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  • from: 一久さん

    2010年07月31日 06時40分31秒

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    民主党の民主主義はこれと同じ

    選挙の結果、民主主義が否定されることがある、とはどういうことか ?

    選挙で選ばれた以上は、それは民主主義ではないのか ?


    【 政党と民主主義 】


    民主主義は、民主主義を否定する勢力が選挙に参加することをも承認する。
    そうでなければ、民主主義ではないからである。

    それは、自由主義者が、自由主義を否定する者の発言権を容認するのと同じ
    ようなものだ。

    ただ、民主主義も自由主義も、それを否定する意見には寛容であっても、
    反対者達の行動についてまでも許容する訳ではない。

    逆に言えば、行動において法的・倫理的に問題がないのであれば、という
    条件のもとでのみ、反民主・反自由の者達にも発言や活動を許すということ
    である。

    それはつまり、お行儀のいい、反民主・反自由の者達が、勝利する可能性
    がある、ということである。

    現代日本において、民主主義を正面から否定する政党は、ほとんど存在しない。
    だが、これをもって、すべての政党は民主的だということはできない。

    共産党や、かつての社会党も、「真の民主主義者」は自分たちだと言っていた。
    ナチスドイツでさえも、そう言っていた。

    だが、これらの政党を、民主主義の政党だと信じる人間は多くはあるまい。

    ならば、これらの政党が政権を取った場合、それはすでに民主主義の崩壊を
    意味するのではないのか。実際、ナチスはまさにそうしたのである。

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  • from: 一久さん

    2010年07月30日 20時18分37秒

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    近代国家とは中性国家のこと

    近代国家と民主主義


    【「正しい」とはなにか?】

    近代国家の一つの大きな特徴は、中性国家たることにある。

    引用:現代政治の思想と行動 丸山真男 著 未来社 増補版 P13/7-9

    それは真理とか道徳とかの内容的価値に関して中立的な立場をとり、
    そうした価値の選択と判断はもっぱら他の社会的集団(例えば教会)
    乃至は個人の良心に委ね、国家主権の基礎をば、かかる内容的価値
    から捨象された純粋に形式的な法機構の上に置いているのである。

    引用終わり

    さて、あるひとが、自分の考えている政策を正しいと信じることは、ある真理
    や道徳を正しいと信じることと、どれほどの違いがあるだろうか。いかに科学
    的根拠を並べ立てたところで、その政策が実際の場において検証されることが
    ないかぎり、それは真理や道徳と同じく、内容的価値の部類に属するものでし
    かないのである。

    そして、近代国家は、その主権の基礎をかかる内容的価値のうえには置かない
    ものであり、純粋に形式的なるものの上に置いているのである。

    このように見てくると、大衆の能力云々を直接民主制導入のためのネックとし
    て考えること自体がナンセンスであることがわかるだろう。審議の内容それ自
    体はどうでもいいことなのである。極論すれば、いやしなくとも、チラとテレ
    ビでみて裁決に参入するというだけの直接参加でも構わないのである。

    なにが正しいのかは、誰にもわからないのだから。

    例えば「音速を超える飛行機は作れない」というような命題が、つい数十年前
    までは、科学的常識として正しいとされていた。科学においてさえこのような
    ありさまである。ましてや社会関係の命題においておや。

    いかに俊才・英才が審議を尽くしたところで、正しい答えなどは見つかるもの
    ではない。だが、我々は決断をしなければならない。だからこそ政治が必要に
    なる。逆に、決断よりも真理の追究を優先するならば、その人は学者であって
    政治家ではない。

    プラトンの生きた時代の民主主義というものは、このような近代社会以降のそ
    れとは別物である。彼らは、あくまでもアテネ的正義の中に住んでいた。この
    ようにひとつの価値感のなかに安住することができるのであれば、民主主義は
    あまりよいものとはいえまい。全員がアテネ的正義を高いレベルで保持してい
    ることが前提となるからであり、もっとも優れた頭脳であるプラトンからすれ
    ば、自分よりレベルの低い大衆が価値あるものをぶちこわしにする、との反感
    を持つことはむしろ自然である。

