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from: 沙羅(Sarah)さん 2013/07/08 00:21:56 icon めるろ~さんの命日にちなみ・・・・空海についての研究発表 
 めるろ~さんの
 空海についての、学術発表
 質疑応答の、答えは、めるろ~さんです、
 <密教は仏教か?>
 ・仏説=釈尊が話したこと
 ・般若心経→法華経→密教は最後に出て来た。
 ・大般若経・600巻→中本→心経(これが通説)
 ・心経が一番最初に書かれたものかもしれない
 ・実は般若心経は密教経典だった。(これが空海の解釈)
 ・密教宗派でだけ、末尾の「ギャテイギャテイハラギャテイ~」の部分が訳されている。顕教宗派では、訳されていない。
 ・「仏説」と付くのは真言宗でだけ。般若心経が釈尊の教えであることを説いたのが空海。
 <「仏説」という語へ>
 ・『仏説 般若心経』の仏説の意味
 ・「仏説」=釈迦の言葉、釈尊が話したこと
 ・なのになぜ、菩薩が出てくる=菩薩が語っているのか?
 ・釈迦がまだ理解が及ばない民衆への法話を止めた=黙した時に、菩薩に念を送り、菩薩が釈尊に代わって舎利子=シャーリプトラに語ったから。
 ・「仏」とは座って動かない=人間界には来ない。解脱後。
 「菩薩」はあちこち動くことができる=人間界にも来る。解脱前。
 【質疑応答】
 【Q】「智恵・智慧」とはどのような意味か?
 【A】生におけるものの見方。ものごとについて考えること。
 【Q】自己啓発書も知恵に含まれるのか?(ポジティブシンキングやロジカルシンキングなど)
 【A】智慧の一部として含まれるだろう。般若心経の考え方は現代でも通用するようなものはある。
 【Q】どこが一番すごいとかんじられたのか?
 【A】智は一定ではない。年も一定ではない。
 人生の中で見方が変わっていくこと、変わっていけるということが
 諦観(たいかん)。生まれ変わる、別の自分になれる、という部分。
 「苦しみに種類がある」というのではなく、総体的な視点での知恵を
 説いていることに感動した。一定の見方に執着せずに前向きになろうというところ。
 【Q】「摩訶」の意味について
 【A】一般的には「大きい、大いなる」。真言では「深い」。
 【Q】「はらみった」とは?
 【A】「六波羅密」=六つあるうちの「布施はらみった」から始まって、
 最高のものが「般若はらみった」
 【Q】「般若はらみった」とは「いい人間関係」ということか?
 【A】いさかい争いの原因を探ってとりまとめていく、
 切磋琢磨してお互いに対峙していくということ。
 理想的な関係に持っていくための方法を説いたもの。
 プロセスを見るため、楽しむためのさまざまのものの見方の大切さを説いたもの。
 「円」=仏教語における、欠けるところがない理想的な存在
 【Q】プロセスも「空」ではないのか?「無」と「空」の違い
 【A】プロセスもまた一定ではないので「空」だといえるが、
 無=意味がない、ということではない。
 解決の仕方が「一定ではない」ということ。
 般若心経での「無」とは「一定ではない」ものが「ある」ということ。
 ひとつの固定的なものの見方で完結するものはないので。
 【Q】真言の東寺派と高野山派の違い。どちらが異端?
 【A】東寺=天皇・貴族・国=世俗のため=加持祈祷。
 高野山=修行僧のため=聖のため=修業。
 加持祈祷で薬学を駆使して天皇を治癒したりもした。
 【Q】異端と言うよりも高野山は少数派で東寺が民衆派にみえるのですが。
 【A】空海はどちらもが大切と考え両方を行ったり来たりした。
 聖俗不二の思想のため。
 【Q】「空」とはなにか?
 【A】ナーガルジュナ=龍樹の『中論』が初出。
 生<――空――>滅
 生じてから滅びるまでのプロセスが「空」。
 無は、生または滅の一時点について使われる表現。
 その「無」の意味とは「~~し尽くすことがない」という表現。
 【Q】空が無であるとは言えるのか? 無が空であるとは言えるのか?
 【A】後者は包括概念なので成り立つ。無が集まったら空になる。
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 【参考図書】
 ■サンスクリット訳
 (1)宮坂宥洪『真釈 般若心経』(角川文庫)
 (2)田久保周譽『解説 般若心経』(平河出版社)
 ■秘鍵訳
 (1)金岡秀友『空海 般若心経秘鍵』(太陽出版)
 (2)『空海コレクション2』(宮坂宥勝監修、筑摩書房)
 (3)松長有慶『空海 般若心経の秘密を読み解く』(春秋社)
 (4)阿部龍樹『空海の般若心経』(春秋社)
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