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from: 生成門さん
2012/03/03 18:56:55
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ライプニッツと四次元能のモナド
ライプニッツと四次元能のモナド
<四次元能版:新世紀エヴァンゲリオン:モナドの作法>
ここで、注意すべきことがあります。
モナドはライプニッツからの借りモノですが、ライプニッツのモナドは主語優位の概念ですので、四次元能のモナドはライプニッツのモナドを述語優位に反転させていると考えてください。
ライプニッツのモナドは完全です。神のモナドです。しかし、四次元能のモナドは進化するモナドです。
ライプニッツのモナドは、「原子」と似ていますが、原子のような物質的ではなく、イデア的なものです。しかもこのイデア的なものが物質世界を構成します。
このあたりは、四次元能の「イデアが現象させる」というのと同じです。
モナドを実体(オブジェクト)やオントロジー(存在)というと語弊があるかも知れません。それに近いと思われます。
実体や存在は抽象的概念ですので、モナドといってもよさそうなのですが、実体や存在というと、やはり大きさや広がりが入ってくると思うのです。
モナドも概念ですが、大きさや広がりを持たない幽霊のようなもののです。
では、何故、幽霊モナドから、何故3次元の空間という具体的で個別的なものが生成されるでしょうか?
ライプニッツにとって、3次元空間などもともと存在しないのであって、真空さえもないのであり、ただ無数のモナドが充満しているだけだと言います。
そして、それは精神の塊のようなもので、物質的な色合いはいささかも持っていないのです。それらは現象のように消滅せず、互いに干渉せず、モナドは互いに反映しているというのです。
ここは分かりにくいところですが、ライプニッツのモナドは、神の属性が顕現したのだといっても良いでしょう。神の属性をイデアと考えると、それは述語と考えることができます。その点では、四次元能と同じモナドになります。
一方、ライプニッツのモナドは宿命的な色が濃く、妨げあわず、幽霊のようです。それでいながら、モナドの間には因果関係のようなものがあるようにも見えます。
ここもライプニッツ・モナドの分かりにくいところです。
これは、四次元能のモナドの方が上手く説明できます。四次元能のモナドは精神性と身体性という二重性を持っているので、精神性だけを見れば幽霊であり、もう片方、つまり、物質性だけを見ると大きさや広がりを持っているように見えます。
物質性だけを見れば、そこは、予め定められた調和があり、まるで、パソコンのOSとタスクの関係のように、タスクは勝手に動くのですが、全体としては、コントロールされていて、互いに関係せず、妨げ合わずに、スムーズに進行するように見えてしまいます。
こうしたOS的神を認めると予定調和説となり、この考えを更に進めていくと、モナドの中にはあらかじめ宇宙の全体が組み込まれているのだというトンデモな事になっていくのですが、これを言い換えると、偶然に見えるようなことでも、モナドにあらかじめ組み込まれたものが実現しているのであり、モナド相互が調和しているようにみえるのも、この組み込まれている運命のようなものが発現したことの結果なのだということになります。
ただ、こうした考えは、以外とトンデモではないのです。
というのは、現在の先端科学である超「ひも」理論でも、無限の可能性のある高次元から3次元が生成されると考えていますし、フラクタルやカオス理論でも、似たようなところがあります。
カオスであっても、ちゃんと秩序が生成されるのです。この「ちゃんと」を予定調和と読み変えれば、同じことを言っているのです。
ただ、ライプニッツのモナドを、パソコンのOSとタスクの関係に喩えてしまうと大きな誤解を招く恐れがあります。
ライプニッツのモナドは万能の神であり、パソコンのOSはまるで不完全です。パソコンは、良くフリーズしますし、決して万能の神ではありません。まして、直ぐにバージョン・アップです。まるで、マイクロソフトが神のような存在です。
まあ、ライプニッツとしては、どうしても、万能の神を想定したいのでしょうが、でもそれはかなわぬ夢のようです。
このようなライプニッツ流の考え方は、主語論理と言われるもので、必要な述語が主語の中にあらかじめ含まれていなければならないのです。
例えば人間は、遺伝子に全ての命の情報が組み込まれているのですから、遺伝子の情報を抽象化してモナド化すれば、そこに全ての生きる為に必要な「呼吸する」とか、「声を出す」とか、「考える」とかの完全な述語があることにあります。
しかし、人間は神ではないのですから、完全ではありません。それでも人間というモナドには、神が宿っているというのでしょうか?
要するに、ライプニッツのモナドを実体と考えると、述語を包括する主語のようなものですから、すべての述語をあらかじめ自分のうちに含んでいなければならないのです。これは、進化の実態と懸け離れていると思うのですが、仏教で言うところの阿頼耶識には、全てがあるようですから、モナドにも、それと同じような隠し場所があるもかもしれません。
四次元能の場合、それはMP1に相当しますので、四次元能のモナドと似ていますが、何と言っても主語が優位(ライプニッツ)と述語が優位(四次元能)という点は、大きく異なるところです。
従って、ライプニッツのモナドは、かなり決定論的となります。世界には偶然のものは何も存在しなく、すべてはあらかじめ確定されており、必然的に生起するということになります。これは神でしかありません。
このライプニッツのモナドに、かなり近いのがフラクタルです。フラクタルは確かに予定調和的ですが、しかし、フラクタル暗号を見ると分かるように、一寸先は闇なのです。
計算され前は見通し出来ませんが、一度、計算されると、後は確定的なのですから、半分だけを見ていると、ライプニッツの予定調和的です。
考えて見れば、人間の人生は、未来は不確定で過去は決定的ですから、予定調和は、そのようなことを言っていると考えれば、突拍子もないことを言っているのではないかもしれません。
君との出会いは運命だったとか、私の人生はこうなるように定められていたということがあるのですが、それらは全て過去を振り返って言っているだけで、未来に向かって言うと、それは単なる占いということになってしまうのですし、予定調和を言うライプニッツが占い師と同じことを言っているとは思えないので、フラクタルや量子論的なことを言っていると考えれば、難なく受け入れることが出来るのではないでしょうか?
ライプニッツのモナド四次元能のモナドの違いの比較
<ライプニッツのモナド>
主語論理
モナドの中に全ての述語がある。
モナドは神であり、そこから全ての現象が生成される。
モナドは精神である。
モナドは完全である。
モナド自体は生成も消滅もしない。
モナド同士は不可侵である。
モナド同士は相互作用も交渉も干渉もしない。
モナドはモナドを映す。
モナドは実体ではなく精神である。
モナドは決定論的に現象生成する。
モナドは予定調和する。
<四次元能のモナド>
述語論理優位であるが、主語論理も認める。
モナドごとに含まれる述語は違う。
モナドは進化する。
モナドは脳の中の能である。
モナドは認識のフレームである。
モナドは心である。
モナドは生成消滅する。
モナドは精神的身体(GP:複素平面)であり、そこから全ての現象が生成される。
モナドGP自体は生成も消滅もしない。
モナド同士は不可侵である。
モナド同士は相互作用も交渉も干渉もしない。
モナドはモナドを映す。
モナドは実体ではなく精神的身体である。
モナドは非決定論的に超対称性的陰陽の共振によって現象生成する。
モナドは陰陽論的に予定調和する。
続く-
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