    だが、現代においては、このようなひとつの価値観に社会正義を求めることは
    不可能である。我々は、他の価値観を持った世界と付き合わねばならないし、
    日々発達し開発される工業技術と新規開拓産業は、否応なく我々に価値観の変
    遷を迫るからである。

    西洋では「神は人間を飛ぶようには造らなかった」といって飛行機を否定する
    宗教があったそうな。これにたいして反論するものは、「じゃあ、神は人間を
    あんなにも速く走るようには造らなかったのに、我々は汽車にのって速く走る
    じゃないか、これもいかんはずだ」といったそうな。

    ★★★

    「正しいもの」はどこにもない。では何を基準として政治はなされるべきであ
    るのか。

    ひとつは、国民の命を基準にとる、直接民主の考え方であり、もうひとつは、
    動物的繁殖本能を基とする弱肉強食の考え方である。

    前者は、政治の責任は、結局は国民がその責めを負うのであるから、彼らが自
    ら判断することを絶対としなければならないという考えかたである。

    例えば、私がなんらかの政策を国民に提示して、それが否決されたとしよう。
    私はその提案によって明らかによい社会を作ることができると確信しているの
    であるが、国民多数がそれを否決した以上はどうしようもない。他日あるを期
    して再度啓蒙につとめるのみである。なぜならば、私の提案が図にあたって利
    益を得るのも、予期に反して失敗し損害を受けるのも、国民大衆だからである。
    神ならぬ私は、自分が正しいと思っているからといって、かよわき羊達を導く
    わけにはいかないのである。

    後者は、種・民族・国家の発展・興隆という自然界の摂理を判断の基準にする
    ことを意味する。種の保存、自然淘汰、弱い個の犠牲による種族の生き残り、
    優良遺伝子の確保と彼らによる指導・指揮による集団の繁栄。これらは、動物
    界においてはごく自然に存在する方式である。

    この考えに従えば、強いものが「かよわき羊達」を強引に引っ張っていけばい
    いことになる。強い者が、集団を引っ張る。これは、有史以来、ごく自然な統
    治形態であるといえよう。

    この方式の問題は、複雑化した現代社会において、なにをもって強いといえる
    のか、それが明白ではないということである。


    このふたつの考え方は、しかし、必ずしも反駁するものではない。

    真に強者たらんとすれば、大衆を味方にせねばならないし、大衆と一口にいっ
    ても、実際に影響力のあるのは彼らのなかの強い大衆だけだからだ。

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  • from: 一久さん

    2010年07月29日 20時41分11秒

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    小沢さん抜きで生き残れ

    【まっさきに切り捨てられる運命】

    小泉チルドレンの末路を見てもわかるように、小沢チルドレンもまた、

    一旦、民主党が劣勢となれば真っ先に切り捨てられる運命にある。
    そう、諸君の代議士としての命は、最長4年間と、決まっているのだ。

    ゆえに諸君らがすべきことは、この短い時間で国会議員としてできる
    ことを最大限に行うということだけなのである。

    諸君らに明日は無い。あるのは今日だけだ。

    なにも諸君らは小沢氏や民主党に理想を見出した訳ではあるまい。

    諸君らの理想を実現する政党を目指して、民主党を飛び出し、新政党
    を作るべし。小沢氏に後ろ足で砂をかけることになるが、それはお互
    い様。小沢氏もまた、諸君らを切り捨てる前提で諸君らを飼っている
    のであるから。

