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神話読書会〜女神さまがみてる〜

神話読書会〜女神さまがみてる〜>掲示板

公開 メンバー数:11人

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  • from: エリスさん

    2010年03月25日 11時30分41秒

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    「Re:<(_ _)>」
     二週続けてでスミマセン。
     明日は用事があるので、今日更新しようと思っていたのですが……。

     外科の病院に行ってきます。

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  • from: エリスさん

    2010年03月19日 13時56分49秒

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    「<(_ _)>」
     実はあまり体調がすぐれません。

     理由としては、もう一つのサークル「恋愛小説発表会・改定版」にも書いてあるのですが、


     その他にも、激務明けの筋肉痛が全然治らない、といった理由がありまして。


     今日はこちらを休載させていただきます。
     「恋愛小説発表会・改定版」の方は更新してありますので、どうぞそちらをお楽しみください。

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  • from: エリスさん

    2010年03月12日 13時54分23秒

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    「ヘーラクレースの冒険・44」
     イアーソーンがケイローンに託されていたのには、訳があった。
     それまでイオールコスはイアーソーンの父・アイソーンが王位に就いていたが、アイソーンの異父弟になるペリアースにその座から引きずり降ろされていた。国民には、
     「アイソーン王が高齢につき、政務が困難になったため、イアーソーン王子が成人するまで、王の弟である自分が代わって政務を取り仕切ることにする」
     と布令を出した。
     そんな話が信じられるわけがないと、イアーソーンの生母(正妃ではなく、後宮の女人だったために名前は伝えられていない)はまだ乳飲み子のイアーソーンを連れて王宮を逃げ出した。思ったとおり追手に狙われた彼らは、なんとか森まで逃げてきたが、生母は途中で負った傷のために力尽き、イアーソーンを手に抱いたまま意識を失ってしまう。――そこをたまたま通りがかったのがケイローンだったのである。
     ケイローンに助けられた生母は事情をすべて彼に話し、イアーソーンを匿ってくれるように頼んだ。ケイローンはそれを快く引き受けてくれたので、生母は身寄りを訪ねてマケドニアの方へ旅立ったのだった。
     こうしてイアーソーンはケイローンに養育され、二十歳を迎えた。文武両道で、容姿も整って育ったことで、ケイローンも育ての親として満足していた。
     「そろそろ行く末について、神託を求めたらどうだろう」
     ケイローンにそう勧められて、イアーソーンはデルポイの神殿へ赴き、アポローンの神託を受けた。すると、イオールコスに帰って父のものである王位を、ペリアースから譲り受けよ、とのことであった。
     「王位を奪い返すなど、並大抵のことではない。本願の前にマケドニアにいる母君に別れを告げてくるといい」
     ケイローンにそう諭されて、イアーソーンはマケドニアへと向かった。すると生母は病で死にかけており、イアーソーンはそこで、母親の最後を看取るまでの一年間を過ごした。
     ちょうどそのころ、敵であるペリアースも神託を受けていた。その内容は、
     「王位はいつか、片方だけ履物を履いている若者に奪われるであろう」
     というものであった。そんな若者がいるわけがないと、ペリアースは甘く見ていたのだが、その神託を下したのが王后神ヘーラーであることなどまったく気づいてはいなかった。ペリアースは以前、ヘーラーの神殿で自分の継母を殺害したことがあり、そのことをヘーラーは不快に思っていたのである。そして、いつかこの不遜な男を成敗してやろうと、ヘーラーは時期を見ていたのであった。
     生母を墓に葬ったイアーソーンは、母に最後にもらった豹の毛皮を身に着け、腰にはケイローンからもらった剣を帯びてイオールコスに向かった。その途中、大雨で水かさが増してしまった川を、なんとか歩いて渡ろうとしていると、そこで一人の老婆に出会った。
     老婆もこの増水した川で帰るに帰れなくなってしまったと言うので、
     「それでしたら、わたしがおぶって連れて行ってあげますよ」
     と、イアーソーンは申し出た。
     「そんな!? 一人で渡るのも大変そうなのに、私なんぞをおぶっては……」
     「いいえ。師(ケイローン)は言っていました。困っている人も助けられないようでは、人の上に立つ資格はないと。わたしは父の子として、いずれこの国を統べたいと思っていますから」
     そうしてイアーソーンが老婆を背負い、川を渡りだすと、驚いたことに老婆の体重が少しずつ重くなっていった。
     それでもイアーソーンは歯をくいしばって、一歩一歩前に進んだ。その時、ちよっと足がよろけて、左足の履物が脱げてしまい、見る見るうちに流されてしまった。
     「おお、履物が……」
     老婆が済まなそうに言うと、
     「気にしないでください。履物の一つや二つ! それより、しっかりつかまっていてくださいね」
     イアーソーンは明るく言い放つと、最後の力で岸までたどり着いた。
     川岸で老婆を下ろす、イアーソーンはもう一歩も歩けなくなってしまい、その場にへたり込んだ。すると、老婆の姿がみるみるうちに若返っていき、美しい女神の姿になった。
     「よくやりました、イアーソーン。私はオリュンポスの女王・ヘーラー。そなたを試すために、先ほどのように姿を変えていたのです」
     驚いて声も出ないでいるイアーソーンに、ヘーラーはペリアースを倒すための加護を与えると約束したのだった。

