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シムダンス「四次元能」

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  • from: 生成門さん

    2011年08月22日 09時22分25秒

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    パラノドライブは多数者の論理である

    パラノドライブは多数者の論理である
    <四次元能版:新世紀エヴァンゲリオン>

    木村氏はパラノの常識が間違っていることを示そうとしているのですが、それは多数者の論理であり、なんら根拠がないからだと言うのです。皆で渡れば怖くはない式の論理だというわけです。

    しかし、放射能汚染はそうはいきません。

    私=1という確信、つまり、「私は私である」という確信はどこからくるのでしょうか。

    木村氏は、それは、「そのように考えるべきだ」という命令なのだと説明しています。まるでパラノは軍隊にいるようなものです。大勢がそのように考えるから、お前もそう考えなさいという暗黙の命令があるというのです。

    決して、何か倫理的で合理的な正しい基準があるわけではないということです。

    つまり、命令なのです。

    では、一体誰の命令なのでしょうか。

    木村氏は、それが誰とは言っていませんが、長いものは巻かれろという諺があるように、それは組織の文化や風土といった暗黙の命令です。

    これを四次元流として解釈すると、その命令は、光の陰謀を果たす使徒の命令だということになります。

    もちろん、それを命令だと気づかせないのが使徒の巧妙なところでもあるのですが。

    凹優位のタイプはスキゾということになりますが、異端児であり、少数派でもあるので、多くはスキゾを隠して、擬似パラノを装って息苦しく生きています。

    スキゾは、私は1、私=私、世界=1という三つの確信を欠落しているのです。

    ですから、そのままでパラノ社会に出てくると、変わり者、不潔なもの、異端児というレッテルを貼られてしまいます。酷くなると異常者として病院に送られることもあるでしょう。

    ですから、彼らなりの防御策はあるのです。それはパラノの仮面を被って堂々とパラノ社会を闊歩し生きることです。しかし、仮面を被ることは、長くは続かず、時には休養も必要でしょう。

    それが長くなると、岩陰にヒッソリと身を隠して棲息する岩魚のように生きる自然派スタイルを通す人もいることでしょう。

    では、何故パラノは「私は私である」を正しいと信じるように命令されていることに気が付かないのでしょうか。

    木村氏は、そうじゃないと生活が上手くいかないからだと、あっさりと答えていますが、四次元能では、もっと、根源的であることを光の陰謀説で説明しています。

    木村氏は「パラノの常識」を正しいとして社会のルール化しなければならないと理由があると言います。それはスキゾの論理を「正しくない」として排除しないと、多数者の社会生活が効率的に成立しないからということです。

    要するに、多数者の原理なのです。

    しかし、木村氏が主張するように、パラノだけが正しいとするのは、生きるための選択だとしても、それだけが選択の全てではないということは進化の歴史を見ても歴然としています。

    つまり、パラノの常識的は「正しい」から「正しい」のではなく、パラノでないと社会生活は上手くいかないから「パラノが正しい」ということにしているだけなのです。

    そして、困ったことに、パラノにとって、スキゾの存在は、日常的常識の正しさに根拠がないことを露呈させてしまうのです。

    だからこそ、パラノは不安を感じ、スキゾを排除するのだと木村氏は述べています。

    木村氏も指摘するように、中世までの社会はそれでも精神異常者(スキゾ)に社会的位置を与えてきました(シャーマン、魔女、etc)。

    これは西洋社会に紛れ込んだ遊牧民族のことを言っているのだと思います。もちろん、混血がいるでしょうから、それを単純に人種で区別することなどできないことは言うまでもありません。
    しかし、いつの社会でも、出る杭を打つといった形で異端な者を村八分にしてきたことからも分かるように小数者は迫害されるのです。迫害されるのには何ら合理的な理由はなく、単に三つの確信を持っていないということなのです。

    三つの確信を持っていなくても十分に人間として幸せに生きている人がいるのですから、それを否定することは誰にもできないということです。ですから光の陰謀は何としても打破しなければならないのです。

    木村氏は精神分裂病を異常とみなして接してきた結果、彼らを何の根拠もなく異常者として扱ってきたことの罪滅ぼしと友情のしるしとして「異常の構造」を書いたと記しています。

    PS理論からすると、人間が凸(+1)凹(+1)に分岐するのは当然であり、凸(+1)が自己へ向かう傾向の現れであり、凹(+1)が他者へ向かう蛍光の現れとすると、前者を自我、後者を無我とすると人間の本質が良く見えてきてしまいますので、自我優位のパラノの論理が正しいなどとは言えないのは自明のことです。

    四次元能は、自明どころか自我こそが文明を発展させた原動力であり、それが人類を絶滅させようとしていることを突きつけているのですから、木村氏の罪滅ぼしという態度では、まだ、本質を掴み損ねているように思えます。

    四次元能にとって、自我に傾斜するドライブに歯止めをかけるのは当然のことなのです。

    しかし、現実にはパラノドライブは強力であり、しかも、多数者の論理によって歯止めを掛けようにも掛けられないのも現実です。

    果して、パラノドライブに歯止めは掛けられるのでしょうか。
    続く

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