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「哲学〜真理〜探求について」

「哲学〜真理〜探求について」>掲示板

公開 メンバー数:13人

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  • from: アナンさん

    2012年03月29日 22時08分26秒

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    「Re:『真理のことば(ダンマパダ)』」
    第十章 暴力

    129、すべての者は暴力におびえ、すべての者は死をおそれる。已が身をひきくらぺて、殺してはならぬ。殺させてはならぬ。

    130、すべての者は暴力におびえ、すべての(生きもの)にとって生命は愛しい。已が身にひきくらべて、殺してはならぬ。殺させてはならぬ。

    131、生きとし生ける者は幸せをもとめている。もしも暴力によって生きものを害するならば、その人は自分の幸せをもとめていても、死後には幸せが得られない。

    132、生きとし生ける者は幸せをもとめている。もしも暴力によって生きものを害しないならば、その人は自分の幸せをもとめているが、死後には幸せが得られる。

    133、荒々しいことばを言うな。言われた人々は汝に言い返すであろう。怒りを含んだことばは苦痛である。報復が汝の身に至るであろう。

    134、こわれた鐘のように、声をあらげないならば、汝は安らぎに達している。汝はもはや怒り罵ることがないからである。

    135、牛飼いが棒をもって牛どもを牧場に駆り立てるように、老いと死とは生きとし生けるものどもの寿命を駆り立てる。

    136、しかし愚かな者は、悪い行ないをしておきながら、気がつかない。浅はかな愚者は自分自身のしたことによって悩まされる。___火に焼きこがれた人のように。

    137、140 手むかうことなく罪咎の無い人々に害を加えるならば、次に挙げる十種の場合のうちのどれかに速やかに出会うであろう、___(1)激しい痛み、(2)老衰、(3)身体の傷害、(4)重い病い、(5)乱心、(6)国王からの災い、(7)恐ろしい告げ口、(8)親族の滅亡と、(9)財産の損失と、(10)その人の家を火が焼く。この愚かな者は、身やぶれてのちに、地獄に生まれる。

    141、裸の行も、髻に結うのも、身が泥にまみれるのも、断食も、露地に臥すのも、塵や泥を身に塗るのも、蹲って動かないのも、___疑いを離れていない人を浄めることはできない。

    142、 身の装いはどうあろうとも、行ない静かに、心おさまり、身をととのえて、慎みぶかく、行ない正しく、生きとし生けるものに対して暴力を用いない人こそ、<バラモン>とも、<道の人>とも、また<托鉢遍歴僧>ともいうべきである。

    143 、みずから恥じて自己を制し、良い馬が鞭を気にかけないように、世の非難を気にかけない人が、この世に誰か居るだろうか?

    144 、鞭をあてられた良い馬のように勢いよく努め励めよ。信仰により、戒しめにより、はげみにより、精神統一により、真理を確かに知ることにより、知慧と行ないを完成した人々は、思念をこらし、この少なからぬ苦しみを除けよ。

    145 、水道をつくる人は水をみちびき、矢をつくる人は矢を矯め、大工は木材を矯め、慎しみ深い人々は自己をととのえる。







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  • from: アナンさん

    2012年03月29日 22時07分01秒

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    「Re:『真理のことば(ダンマパダ)』」
    第九章 悪

    116、善をなすのを急げ。悪から心を遠ざけよ。善をなすのにのろのろしたら、心は悪事を楽しむ。

    117、人がもしも悪いことをしたならば、それを繰り返すな。悪事を心がけるな。悪が積み重なるのは苦しみである。

    118、人がもし善いことをしたならば、それを繰り返せ。善いことを心掛けよ。善いことが積み重なるのは楽しみである。

    119、まだ悪の報いが熟しないあいだは、悪人でも幸運に遭うことがある。しかし悪の報いが熟したときには、悪人はわざわいに遭う。

    120、まだ善い報いが熟しないあいだは、善人でもわざわいに遭うことがある。しかし善の果報が熟したときには、善人は幸福(さいわい)に遭う。

    121、「その報いは私には来ないだろう」とおもって、悪を軽んずるな。水が一滴ずつ滴りおちるならば、水瓶でも満たされるのである。愚かな者は、水を少しずつでも集めるように悪を積むならば、やがてわざわいに満たされる。

