀が雇用に配慮することはないが、米国では中央銀行は雇用にも責任を持つ。このため、思い切った金融緩和を断行してきたのだが、それをもうしばらく続けるというのだ。
内外の市場は、目下のところこれを歓迎する動きだ。しかし、素直に喜べないところもある。今後も引き続き、いつ縮小するか分からず、経済指標の発表ごとに一喜一憂する日々となるからだ。
●景気回復示す指標にはご用心
ここで大事なのは、指標が好転していれば株は下がり、悪化していれば上がる。こうなる可能性が高いこと。悪化も程度問題で、めちゃくちゃに悪化となるとマイナスに働いてしまうものの、基本的には改善が遅れた方が量的金融緩和をなかなか縮小できないため、株にとっては好ましい......となる。
日本の新興市場も基本的には同じだ。これから景気の回復を示すような経済指標が出てくることになろうが、それは国民の一人としては好ましいものの、投資の観点からは必ずしも歓迎できない。景気が好転するなら、日銀の金融緩和姿勢が鈍ってくる恐れがあるからだ。景気対策もさほど必要ないだろうという声も出てくる。
この点からは景気はなかなか好転しない方がよいといえるほどだ。好転してしまうと、政府や日銀もやることがなくなってしまうのだ。
もちろん、まだそんな状態にはほど遠いものの、日銀の姿勢を見ると、早くも安心しているような気配が見える。なかなか追加の金融緩和策を実行しない。消費税引き上げ後に予想される景気の失速に備えて追加策を温存している。こう見てよい。
状況に好転の兆しが見えると、このように政府も日銀もなにもしなくなるのが普通なので、株も上がりにくくなる恐れがあることは頭に入れておきたい。
幸い、いまはオリンピック東京開催とリニア新幹線停車駅の発表という大きな材料がある。これらはまずは建設関連やその周辺銘柄を大きく押し上げる役割をするため、われわれも関連株から目を離さないようにしたい。
具体的にはビル外壁材PCカーテンウォール首位の高橋ウォール <1994> [JQ]、給排水設備設計に強いエプコ <2311> [JQ]、建設現場への技術者派遣大手である夢真HD <2362> [JQ]。
他分野では、車載用コネクター大手イリソ電子 <6908銘柄情報
【6908】イリソ電子工業(株)関連ニュース銘柄別掲示板ポートフォリオに追加
> [JQ]、ETFの野村鉄鋼非鉄 <1623> [東証E]、そして夢の街創造 <2484> [JQ]だ。
2013年9月20日記
(月刊「チャートブック新興+2部」No.217より転載 )
(「株探」編集部)
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