9月6日（土）8時25分配信 モーニングスター

　横浜ゴム <5101> に狙い目がある。１３年１２月期実績のＲＯＥは１３％近い高水準で、１４年１２月期予想のＰＥＲは７倍台と割り負け感が強い。株価は、８月２２日に直近戻り高値９５０円を形成したあと、調整含みの展開ながら、日足一目均衡表上の「雲」上限が下値支持線として機能しており、早晩出直りに転じる可能性がある。

８月８日に修正された今期業績予想は、市販タイヤ価格の下落リスクを織り込み、売上高を前回予想の６４７０億円から６３５０億円（前期比５．５％増）に下方修正されたが、本業のもうけを示す営業利益は６３０億円（同１１．２％増）を据え置き、３期連続で最高利益更新を見込む。安定したタイヤ需要に加え、原材料となる天然ゴム価格が低水準で推移しており、利益を支える。創業１００周年の１７年１２月期には、売上高１兆円、営業利益１０００億円を目標とし、中期的な成長期待もある。

ちなみに、８月２９日申し込み現在の信用取引残高は買い残１７７万５０００株、売り残４１万５０００株と買い長状態。ただし、同日報告分の株券等貸借週末残高によれば、カラ売りにつながる貸付残高は有担保・無担保合計で７００万株超に上っており、需給思惑も秘めている。

提供：モーニングスター社