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  • from: エリスさん

    2010年03月12日 11時40分08秒

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    「ヘーラクレースの冒険・43」


       第8章 アルゴナウタイ


     ミュケーナイへ帰る前に、ヘーラクレースはアテーナー女神に頼みごとをされた。
     「この材木をイオールコスにいる船大工(ふなだいく)のアルゴスに届けておくれ」
     それは太くて長い材木だったが、ヘーラクレースは軽々と持ち上げてみせた。
     「これをイオールコスまでですか?」
     ミュケーナイまで行く途中にある都市ならいざしらず、まったく別方向に運んでほしいと頼まれるとは……不審に思っていると、アテーナーはこう言った。
     「私の力では運ぶのが困難なのです。そなたの主人・エウリュステウスには私からすでに許しをもらってあるから、私を助けると思って運んでおくれ」
     「そういうことでしたら。銅鑼を頂いたお礼に運ばせていただきます」
     こうしてヘーラクレースとヒュラースは、ミュケーナイから遠く離れたイオールコスへ足を向けるとになった。
     ――この頼み事には、実は裏があった。
     アテーナーは天空へ戻ると、すぐにアルゴス社殿のヘーラーのもとを訪れた。
     「言われたとおりにして参りました、ヘーラー様」
     するとヘーラーはニッコリと笑いかけながら、ねぎらいのためにアテーナーに盃に入った神酒を手渡した。
     「御苦労でした、アテーナー」
     「ですが、これに何の意味があるのです?」
     「……そうですね。そなたにはもうひと働きしてもらわねばならぬのですから、話しておきましょう。実は私にはもう一人、目を掛けている英雄がいるのです――今はまだ無名ですがね」
     「もう一人の英雄、ですか?」
     「そう。だが、その者を英雄にまで押し上げるには助けがいる。その助け手として、アルケイデス(ヘーラクレース)を使いたいのですよ」
     「そのもう一人の英雄は、イオールコスにいるのですね? だからヘーラクレースをその地に?」
     「そう。そしてあの者が運んでいる材木――そなたが自ら切り出した“ドードーネーの森の木”も、もう一人の英雄を助ける道具となる」
     「その、もう一人の英雄とは、いったい誰なのですか?」
     「先のイオールコスの王・アイソーンが一子。名をイアーソーン」
     「イアーソーン……」
     このイアーソーンはかつて、ケンタウロスのケイローンに養育されていた。ケイローンが亡くなる前年までのことである。