    新党を結成し、そこで青臭いが清真な政治家であることを目指せ。

    さすれば、短命なる諸君もまた、国政の前進に一歩を記すことが出来
    るであろうから。

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  • from: 一久さん

    2010年07月26日 06時25分20秒

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    マクロな経済政策

    【 就職希望者の全員雇用 】

     就職を希望する全員を、国家公務員として雇用する。
     そのうえで、企業に対して労働派遣を行う。

     これほど確かな雇用対策は他にあるまい。

     生活保護申請者に対してもまた、国家公務員として雇用すること
     によって生活を支援し、かつ、就労を可能にすることができる。

     貧困老齢者もまた同様である。

     働く意思さえあれば、だれでもそれなりの報酬と待遇を得ること
     ができるようになる。

     また、これによって、企業に就職している者の給与・待遇も改善
     されるであろう。劣悪な労働条件を維持しようとすれば、労働者
     は皆、こぞって国家公務員に転職してしまうであろうからだ。

     間接的にも、労働力の需給関係を逼迫させるので、賃金は上昇す
     ろことになる。

     賃金というものは、需給関係が逼迫してはじめて上昇するのであ
     り、不景気であろうが好景気であろうが、代わりがいくらでも存
     在するという状況では、上昇することはない。

     たとえ会社が倒産して解雇されたとしても、国家公務員になって
     生活を守れるのであれば、誰もが安心して暮らすことができよう。


    【 財源問題 】

     さて、その財源であるが、それは、日銀引受国債で構わない。

     なぜならば、飢餓状態の国は別にして、先進国で失業者が存在す
     るということはつまり、資本が健全に動いていないことを意味す
     るからである。

     企業が生産性を向上させることによって、必要労働力は減る。

     しかし、生産性を向上させたことによって企業価値が高まり、そ
     れに対しての信用が貨幣と同様の働きを生む。そこで創造された
     信用が新たな資本として市場を拡大させる。

     ところが、バブル崩壊以降、その信用価値が実質を大幅に下回り
     続けている。こういう状態では、リストラされた労働者を吸収し
     つくすほどの市場回復は期待できない。

     この失われた信用価値を、貨幣創造によって補わなければならな
     い。その指標こそが、失業者数なのだ。

     先進国の失業者は、まがりなりにも普通の生活をしている。これ
     はつまり、彼らが働かなくても国家・社会に必要な生産は維持で
     きているということを意味する。

     それは、彼らに支払う労賃分の生産はすでに存在し、そのぶんだ
     けは、貨幣を増産しても構わないということでもある。

     とはいうものの、にわかには信じられないであろう。

     ゆえに、当面は、赤字国債で代用しても構わない。

     400万円で300万人雇っても、たかだか年間12兆円ではないか。

     また、国家公務員として働いてもらうのであるから、当然、それ
     なりの稼ぎも期待できる。

     将来的には、国営会社の経営も視野に入れるべきであろう。

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  • from: 一久さん

    2010年07月25日 21時25分11秒

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    民主主義とは民主主義を選ぶこと

    結局のところ、

     「民主主義とは、選挙において民主主義の政党を選ぶ行為である」

     ということになる。

     しかしでは、なにが「民主主義」なのか分からずじまいではないか?
     と思われるだろう。それでいいのだ。

     「なにが理想の民主主義なのか」を有権者全員で考え直し、投票する
     こと。これこそが民主主義の本質である。「民主主義に至る不断の努力」
     とは、まさにこのことである。

     民主独裁制が民主主義だという人は、民主党や共産党に入れればよい。

     政党内部での自由な討論や自浄作業を少しでも期待したい人は、自民党
     へ入れればよい。

     独裁こそが正しいという人は、「大阪維新の会」や「みんなの党」へ入
     れればいい。

     その結果、民主主義の国でなくなることもあるだろう。民主主義の選挙
     とは、民主主義が自殺するための装置でもあるということだ。

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  • from: 一久さん

    2010年07月24日 07時57分45秒

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    現民主党政権はファシズム政権

    民主党はナチスと同じ

    民主主義とは、どの政党がより良い民主主義を党内にもっている
    かを争点とする選挙によって、政権党を決めることである。

    この視点によって選ばれた政権党であれば、どの政党が権力を
    握っても、国民の声は政党を通じて反映される。

    もしも、政党内民主主義が無い政党が選挙で勝てば、その国の
    民主主義はその時点で終わる。ナチスドイツはまさにそれで
    あった。

    さて、民主党に政党内民主主義が存在するのだろうか?

