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from: 生成門さん
2015/01/11 14:51:51
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単細胞の粘菌が寄り集まって解体することを繰り返すのは他の単細胞体とはまるで異なる振る舞いである。しかし、動植物を見ると粘菌のサイクルと相似であることが分かる。
粘菌は螺旋運動する。ではその螺旋の計算はタイムマシン付コンピュータで行うのだろうか。
アメーバはらせん階段を上ってナメクジに進化する?(斎藤茂教授)
http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/skondo/saibokogaku/nenkin.html
粘菌が螺旋運動を計算しているとしてどんな計算をしているのだろうか。
粘菌の振る舞いを外から見ていたのでは皆目見当がつかない。粘菌は集団で寄り集まって目的的行動をするのである。どうして意識もない単細胞が組織的に動けるのだろうか。そこには計算以上のものがある。ただ集まっただけでは烏合の衆だからである。
組織的な目的的行動は反エントロピー的である。エントロピーが負になるということは自己の秩序を作る何かの仕組みがなければならないということである。ほっといて秩序が生まれるようなことはあり得ないのである。これは自己が自己を作るのだから自己生成の仕組みである。
人間レベルの集団行動をモデルとすると、指揮者がいてそれを理解するメンバーがいて、互いに規律を守り、全体と部分の関係を認識し、学習するという反エントロピープロセスがなければならない。粘菌にこのようなことを期待できるのだろうか。ましてそこに無限の計算が入るとするとタイムマシン付コンピュータがなければならない。これはおよそ不可能なモデルである。
粘菌はそのありえないはずの事をちゃんとやってしまっているのである。このアメーバナメクジ(疑似多細胞体)は、あたかもしっかりした意識的精神=反エントロピープロセスを持ち、個体のようにふるまうにも関わらず、ばらしても再集合し、ナイフで切っても2匹になって動き出すのである。
切っても、切っても再生する特技を持つのはプラナリアであるがプラナリアは動物である。それと同じ再生力をもつ原生生物がアメーバナメクジ(粘菌)なのである。再生能力と言い、集団行動と言い動物や植物と似ている。
しかし、斎藤氏によれば、単細胞で寄り集まって集団行動するのは粘菌だけであるという。こんなことができるのは、広い生物界でも細胞性粘菌のグループしかいないという。一子相伝の伝承スタイルなのである。しかし見方を変えると動物に於いては集団化するし、植物にも群生化するように寄り集まる傾向は似ている。
単細胞が寄り集まったのが多細胞である。多細胞からそのまま解体してしまうのが粘菌であるが、他の多細胞生物は器官を発生させ、個体となり持続する。そして死によって解体される。再び単細胞から始める。
結局、粘菌は集団化と解体のサイクルが早いのである。動植物は単細胞から進化して多細胞となとり器官に分化してそれを個体化して、持続させ、個体は集団化して組織化する。組織は持続するがやがては崩壊する。
動植物は寄り集まって離散するサイクルを時間軸に沿って引き延ばし、細胞と個体のレベルの二段階にしたのではないだろうか。
粘菌:単細胞⇒集団化⇒疑似多細胞⇒単細胞
動食物:
レベル1>単細胞⇒多細胞⇒分化⇒器官⇒個体⇒再生(部分再生)⇒死(解体)
レベル2>個体⇒集団化(群生)⇒組織体⇒解体(解散)
ここにあるのは
1> 集合
2> 解体
3> 反復
である。粘菌と動植物の違いはその集合・解体・反復のサイクルの時間の違いである。
粘菌:集合⇒解体
動植物:
細胞レベル>集合⇒解体(死)
個体レベル>集合⇒解体(解散)
確かに粘菌は特別であるが、他の単細胞達は時間軸を味方にして進化したのである。そのために多細胞が器官に分化して解体するまでの時間が引き伸ばされたために、粘菌にある集合・解体のサイクルが見えなくなっていたのである。だから粘菌を探求すれば進化の本質が見えてくるということである。-
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