絶望させるニュースが続く
＜四次元能版：新世紀エヴァンゲリオン＞

またまた絶望させるニュースがあります。
8/17 RussiaToday 福島第一・地面から水蒸気が噴き出している http://www.youtube.com/watch?v=4bD7SuXVpc4
広島私立大学のロバート・ジェイコブズ教授は、次のように語りました。
・ 事態は深刻だ。
・ 余震によって破壊されて、炉心が下に落ちてしまった。
・ 放射能汚染水が地下に流れ出している可能性がある。
・ 原子炉は津波が来る前の地震で壊れていた。
・ そうなると日本のどこにでも同じことが起きる可能性がある。
・ 今すぐに全ての原発を停止すべきだ。
―――
最近は、あまり原発の状況が報道されないので、収束に向っていると思っている人も多いでしょうが、そうではないようですね。

いずれにしても、福島原発の放射能汚染の不安は水の汚染と土壌汚染と海洋汚染が絡んできているので、簡単に切り離しては考えられないでしょうが、水の場合はある程度、何かに吸着する方法で除去することができるでしょうが、どうせ海に流れるかいいと言っていられないのが、その外に漏れた放射性物質の量の多さです。

ところで、６月の時点で、原発からは１日あたり１５０兆ベクレル以上、１時間に６兆ベクレルを超える放射性物質が放出されているそうですが、その量をベクレルで言われても実感が湧かないですよね。

「核技術の真実：現・東電経営陣が小出裕章氏の本を読んでいれば福島原発破局事故はなかった」
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/25891099.html
で一躍有名になった小出裕章氏の「1,2,3号機あわせれば広島原爆4000発分相当の核分裂生成物」
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65756772.html
の話を聞けば、広島原爆と比較してくれていますので良く分かります。
以下、要約しました。

＜セシウム１３７＞

広島原爆の１００発分を越える量が、福島第一原発からばら撒かれた。
今１２万トンの汚染水として、多分それを越えるものが汚染水の中に存在している。
炉の中には、４０００発分の既に外に漏れでた分を引いた残り、つまり、３９００発分が残っている。
これが、外に漏れ出る可能性がないとは断言できない。
と言っています。

これで、どうして楽観的になれるでしょう。

さて、漏れ出た後は後始末をしなければなりません。

川や地下に流れた水はどうにもなりませんから、どこかでプールして処理するしかありませんが、魚はどうなるでしょう。

土壌は汚染された土を除去すればそこの場所は良いでしょうが、除去した土をどうするのかという問題が残ります。

特に、海に流れ出した放射能（正確には放射性物質）は生態系を通じて、世界の海に拡散しますから、半減期の長い放射性物質（セシウム137は約30年）が食物連鎖となって私達の身体に戻ってくるのですからやっかいです。

野菜、果物、魚がダメとなると、何を食べていけばよいのでしょうか。

いずれにしても、除去しただけではだめで、根本的に解決する方法を見つけ出さない限り、長い期間にわたって不安と絶望をもたらすだけでしょう。
続く