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from: 生成門さん
2012/05/13 20:00:07
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四句分別=テトラ・レンマ
四句分別=テトラ・レンマ
<玄生人のための玄人による玄語(14):GPSの実践>
決断を迫られたとき「どっちでもいい」「わからない」と言って煮え切らない態度を示す人は情(レンマ)の人です。どっちかはっきりさせないときがすまない人はロゴスの人です。
レンマを割り切れない心、ロゴスを割り切る心と考えると、レンマの人はジレンマ、トリレンマ(三重苦)を招くのです。そして、テトラ・レンマまで行くのです。ロゴスの人は切り抜けるのですが、最後の勝負はどうなるのでしょうか?
西洋人はスパッと割り切っていくでしょうが、ハムレットのように「生きるべきか死ぬべきか」とレンマで深刻に悩む人も多いようですね。
東洋人も悩むことは悩むでしょうが、結局、「生死一如」とかで、なんとなく切り抜けてしまうようですね。
西洋人はロゴス重視であり、「A」か「非A」か、「善」か「悪」か、というふうに、常に 割り切って考える(二者択一)傾向にあります。彼らは決断する人なのです。
もっと言うと、レンマは直証、直観の心であり、ロゴスはあれかこれかのいずれかを選ぶ心であり、とにかく、他には選択肢はないとする排中律重視の人なのです。
ダメ押し的ですが、レンマは東洋人の傾向であり、三浦梅園が排中律のロゴス人だとはとても言えないのではないでしょうか?
レンマの人は、肯定と否定のほかに第三および第四のもの=〈中〉を排しないでかえって容認するのです。こうした情の傾向を論理まで高めたのが、四句分別というテトラ・レンマ(四つのレンマ)なのではないでしょうか?
四句分別=テトラ・レンマ
一:肯定
二:否定
三:肯定かつ否定
四:否定でも肯定でもない
このテトラ・レンマは人間の情的傾向を示しているだけでなく、論理として独特の意味と構造を持っているのです。
そうであり、かつ、そうでないものが同時に成り立つという事態はロゴスにとっては矛盾です。しかし、そうであり、そうでもないによってこそ、そうでもあり、そうでもないことがあるという、ロゴスの世界から見るととんでもないもう一つの別世界があるのです。
そんな世界を、テトラ人とレンマ人を登場させて四句分別の能として、舞を舞わせてみましょう。
続く-
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