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  • from: ueyonabaruさん

    2012年04月20日 10時35分33秒

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    渡部昇一氏の信仰

     私たちには親しい、渡部昇一氏の最新刊の本が出ました。「魂は存在するのか?」というタイトルで海竜社という出版社から発行されております。

     渡部氏はカトリックの信者であることは以前より承知していたことですが、同氏の右翼的言論などからカトリック的ではないと思ったり、天皇主義なども肯定される方ですので、天皇とカトリック信仰はどうなっているのかなど興味深く思っておりました。今般発行された書籍では、魂の存在や信仰のことについて肯定的な氏の立場を展開されますが、信仰への啓蒙、信仰のすすめのような本であると思えました。

     私たち幸福の科学の信者にとっては、魂の存在は自明のことであり、死後の世界も当然であり、そこでの次元構造までも説明されているものです。一つの興味は、渡部氏がどのように信仰(カトリック)をすすめるのかその物言いはどうなのかというものでした。

     パスカルとデカルトを対比しながら、より宗教的であったパスカルのいう繊細なる精神(神を知る精神)の説明があります。また、ダ-ウィンとウォ-レスの進化論の考え方、ウォ-レスが熱心なスピリチュアリズムの信奉者であったことなどもこの本ではじめて私は知りました。

     氏は言語学者ですので、不思議な物言い「つまり、脳が言語を生み出した時、同時に、霊魂も生み出される宿命だったのです。それは、人間の脳の中に、霊魂がすでに存在していたからなのです。」もなさいます。

     学問的な信仰への誘いもさることながら、氏を信仰へと導いたのは、幼いときの彼の霊能力者であった叔母の思い出、母親の死を異国の地で聞き知ったという経験からの不思議な感覚、ル-ルドの聖泉の奇跡など身近な直截な経験が大きかろうと思われました。

     私は、伝道に有意な情報を得るためにこの本を手にした面もありますが、画期的な伝道方法がこの本から得られたとは思いませんが、それなりにいい読書ができたと思っております。碩学の内側を知るのに格好の書ですね。

     

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