    122、「その報いは私には来ないであろう」とおもって、善を軽んずるな。水が一滴ずつ滴りおちるならば、水瓶でも満たされる。気をつけている人は、水を少しずつでも集めるように善を積むならば、やがて福徳に満たされる。

    123、生きたいとねがう人が毒を避けるように、ひとはもろもろの悪を避けよ。

    124、もしも手に傷がなければ、その人は手で毒をとり去ることもできるであろう。傷の無い人に、毒は及ばない。悪をなさない人には、悪の及ぶことがない。

    125、汚れの無い人、清くて咎のない人をそこなう者がいるならば、そのわざわいは、かえってその浅はかな人に至る。風にさからって細かい塵を投げると、(その人にもどって来る)ように。

    126、或る人々は[人の]胎に宿り、悪をなした者どもは地獄に墜ち、行ないの良い人々は天におもむき、汚れの無い人々は全き安らぎに入る。

    127、 大空の中にいても、大海の中にいても、山の中の奥深いところに入っても、およそ世界のどこにいても、悪業から脱れることのできる場所は無い。

    128、大空の中にいても、大海の中にいても、山の中の洞窟に入っても、およそ世界のどこにいても、死の脅威のない場所は無い。





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  • from: アナンさん

    2012年03月29日 22時05分45秒

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    「Re:『真理のことば(ダンマパダ)』」
    第八章 千という数にちなんで

    100、無益な語句を千たびかたるよりも、聞いて心の静まる有益な語句を一つ聞くほうがすぐれている。

    101、無益な語句よりなる詩が千もあっても、聞いて心の静まる詩を一つ聞くほうがすぐれている。

    102、無益に語句よりなる詩を百もとなえるよりも、聞いて心の静まる詩を一つ聞くほうがすぐれている。

    103、戦場において百万人に勝つよりも、唯だ一つの自己に克つ者こそ、じつに最上の勝利者である。

    104/105、自己にうち克つことは、他の人々に勝つことよりもすぐれている。つねに行ないをつつしみ、自己をととのえている人、___このような人の克ち得た勝利を敗北に転ずることは、神も、ガンダルヴァ(天の伎楽神)も、悪魔も、梵天もなすことができない。

    106、百年のあいだ、月々千回ずつ祭祀を営む人がいて、またその人が自己を修養した人を一瞬間でも供養するならば、その供養することのほうが、百年祭祀を営むよりもすぐれている。

    107、百年のあいだ、月々千回ずつ祭祀を営む人がいて、またその人が自己を修養した人を一瞬間でも供養するならば、その供養することのほうが、百年祭祀を営むよりもすぐれている。

    108、功徳を得ようとして、ひとがこの世で一年間神をまつり犠牲をささげ、あるいは火にささげ物をしても、その全部をあわせても、(真正なる祭りの功徳の)四分の一にも及ばない。行ないの正しい人々を尊ぶことのほうがすぐれている。

    109、つねに敬礼を守り、年長者を敬う人には、四種のことがらが増大する。___すなわち、寿命と美しさと楽しみと力とである。

    110、素行が悪く、心が乱れていて百年生きるよりは、徳行あり思い静かな人が一日生きるほうがすぐれている。

    111、愚かに迷い、心の乱れている人が百年生きるよりは、知慧あり思い静かな人が一日生きるほうがすぐれている。

    112、怠りなまけて、気力もなく百年生きるよりは、堅固につとめ励んで一日生きるほうがすぐれている。

    113、物事が興りまた消え失せることわりを見ないで百年生きるよりも、事物が興りまた消え失せることわりを見て一日生きることのほうがすぐれている。

    114、不死(しなない)の境地を見ないで百年生きるよりも、不死の境地を見て一日生きることのほうがすぐれている。

    115、最上の真理を見ないで百年生きるよりも、最上の真理を見て一日生きるほえがすぐれている。






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  • from: アナンさん

    2012年03月29日 22時04分09秒

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    「Re:『真理のことば(ダンマパダ)』」
    第七章 真人

    90、すでに(人生の)旅路を終え、憂いをはなれ、あらゆることがらにくつろいで、あらゆる束縛の絆をのがれた人には、悩みは存在しない。

    91、こころをとどめている人々は努めはげむ。かれらは住居を楽しまない。白鳥が立ち去るように、かれらはあの家、この家を捨てる。

    92、財を蓄えることなく、食べ物についてその本性を知り、その人々の解脱の境地は空にして無相であるならば、かれらの行く路(足跡)は知り難い。___空飛ぶ鳥の迹の知りがたいように。