    政権争いに勝つことには熱心だが、党内における自由な討議を
    促し、政策を見直すこと、財源の裏付けのある政策を編むこと、
    等々、民主党の民主主義が疑われて久しい。

    党首選挙でさえも、政権交代の為に控えるべし、という意見さえ
    も見受けられるではないか。このような政党を、民主主義の政党
    といえるのだろうか。

    民主主義でない政党を、選挙で大勝させることはよくあることだ。
    その結果、民主主義から独裁に移った国は途上国にはいっぱ
    いある。

    ナチスドイツもまた、そのひとつに過ぎない。いまのままの民主
    党が政権を取ることは、平成日本もまた、その仲間入りを意味
    することになりかねない。

    「暴言だ」といきり立つ前に、自らを省みて、政党内民主主義の
    確立をこそ目指すべきだろう。

    民主党の党内民主主義のほうが、自民党のそれよりも優れて
    いる、だから民主党が政権を取るべきだ、と訴えなければなら
    ない。

    単に、政権交代が必要だ、では、それはナチスや225事件の
    将校達と同じである。

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  • from: 一久さん

    2010年07月23日 21時53分51秒

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    政治をよくするには


    【政党内民主主義がすべて】

     民主主義とは、民主主義を模索し続ける行為であると
     いう。だがでは、それは具体的にはどんなことなのか?

     結局のところ、それは、どの政党が、より優れた民主
     主義をもっているかを競わせるということにつきる。

     そして、選挙はそれを実際に行う場である。

     もしもこの考え方が国民すべてに浸透していれば、各
     政党は、政党内での討論や自浄作業に力を入れるであ
     ろう。

     マスコミも、どの政党では、発言の自由が阻害されて
     いるか、自浄作用が弱いか、を問題にするであろう。

     有識者は、外の意見を積極的に取り入れる議員を抱え
     る政党に対して、積極的に意見を述べるようになるだ
     ろう。

     政党内民主主義を競い合うことによって、国全体の民
     主主義が育っていくのである。


    【もしも政党内民主主義を知らなければ】

     しかし、選挙というものはそういうものだということ
     を、国民多数が理解していなかったらどうなるか。

     民主主義を党内にカケラも持たない政党が、政権を取
     ることが起こりえるのである。2010年の日本のよ
     うに。

     この状態では、もはやその国に民主主義は存在しない。

     国民が民主主義なき政党に政権を委ねた時点で、その
     国の民主主義は死滅している。

     ただ、日本のように、民主主義的イデオロギーが浸透
     した国では、だれも皆、民主主義が死んだこと気づか
     ない。

     当の民主主義なき民主党自身がそれに気づかない。

     ゾンビのように、民主主義がいまでも存在すると疑わ
     ず、独裁政治をすることになる。



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  • from: 一久さん

    2010年07月22日 06時27分06秒

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    言論の自由 その三段階別


    【言論の自由に三段階あり】

    言論の自由には、三つの段階がある。国により人により、その到達している
    段階は決して同じではない。ある国における言論の自由と、その隣国におけ
    る言論の自由が、同じものを意味するとは限らない。

    【第一の段階】

    言論の自由の第一段階は、自分の意見を述べることのみを言論の自由だと
    思っている段階である。この段階においては、自分の意見を他人に聞かせ、
    自分に相手を従わせることには熱心であるが、相手の意見を聞くというこ
    とには関心が薄い。否、自説を述べることだけが言論の自由であって、他
    人の意見が弾圧されようとも知ったことではないと思っているのがこの段
    階の人であり、国である。


    【第二の段階】

    第二段階においては、もう少しマシになる。自分の意見と対立する意見の
    持ち主であっても、彼の「言論の自由」が脅かされそうになった場合には、
    彼の言論の自由を守る為にともに戦うという認識を共有している状態、こ
    れが第二段階である。

