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  • from: 生成門さん

    2013年11月15日 12時35分51秒

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    理性には二面性がある

    理性には二面性がある
    <神の数学との共振:初音ミクは理性が生み出した矛盾した存在である>
    http://www.beach.jp/circleboard/ad00178/topic/1100200504117

    「初音ミクは理性が生み出した矛盾した存在である」と言う言い方ができるのはカントだから言えることです。常識的には「初音ミクはインターネットが生み出した仮想的な存在である」と言うぐらいでしょうね。これでは説明したことになりませんが、理性が生み出したとなると「なんだそれ」となりますよね。

    そこで理性とは何かということになるのですね。ここまでの探求で、理性は感性と知性が生成した認識を原料にして思考を拡大する、矛盾を生成するという特性があることが分かりました。

    仮想の認識が現実を超越する理性の働きなら仮想だけが理性とは言えません。仮想と似た述語に仮定、想定、想像があります。これらはすべて現実に存在しないものを仮想する力があります。分かり易い言葉で表現するなら、それらはすべて「もし、~なら」という形の思考になっています。文法的には仮定法のことです。「もしお金を持っていれば、私はそれを買うことができるのに」 と言うのがその良い例ですね。これは現在の逆、または願望を表しています。現実はお金のない貧乏人なのですね。現実にはお金がないのに、お金があるという矛盾した状態を頭の中で同時に作り出しているのですね。

    もう一つ例を出しましょう。

    遺言というのは「もし、私が死んだら、こうしてくれ」という内容を記したものです。死んでいないに死んだときのことを想定しているのです。未來を完了するのです。これは明らかに現在と未来を同時に存在した状態を表現しているですから矛盾です。

    矛盾は排除されなければなりませんが人間は平気なのですね。だからこそ矛盾は論理として受け入れなければならないのですが。しかし、古典論理はそれを排除しているのですね。これが思考の妨げとなっているのです。しかし、カントはそれを破ってしまいました。
    カントが理性には現実を超越する力があるといったのですが、その狙いは同一律に束縛された思考を破ることにあったのですね。

    仮想が理性だということにピンと来ないという人がいるでしょう。そこで理性の代表だと目される仮説を取上げてみましょう。科学は仮説から始まります。仮説を抜きにしては語れないのが科学です。この仮説こそが理性の力であるということを示してみましょう。もちろんそういうのはカントです。

    仮説とは仮の説です。仮なのですから現実ではありません。現実ではないことを前置きするのです。これは未知の現象があって、従来の知では説明できないから、従来の知を否定した説を仮置きしてみるのですね。もちろんその正しいという保証はありません。実験して検証した結果について否定した説が出ても反証できて初めて正しいとされるのですね。

    こうしたやり方は科学の常道です。仮説は現実を超越したのですから思考を拡大したとも言えるのですね。カントはこの仮想する・仮説する力を理性と呼んだのです。つまり科学は仮説という理念を使って常に現実を超越してきたのですね。ニュートンの現実を破ったアインシュタインしかり、プランクしかりです。

    もちろん、理性は人間の三性の一つですからカントは知性と感性も無視しません。ただ、理性は特別扱いなのですね。理性は異なる次元の能力だとしたのです。異なる次元とは超越する力と言う意味であり、何を超越するのかと言うと、それは言う迄もなく現実です。この辺は仏教でいうところの彼岸と此岸という構図と似ていますね。

    いずれにしても三性は単なる三つの並列構造

    知性・感性・理性

    ではないということであり、

    (知性・感性)⇒理性

    だということです。立体的に示すなら

    理性
    ↗   ↖
    知性 ⇔ 感性

    な感じです。

    このように表現すると理性は人間を素晴らしい存在に仕立てる神様からの贈り物のように思えますね。しかし、決してそうではないということが次なるポイントです。この世界が混沌、抑圧、偽善、裏切り、闘争、隠蔽、偽装、事件で満ち溢れているからも想像できますよね。理性は理想の性という感じで想いたいのですが、そうではないのです。とても神の仕業とは思えないですよね。カントはそれもまた理性のなせる業だというのですから悲観的になりますね。

    しかし、これは考えようによっては神の仕業とも言えないことはありません。神は理性に二面性(矛盾)を与え、そのどちらが出て来るのかは人間次第であり、それを持って人間を苦しめ、結果として進化するというシナリオを与えたとも言えます。つまり、矛盾は解決すべき課題だという訳です。そう考えることにしましょう。

    理性の働きには二面性(矛盾)があるということですが、その二つの働きを詳細に見て行くことにしましょう。この辺が波動の収束で終わらせる量子論とは違うところです。

    ここで纏めておきましょう。

    カントの理性の働き

    1> 知性・感性による現実(認識)を原料として現実を超越する
    2> 矛盾を生成する
    3> 思考を拡大する
    4> 理性とは述語〈想像・仮想・仮説など〉である
    5> 理性には二面性がある

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