    93、その人の汚れは消え失せ、食べ物をむさぼらず、その人の解脱の境地は空にして無相であるならば、かれの足跡は知り難い。___空飛ぶ鳥の迹の知り難いように。

    94、御者が馬をよく馴らしたように、おのが感官を静め、高ぶりをすて、汚れのなくなった___このような境地にある人を神々でさえも羨む。

    95、大地のように逆らうことなく、門のしまりのように慎み深く、(深い)湖は汚れた泥がないように、___そのような境地にある人には、もはや生死の世は絶たれている。

    96、正しい智慧によって解脱して、やすらいに帰した人___そのような人の心は静かである。ことばも静かである。行いも静かである。

    97、何ものかを信ずることなく、作られざるもの(ニルヴァーナ)を知り、生死の絆を断ち、(善悪をなすに)よしなく、欲求を捨て去った人___かれこそ実に最上の人である。

    98、村にせよ、林にせよ、低地にせよ、平地にせよ、聖者の住む土地は楽しい。

    99、人のいない林は楽しい。世人の楽しまないところにおいて、愛著なき人々は楽しむであろう。かれらは快楽を求めないからである。




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  • from: アナンさん

    2012年03月29日 22時02分29秒

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    「Re:『真理のことば(ダンマパダ)』」
    第六章 賢い人


    76、(おのが)罪過(つみとが)を指し示し過ちを告げてくれる聡明な人に会ったならば、その賢い人につき従え____隠してある財宝のありかを告げてくれる人につき従うように。そのような人につき従うならば、善いことがあり、悪いことは無い。

    77、(他人を)訓戒せよ、教えさとせ。宜しくないことから(他人を)遠ざけよ。そうすればその人は善人に愛せられ、悪人からは疎まれる。

    78、悪い友と交わるな。卑しい人と交わるな。善い友と交われ。尊い人と交われ。

    79、真理を喜ぶ人は、心きよらかに澄んで、安らかに臥す。聖者の説きたまうた真理を、賢者はつねに楽しむ。

    80、水道をつくる人は水をみちびき、矢をつくる人は矢を矯め、大工は木材を矯め、賢者は自己をととのえる。

    81、一つの岩の塊りが風に揺るがないように、賢者は非難と賞賛とに動じない。

    82、深い湖が、澄んで、清らかであるように、賢者は真理を聞いて、こころ清らかである。

    83、高尚な人々は、どこにいても、執着することが無い。快楽を欲してしゃべることが無い。楽しいことに遭(あ)っても、賢者は動ずる色がない。

    84、自分のためにも、他人のためにも、子を望んではならぬ。財をも国をも望んではならぬ。
    邪なしかたによって自己の繁栄を願うてはならぬ。(道にかなった)行いあり、明かな知慧があり、真理にしたがっておれ。

    85、人々は多いが、彼岸(かなたのきし)に達する人々は少ない。他の(多くの)人々はこなたの岸の上でさまよっている。

    86、真理が正しく説かれたときに、真理にしたがう人々は、渡りがたい死の領域を超えて、彼岸(かなたのきし)にいたるであろう。

    87、賢者は、悪いことがらを捨てて、善いことがらを行え。家から出て、家の無い生活に入り、楽しみ難いことではあるが、孤独(ひとりい)のうちに、喜びを求めよ。

    88、賢者は欲楽をすてて、無一物となり、心の汚れを去って、おのれを浄めよ。

    89、覚りのよすがに心を正しくおさめ、執着なく貪りを捨てるのを喜び、煩悩を滅ぼし尽くして輝く人は、現世において全く束縛から解きほごされている。





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  • from: アナンさん

    2012年03月28日 23時07分04秒

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    「Re:『真理のことば(ダンマパダ)』」
    第五章 愚かな人

    60、眠れない人には夜は長く、疲れた人には一里の道は遠い。
    正しい真理を知らない愚かな者どもには、生死の道のりは長い。

    61、旅に出て、もしも自分よりもすぐれた者か、または自分にひとしい者に出会わなかったら、むしろきっぱりと独りで行け。
    愚かな者を道伴(づ)れにしてはならぬ。

    62、「わたしたちには子がある。わたしには財がある。」と思って愚かな者は悩む。
    しかしすでに自己が自分のものではない。 ましてどうして子が自分のものであろうか。どうして財が自分のものであろうか。

