の１６９号(2011.6.15)の特集は、
「原発よ　さようなら　市民がつくる賢い電力網」。

http://www.bigissue.jp/

１４〜１６頁に小出裕章氏のインタビューが載っている。

フクシマ、チェルノブイリ、ヒロシマ、日本が生きのびるために

事故起これば、国が破産する。
いま、考える！人間にとっての原子力とは？

原子力発電所の廃絶を願って４０年、
社会へのメッセージを発信し続けてきた小出裕章さん。
福島原発事故はいまだ先が見えず、予断を許さない。
事故を事前に止められなかったことを悔いつつ、
小出さんは「この事故を目の前にしながら、
原子力発電所が止められずに動いていることは想像を絶すること」と語る。
５月３１日に行なった緊急インタビューをお届けする。

以下は小見出し。

地下まで落ち続ける２８００度のウランの塊。
水蒸気爆発起きればチェルノブイリ級に

ただちに必要な子どもの避難。
セシウム半減期３０年は人間にとって永遠に近い

法で電力会社を免責。
わかっていた原発被害の深刻さ

原子炉はプルトニウムを作る装置。
なぜ、それがほしい？！

原子炉を自前で作れなかった日本。
原発、即刻やめても停電しない


図１　チェルノブイリ原発事故による汚染の広がり
表１　基準と予測されるガン死の危険度
図２　放射線被爆で受ける危険の年齢依存性（白血病を除くガン死）
図３　原発の発電分は火力で十分に賄える
図４　発電設備容量と最大需要電力量の推移

「……電気事業法に守られた日本の電力会社は、原発の費用を電気代に含めた世界一高い電気料金を国民に押し付けていて、たとえば世界一の技術を誇っていた日本のアルミ精錬産業は高額の電気料金のせいで破壊しました。ものすごい誤解をさせられたまま、日本の人たちは原子力を必要だと思っているんです」
そして、最後に小出さんはこう付け加えた。「でも、私が本当に言いたいのは”電力が足りようと足りなかろうと原発だけはやってはいけない”ということに気づいてほしいということなんです」

最後に本の紹介があった。

「隠される原子力・核の真実」小出裕章／創史社１４７０円

【追記】
メルトスルーした２８００度のウランの塊が地下水に触れると水蒸気爆発を起こすのですね。
２８００度が冷えて、５００度ぐらいになって焼肉程度の状態かと思っていました。
（1ccの水が沸騰すると、体積は最低でも２２．４リットル÷１８＝１．２４リットル。
実際は摂氏１００〜１０００度だから、
１．２４×（３７３〜１２７３／２７３）＝１．７〜５．８リットルになる）
それが地層の弱い所を通って地表に吹き出す。
地下水の供給がわずかなら、わずかずつシュウシュウと吹き出すことになるのかな？
という訳で、ウランの塊に地下水を触れさせないようにする工事が必要になる。
水脈に達するまで掘り、地下水を絶つようにすればよいのかな？
海水が入ってきては困るなあ？