これは面白い本です。
　TVドラマではおなじみの水戸光圀公、黄門さまのお話です。

　光圀公だけでなく、家康亡き後の将軍・御三家の面々にも感服します。日本の為政者、経営者のみならず一般の我々も身を引きしめられる感を持つことでしょう。
　いろいろ気づかされること・考えさせられることが沢山あって書き出すとレポート用紙３枚では収まらないかもしれませんのでここでは述べませんが、様ざまなことに気づかされ、考えさせられます。

　そのうち、書評が沢山出ると思いますので具体的な内容はそちらに任せることとします。
　史実に基づいたフィクションですのでWikipediaの「徳川光圀」を参考にしながら読まれればいいと思います。

　冲方丁は「天地明察」を書いていて、話題になりましたが、それと並ぶと思います。なお、後半に「天地明察」の主人公安井算哲も登場するので、読まれた方には興味深いでしょう。

　角川書店の出版、大冊で７５０ページですが、\1900は内容も含め安いと思います(１ページ2.5円)。

　冲方 丁著「天地明察」が映画化され、近く上映されます。

　私の読書メモに「これはおもしろい本。
　本屋大賞一位になったのもうなずける。
　碁をもって徳川家に仕える四家の一員で碁打ち衆の職分の渋川春海が暦の改暦に取り組むお話。
　碁に精通し、算術と天文に強く関心を持ち、研さんを積むうちに改暦の仕事に取り組むことになる。囲碁愛好者、天文ファン、数学好きだけでなく誰が読んでも面白いだろう。
　碁、算術、天文そして改暦に取り組む姿は若い人、中高生や大学生などに元気と勇気、挑戦意欲を与えるだろう。
　また、仕事観にも影響を与え、自分の仕事への取り組みにつて考えさせられるのではないか。
　若い人だけでなく万人向けのお勧めの一冊。」とあります。

　NHKの大河ドラマも戦や雅やかさの際立つものばかりでなくこのようなものを扱ってもらいたいと思います。