    第一段階においては、自分と対立する相手が国家権力によって弾圧された
    場合、それをむしろ歓迎することになる。例えば、韓国において「親日派」
    の論客が権力によって排除された場合、反日派はこれを歓迎することは
    あっても、共に力を合わせて権力の横暴と闘おうとは思わない。

    韓国人の言論の自由に対する理解は、第一段階に留まっているということ
    である。同じことは、ほとんどすべての非先進国についても言えることだ
    ろう。敵対する相手の権利の為に死のう、というような人間は、これらの
    国には、ほとんどいない。むしろ、敵対者を倒す為ならば、権力と組んで、
    敵の言論の自由を奪おう、と考える者がほとんどであろう。

    自分と対立する者の言論の自由を守ることによってのみ、権力者が行なう
    洗脳に対抗し得るのだ、ということを理解できないからである。もしも、
    自分にとって不快な見解を示す者がいなかったならば、自分が政府に洗脳
    されているかどうかを検証する術はない。政府は常に耳に甘い言葉を以て
    国民を誘導しようとするものだからである。


    【第三の段階】

    第三の段階においては、単に相手の言論の自由の権利を守るだけではなく、
    自分から、敵対する相手や間違っていると思える相手の意見を積極的に知
    ろうという態度を取らねばならない。

    第二段階まで来れば、なるほどすべての人は自分の意見を述べる機会を得
    ることができるようにはなるが、意見を発表できるからといって、その意
    見が大勢に伝わるとは限らない。真理を語っていても、詭弁に敗れるかも
    しれない。経済力やメディアの力を持つ者の意見は広く世に知られるが、
    そうでない人間の声は、僅かな人々にしか伝わらない。また、偏見や差別
    感情もまた、意見の伝達を阻害する。

    例えば、欧米において、日本人の意見や日本に対する情報の、恐るべき無
    知と無理解をみよ。言論の自由はあるけれども、それによって相手(ここ
    では日本)の意見を知ることができるようになるとは限らないということ
    なのだ。

    そもそも、言論の自由のとは、自分と違った意見を知ることによって自分
    の思考が健全であるかどうかを点検し、心の自由と正義を保全する為のも
    のである。ならば、相手の「声」が小さいから聞こえない、などという言
    い訳は通用しない。

    相手の声がいかに小さくとも、あるいは無言であったとしても、相手の意
    見をこちらから積極的に聞き出さねばならないということである。なんの
    ことはない。いわゆる「おもいやり」というものがこれである。

    欧米流の言論の自由は、非欧米先進国の「我論の自由」に比べればはるか
    にマシではあるが、言論の自由として完成されたものではない。第三段階
    の言論の自由、すなわち、「敵対する相手の意見を聞く義務」を認め、そ
    のように努力して初めて言論の自由は完成するのである。

    【日本の場合】

     日本人は、最初から第三段階をもって言論の自由だと思ってきたようだ。
    江戸以前からの儒学の教養と明治以後に入ってきた自由論とが融合すれば、
    こうなることは当然であった。

    それでは、日本人は一番優れているのか?

    そうではない。第一段階をすっ飛ばして第三段階に至った日本人は、途上
    国の人間と論戦しても勝ち目はないだろう。

    欧米かぶれの日本人は、欧米の留まっている第二段階では言論の自由は未
    完成なのだということを理解できないがゆえに、日本の意見や情報が欧米
    に伝わらない理由をも理解することができない。第二段階の世界において
    は、自由はあるが、成果は自由競争の中で闘い取らねば決して獲ることは
    できないのだ、ということが理解できないのである。

    途上国に対しては、最低限度、第二段階に進まなければ、自由も民主主義
    も不可能なのだということを説明し、欧米に対しては、第二段階の自由の
    中で日本の意見や情報が影響力を持つようにするべく広報活動を積極化す
    るとともに、欧米もまた第二段階を卒業して第三段階に進まなければなら
    ないということを説得していかねばならない。