    63、もしも愚者がみずから愚であると考えれば、すなわち賢者である。
    愚者でありながら、しかもみずから賢者だと思う者こそ、「愚者」だと言われる。

    64、愚かな者は生涯賢者に仕えても、真理を知ることが無い。匙が汁の味を知ることができないように。

    65、聡明な人は瞬時(またたき)のあいだ賢者に仕えても、ただちに真理を知る。___舌が汁の味をただちに知るように。

    66、あさはかな愚人どもは、自己に対して仇敵(かたき)に対するようにふるまう。悪い行いをして、苦い果実(このみ)をむすぶ。

    67、もしも或る行為をした後に、それを後悔して、顔に涙を流して泣きながら、その報いを受けるならば、その行為をしたことは善くない。

    68、もしも或る行為をしたのちに、それを後悔しないで、嬉しく喜んで、その報いを受けるならば、その行為をしたことは善い。

    69、愚かな者は、悪いことを行っても、その報いの現れないあいだは、それを密のように思いなす。しかし、その罪の報いの現れたときには、苦悩を受ける。

    70、愚かなものは、たとい毎月(苦行者の風習にならって一月に一度だけ)茅草の端につけて(極く少量の)食べ物を摂るようなことをしても、(その功徳は)真理をわきまえた人々の16分の1にも及ばない。

    71、悪事をしても、その業は、しぼり立ての牛乳のように、すぐに固まることはない。(徐々に固まって熟する)その業は、灰に覆われた火のように、(徐々に)燃えて悩ましながら、愚者につきまとう。

    72、愚かな者に念慮(おもい)が生じても、ついにかれには不利なことになってしまう。その念慮は彼の好運(しあわせ)を滅ぼし、かれの頭を打ち砕く。

    73、愚かな者は、実にそぐわぬ虚しい尊敬を得ようと願うであろう。修行僧らのあいだでは上位を得ようとし、僧房にあっては権勢を得ようとし、他人の家に行っては供養を得ようと願うであろう。

    74、「これは、わたしのしたことである。在家の人々も出家した修行者たちも、ともにこのことを知れよ。およそなすべきこととなすべからざることとについては、私の意に従え」____愚かな者はこのように思う。こうして欲求と高慢(たかぶり)とがたかまる。

    75、一つは利得に達する道であり、他の一つは安らぎにいたる道である。ブッダの弟子である修行僧はこのことわりを知って、栄誉を喜ぶな。孤独の境地に励め。





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  • from: アナンさん

    2012年03月28日 23時05分24秒

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    「Re:『真理のことば(ダンマパダ)』」
    第四章 花にちなんで

    44、だれがこの大地を征服するであろうか?  だれが閻魔の世界と神々とともなるこの世界とを征服するであろうか?
    わざに巧みな人が花を摘むように、善く説かれた真理のことばを摘み集めるのはだれであろうか?

    45、学びにつとめる人こそ、この大地を征服し、閻魔の世界と神々とともなるこの世界とを征服するであろう。
    わざに巧みな人が花を摘むように、学びつとめる人々こそ善く説かれた真理のことばを摘み集めるであろう。

    46、この身は泡沫のごとくであると知り、かげろうのようなはかない本性のものであると、さとったならば、悪魔の花の矢を断ち切って、死王に見られないところへ行くであろう。

    47、花を摘むのに夢中になっている人を、死がさらって行くように、眠っている村を、洪水が押し流して行くように、____

    48、花を摘むのに夢中になっている人が、未だ望みを果たさないうちに、死に神が彼を征服する。

    49、蜜蜂は(花の)色香を害(そこなわず)に、汁をとって、花から飛び去る。
    聖者が村に行くときは、そのようにせよ。

    50、他人の過失を見るなかれ。他人のしたこととしなかったことを見るな。
    ただ自分のしたこととしなかったことだけを見よ。

    51、うるわしく、あでやかに咲く花でも、香りの無いものがあるように、善く説かれたことばでも、それを実行しない人には実りがない。

    52、うるわしく、あでやかに咲く花で、しかも香りのあるものがあるように、善く説かれたことばも、それを実行する人には、実りがある。

    53、うず高い花を集めて多くの華鬘(はなかざり)をつくるように、人として生まれまた死ぬべきであるならば、多くの善いことをなせ。

    54、花の香りは風に逆らっては進んで行かない。栴檀(せんだん)もタガラの花もジャスミンもみなそうである。
    しかし徳のある人の香りは、風に逆らっても進んで行く。徳のある人はすべての方向に薫る。