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  • from: エリスさん

    2010年03月05日 14時25分07秒

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    「ヘーラクレースの冒険・42」

     「ヘーラクレース様ァ!!」
     伝書鳩使いのヒュラースは、両耳を塞ぎながら懸命に叫んだ。
     「耳がおかしくなりそうです!」
     しかしその懸命な声も、ヘーラクレースの耳には届かなかった。なぜなら、ヘーラクレースもまた懸命に銅鑼を打ち鳴らして、烏合の衆を追い払おうとしていたからである。
     確かに大きな音をたてるのは、鳥を追い払うのに効果的だったが、数が数だけにあまり減っているようには見えず、逃げ出した鳥もしばらくすると戻ってきてしまうので、もうどうしようもなかった。
     『もうだめだ……意識が保てない』
     ヒュラースが限界に達しようとした時、誰かがヒュラースの前に降りてきた。
     その人物のあまりの美しさに呆気に取られている隙に、ヒュラースは耳から手をどかされ、その代わりに何かで耳を覆われた。――すると、音がまったく聞こえなくなったのである。
     「あなた、様は……いったい……」
     女性にしては背が高く、そして甲冑を身につけていた。もしやこの方はアテーナー女神様では!? とヒュラースが考えている間に、その女性――女神はヘーラクレースの傍へより、彼の肩を叩いた。
     ヘーラクレースは銅鑼を叩くのをやめた。
     ヘーラクレースが女神と話し始めたので、ヒュラースは耳を覆っていた丸い物を外し、二人の会話を聞いた。
     「では、あなた様は!? アテーナイの守護神の!」
     「そう、あなたの姉にあたる者。このたびの、そなたの試練に関しては、特別に私だけがそなたを助けることを許されている」
     「おお! なんと有難いこと!」
     ヘーラクレースはそう言いながら、その場にひざまずいた。
     「堅苦しいことはよい、我が弟よ。それよりも、早くこの鳥どもを追い払うのです。ここに、その銅鑼よりも何十倍も威力のある〈タムタム〉という名の銅鑼です。これを鳴らし、鳴らしながら弓矢で鳥を射るのです。そうすれば、音の強烈さと、すぐ傍で仲間の鳥が落ちていくのを見た他の鳥たちが、この音を聞くと自分たちも死ぬと誤解し、逃げていくはずです。さあ、このヘッドフォンという名の耳当てを付けなさい。これさえ付けていれば、一切の音が聞こえなくなるので、そなた自身が気絶することもありません」
     アテーナー女神からそれらのものを受け取ったヘーラクレースは、力強くうなづいた。
     「ありがとうございます、アテーナー様。さっそくやってみます」
     ヘーラクレースがヘッドフォンを付けたので、ヒュラースもあわてて耳にあてた。
     まったく音が聞こえなくなった彼は、ヘーラクレースの働きによりみるみるうちに鳥が飛び去る光景を、しっかりとその目に焼き付けたのだった。
     そしてすっかり鳥がいなくなってしまうと、ヘッドフォンをはずしてヘーラクレースのもとへ駆け寄った。
     「やりましたね! ヘーラクレース様」
     ヘーラクレースもヘッドフォンをはずして、うなづいた。
     「ああ、これもアテーナー様のおかげだ」
     ヘーラクレースはそういうと、アテーナーの方を向いてひざまずいたので、ヒュラースも慌ててひざまずいた。
     「ありがとうございます、アテーナー様。おかげで役目を果たすことができました。つきましては、お願いがございます」
     「なんです?」
     「お貸しいただきました、このタムタム。是非ともアルカディア王に下げ渡してはくださいませんでしょうか」
     「アルカディア王に? くれてやれ、とな?」
     「はい。今はこのとおり鳥たちもいなくなりましたが、またいつ戻ってくるかしれません。その時は、またこのタムタムで追い払えるように、アルカディア王宮に置いておくべきだと思うのです」
     「ふむ……なるほど」
     アテーナーとしてはこのままタムタムを持ち帰り、「ヘーパイストスに返却する」という口実で彼に会いに行こうと思っていたのだが……ヘーラクレースの言うとおり、これはこの国に置いとくべきである。
     『まあ、ヘース様のところへは、他の口実を考えてもいいから……』
     と思ったアテーナーは、「よかろう!」と女神の威厳をもって答えた。
     こうしてタムタムという名の銅鑼は、ヘッドフォンとセットでアルカディア王宮が所蔵することになったのである。
     アルカディア王は御礼に何か差し上げたいと、ヘーラクレースに申し出たのだが、
     「報酬は、わたしがお仕えするエウリュステウス王からのみ受け取ることにしておりますので、御遠慮いたします」
     とヘーラクレースは丁重に断った。すると、
     「それならば、旅の途中でお召し上がりください」
     と、アルカディア王は王妃に作らせたお弁当をヘーラクレースとヒュラースに手渡してくれた。
     「それじゃ、帰るか! 行くぞ、ヒュラース!」
     ヘーラクレースが離れた所にいるヒュラースに声を掛けたとき、ちょうど彼は鳩を空に飛ばしたところだった。
     「はい、ヘーラクレース様。今、王様にお手紙を出したところです。きっと、ヘーラクレース様の働きを王様も早くお知りになりたいだろうと思いまして」
     「そうだな。王はいつも、わたしの無事を気にかけてくださっているから、先に知らせておけば安心してくださるな」
     三日もすればミュケーナイに着く……そう思っていた二人だったが、この後、思いがけないでないが出会いが二人を待ち受けていた。


     一方、アテーナーは。
     「銅鑼を作っていただいた御礼に、差し入れを持って参りましたの」
     ヘーパイストスとキュクロープスのおじ様たちに、一日では食べきれないほどのお料理を持って訪ねて行ったそうだ。


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