7時36分配信 時事通信

【シドニー時事】11日のシドニー外国為替市場の円相場は現地時間午前8時半現在、1米ドル＝106円75～85銭（ニューヨーク市場の前日午後5時は106円82～92銭）で始まった。米国の利上げ前倒し観測を背景にした長期金利上昇や株高を眺め、約6年ぶりの円安・米ドル高水準で推移している。
豪ドルは、米ドル高を映して軟調。1豪ドル＝0．9155～9165米ドル（シドニー市場の前日午前8時半は0．9200～9210米ドル）、対円は97円70～80銭（同97円75～85銭）で始まった。豪州の主力輸出品である鉄鉱石相場安も嫌気され、海外市場では一時0．9137米ドルと6カ月ぶり安値まで下落した。
この日午前11時半に、8月の豪雇用統計が発表される。市場予想は就業者数が1万5000人増、失業率が0．1ポイント低下の6．3％。
ニュージーランド・ドルは1NZドル＝0．8200～8210米ドル（同0．8240～8250米ドル）、対円は87円60～70銭（同87円55～65銭）となった。
NZ中銀は朝方、政策金利を3．5％で据え置くと発表した。市場の予想通りだったが、NZドル売りが若干誘われた。ウィーラー総裁は当面金利を据え置くものの、引き締め姿勢は維持する意向を示した。NZドル高については「持続不能で、大幅に下落する可能性がある」とけん制した。
ユーロは、1ユーロ＝1．2920～2930米ドル（同1．2930～2940米ドル）、対円は138円00～10銭（同137円40～50銭）で取引された。（了）