    55、栴檀、タガラ、青蓮華、ヴァッシキー____これら香りのあるものどものうちでも、徳行の香りこそ最上である。

    56、タガラ、栴檀の香りは微かであって、大したことはない。しかし徳行のある人々の香りは最上であって、天の神々にもとどく。

    57、徳行を完成し、つとめはげんで生活し、正しい智慧によって解脱した人々には、悪魔も近づくによし無し。

    58、大道に捨てられた塵芥(ちりあくた)の山堆(やまずみ)の中から香しく麗しい蓮華が生ずるように。

    59、塵芥にも似た盲(めしい)た凡夫のあいだにあって、正しくめざめた人(ブッダ)の弟子は智慧をもって輝く。






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    2012年03月28日 23時03分15秒

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    「Re:『真理のことば(ダンマパダ)』」
    第三章 心

    33、心は動揺し、ざわめき、護り難く、制し難い。英知ある人はこれを直くする____弓師が矢の弦を直くするように。

    34、水の中の住処から引き出されて陸「おか」の上に投げ捨てられた魚のように、この心は、悪魔の支配から逃れようとしてもがきまわる。

    35、心は、捉え難く、軽々(かろがろ)とざわめき、欲するがままにおもむく。その心をおさめることは善いことである。
    心をおさめたならば、安楽をもたらす。

    36、心は極めて見難く、極めて微妙であり、欲するがままにおもむく。英知ある人は守れかし。
    心を守ったならば、安楽をもたらす。

    37、心は遠くに行き、独り動き、形体なく、胸の奥の洞窟にひそんでいる。この心を制する人々は、死の束縛から逃れるであろう。

    38、心が安住することなく、正しい真理を知らず、信念が汚されたならば、さとりの智慧は全うからず。

    39、心が煩悩に汚されることなく、おもいが乱れることなく、善悪のはからいを捨てて、目ざめている人には、何も恐れることが無い。

    40、この身体は水瓶のように脆いものだと知って、この心を城郭のように(堅固に)安立して、智慧の武器をもって、悪魔と戦え。勝ち得たものを守れ。____しかもそれに執着することなく。

    41、ああ、この身はまもなく地上によこたわるであろう。____意識を失い、無用の木片(きぎれ)のように、投げ捨てられて。

    42、憎む人が憎む人にたいし、怨む人が怨む人にたいして、どのようなことをしょうとも、邪なことをめざしている心はそれよりもひどいことをする。

    43、母も父もその他親族がしてくれるよりもさらに優れたことを、正しく向けられた心がしてくれる。





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    2012年03月28日 23時01分25秒

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    「Re::『真理のことば(ダンマパダ)』」
    第二章 はげみ

    21、つとめ励むのは不死の境地である。怠りなまけるのは死の境涯である。
    つとめ励む人々は死ぬことがない。怠りなまける人々は、死者のごとくである。

    22、このことをはっきりと知って、つとめはげみを能(よ)く知る人々は、つとめはげみを喜び、聖者たちの境地を楽しむ。

    23、(道に)思いをこらし、堪え忍ぶことつよく、つねに健(たけ)く奮励する、思慮ある人々は、安らぎに達する。
    これは無上の幸せである。

    24、こころはふるいたち、思いつつましく、行いは清く、気をつけて行動し、みずから制し、法(のり)にしたがって生き、つとめ励む人は、名声が高まる。

    25、思慮ある人は、奮い立ち、つとめ励み、自制・克己によって、激流も押し流すことのできない島をつくれ。

    26、智慧乏しき愚かな人々は放逸にふける。
    しかし心ある人は、最上の財宝(たから)をまもるように、つとめ励むのをまもる。

    27、放逸にふけるな。愛欲と歓楽に親しむな。おこたることなく思念をこらす者は、大いなる楽しみを得る。

    28、賢者が精励修行によって怠惰を退けるときには、智慧の高閣(たかどの)に登り、自らは憂い無くして(他の)憂いある愚人どもを見下ろす。
    ____山上にいる人が地上の人々を見下ろすように。

    29、怠りなまけている人々の中で、ひとりつとめはげみ、眠っている人々の中で、ひとりよく目覚めている思慮ある人は、疾くはしる馬が、足のろの馬を抜いて駆けるようなものである。