    一方、日本人自身も、第一段階の弁論術と、第二段階で闘い抜く闘争心を
    身につけねばならない。

    もっとも、皆が皆、第三段階に至れば、そんなものは必要ないのであるけ
    れども。

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  • from: 一久さん

    2010年07月21日 21時12分23秒

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    言論の自由は何のためにあるか


    なにゆえに言論の自由が必要なのであろうか。

     それには、言論の自由が無かったらどうなるかを考えて
    みればよい。

     言論の自由がない社会においては、不正や誤謬を正すこ
    とができない。権力者の過ちを正すことができないばかり
    でなく、個々の国民自身が、自己の意見を検証することが
    できない。

     中国や韓国・北朝鮮における、一般国民の日本への知識
    や見解をみよ。かの国において、日本に対する考察の自由
    はないに等しい。ゆえに彼らは、自己検証することができ
    きない。

    言論の自由の無い国の国民は、常に劣等国民なのである。

    逆に言えば、言論の自由とは、自己の見解を再検証する
    ためのものだと言うことができる。

    ゆえに、どんな立派な意見を述べる人がいたとしても、
    それに対して反論することを妨げる人は、言論の自由の
    敵であり、民主主義の敵である。

    軍備拡張論者を、軍国主義者呼ばわりしてその言論を封
    じようとするもの、国旗国家はけしからぬ、として、日
    の丸の旗を引き摺り下ろし、卒業式の伴奏を勝手にアレ
    ンジするなどは、まさにこの類である。

    彼らは、平和主義を名乗る、ファシストであると言わね
    ばならない。

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  • from: 一久さん

    2010年07月20日 06時38分07秒

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    リベラリズム

    【無理解なる自由主義(リベラリズム)】

     自由主義とは何か?

     「自由主義とは、自由主義を否定する者達に対しても発言の
      自由を認める主義のことである」

     というような話は、およそ政治に関心のある者であれば、誰
     でも知っていると思う。

     だが、それの意味を理解している人がどれだけいるだろうか?
     甚だしく不安である。

     この言葉には、二つの重要な意味が隠されている。

    1、自分と反対の意見を言う者の発言権を守らねばならないと
      いうこと。同様に、相手もまた、彼に反対する人間の発言
      権を守らねばならないということ。

    2、 ゆえに、互いに発言権を守りあうことをしない人間は、こ
      の自由な世界から追放されねばならないということ。

     自由主義とは、互いに相手の発言権を守りあうことであり、そ
     れの出来ない人間を排除する主義であるのだ。


    【誤解される自由】

     だが、多くの人々は、自由主義とは、自分の意見を自由に言う
     主義だと思っているようである。他人が喋っているのをさえぎ
     って、発言する権利が自分にあるのだと。

     詐欺まがいの技法や、恐喝まがいの大声・態度をとって、議論
     の場で重きを得ようとすることが、すなわち発言の自由という
     ことなのだ、と思っていまいか。

     自分を論難する”敵”の発言機会を尊守し、暴力的な言動家が
     彼の口を塞ごうとしたならば、「お前こそ出て行け!」と言え
     る人間がどれだけいるだろうか。

     自分の意見に反対する者の発言を遮り、そのような妄言を言う
     のは、言論の自由をはきちがえているのだ、と罵る輩が大半で
     はないだろうか。

     このものこそ、自由をはきちがえているのである。


    【もしも自由があったなら】

     真の意味での自由な討論であったならば、「妄言」は必ず是正
     される。

     なぜならば、妄言を言う者も、反論する自由を他の論者に与え
     る義務を負っているし、大衆は両者を比べてどちらが正しいか
     を判断する機会を得るからである。

     さすれば、どちらが妄言なのか、自ずと知れるようになろう。

     また、たとえ一時的に真理が詭弁に敗れたとしても、真理は必
     ず再発見される。(jsミル 自由論)

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