    30、マガヴァー(インドラ神)は、つとめ励んだので、神々の中での最高の者となった。
    つとめはげむことを人々はほめたたえる。放逸なることは常に非難される。

    31、いそしむことを楽しみ放逸に恐れをいだく修行僧は、微細なものでも粗大なものでも全て心のわずらいを、焼きつくしながら歩む
    ____燃える火のように。


    32、いそしむことを楽しみ、放逸に恐れをいだく修行僧は、堕落するはずはなく、すでにニルヴァーナの近くにいる。






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  • from: アナンさん

    2012年03月28日 22時58分40秒

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    「Re:『真理のことば(ダンマパダ)』」
    第一章 ひと組ずつ

    1、ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。
    もしも、汚れた心で話したり行ったりするならば、苦しみはその人に付き従う。---車をひく(牛)の足跡に車輪がついてゆくように。

    2、ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。
    もしも清らかな心で話したり行ったりするならば、福楽はその人に付き従う---影がそのからだから離れないように。

    3、「彼はわれを罵った。彼はわれを害した。彼はわれにうち勝った。彼はわれから強奪した。」という思いを抱く人には、怨みはついに息むことがない。

    4、「彼はわれを罵った。彼はわれを害した。彼はわれにうち勝った。彼はわれから強奪した。」という思いを抱かない人には、ついに怨みが息む。

    5、実にこの世においては、怨みに報いるに怨みを以てしたならば、ついに怨みの息むことがない。
    怨みを捨ててこそ息む。これは永遠の真理である。

    6、「われらは、ここにあって死ぬはずのものである。」と覚悟をしょう。---このことわりを他の人々は知ってはいない。しかし、このことわりを知る人々があれば、争いはしずまる。

    7、この世のものを浄らかだと思いなして暮らし、(眼などの)感官を抑制せず、食事の節度を知らず、怠けて勤めない者は、悪魔にうちひしがれる。---弱い樹木が風に倒されるように。

    8、この世のものを不浄であると思いなして暮らし、(眼などの)感官をよく抑制し、食事の節度を知り、信念あり、勤めはげむ者は、悪魔にうちひしがれない。---岩山が風にゆるがないように。

    9、けがれた汚物を除いていないのに、黄褐色の法衣をまとおうと欲する人は、自制がなく真実もないのであるから、黄褐色の法衣はふさわしくない。

    10、けがれた汚物を除いていて、戒律を守ることに専念している人は、自制と真実とをそなえているから、黄褐色の法衣をまとうのにふさわしい。

    11、まことではないものを、まことであると見なし、まことであるものを、まことではないと見なす人々は、あやまった思いにとらわれて、ついに真実(まこと)に達しない。

    12、まことであるものを、まことであると知り、まことではないものを、まことではないと見なす人は、正しい思いにしたがって、ついに真実に達する。

    13、屋根を粗雑に葺いてある家には雨が漏れ入るように、心を修養していないならば、情欲が心に侵入する。

    14、屋根をよく葺いてある家には雨の漏れ入ることがないように、心をよく修養してあるならば、情欲の侵入することがない。

    15、悪いことをした人は、この世で憂え、来世でも憂え、ふたつのところで共に憂える。
    彼は自分の行為が汚れているのを見て、憂え、悩む。

    16、善いことをした人は、この世で喜び、来世でも喜び、ふたつのところで共に喜ぶ。
    彼は自分の行為が浄らかなのを見て、喜び、楽しむ。

    17、悪いことをなす者は、この世で悔いに悩み、来世でも悔いに悩み、ふたつのところで悔いに悩む。
    「私は悪いことをしました。」といって悔いに悩み、苦難のところ(地獄など)におもむいて(罪のむくいを受けて)さらに悩む。

    18、善いことをなす者は、この世で歓喜し、来世でも歓喜し、ふたつのところで共に歓喜する。
    「私は善いことをしました。」といって歓喜し、幸あるところ(天の世界)におもむいて、さらに喜ぶ。


    19、たとえためになることを数多く語るにしても、それを実行しないならば、その人は怠っているのである。---牛飼いが他人の牛を数えているように、かれは修行者の部類には入らない。

    20、たとえためになることを少ししか語らないにしても、理法にしたがって実践し、情欲と怒りと迷妄を捨てて、正しく気をつけていて、心が解脱して、執着することの無い人は、修行者の部類に入る。



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