裏切り者として組織を追われた元政府機関の謀報員・加賀哲。そんな加賀の元に助けを求める元同僚・牧野からのテープが…牧野を助けるため四国へ向かう加賀の胸中に捨てたはずの過去が甦ってくる。
◆和製ハードボイルド作家・大沢在昌のかなり昔の作品。会社の古本棚に置いてきぼりになっていた文庫本。勤務終了後、社内のサウナに入る時の暇潰しとして読んでいました(*´ω｀*);;;
個人的に日本国内を舞台にしたドンパチものは受け付けないので、可もなく不可もなくでしたね。まぁ、平和ボケの日本にだって超法規活動をする方々は当然いるだろうし、裏では色々あるでしょうが…
映画でもテレビドラマでも諸外国の銃撃戦のシーンはすんなり受け入れるんだけど、日本が舞台だと途端に白けるよね(笑)△評価ってことで。

21世紀の終わりごろ、巨大地震に見舞われた首都で、第二の激震に身構えつつ大学構内に暮らす学生たちの生活。
◆震災と学生運動と男女の三角関係をごった煮したお話。掴みもなければ盛り上りもない。登場人物に魅力がない。全くもって下らない作品でした。
まぁ、綿矢りさ借りといて面白いかもと期待する方がどうかしてるか…(^_^;)限りなく×に近い△評価。

昭和11年、ヒマラヤ・ナンダ・コート初登頂に夢を賭けた日本人の物語。
◆ほぼノンフィクションに近い作品で、戦前、海外に行くのすら困難な時代にキャラバンを組んでの登山行脚の苦労が分かります。にしても、山に着くまでが長い(^_^;)
登山小説の傑作と評されたものがこれかよ？って言うのが正直な感想。わざわざ他の図書館から取り寄せる程のものではありませんでした。
沢木耕太郎の「凍」の足元にも遠く及ばずです。逆に「凍」を再読したくなりましたよ(笑)△評価です。

簡単にいえば、姜先生と大学生（直広）のﾒｰﾙのやりとりからの長編。直広の親友の死があり、恋の悩みもあり、東日本大震災でのﾗｲﾌ・ｾｰﾋﾞｨﾝｸﾞというﾎﾞﾗﾝﾃｨｱを経験したりもする。　私自身、高校の時だったと思うが、ある作家さんに手紙を出した事がある。　小説の始まりは、そのことを思い出させてくれた。　『末永く、元気で』という言葉を姜さんに遺した息子さんのことが気になって読んだのだけど、ﾗｽﾄの締め括りはすーっと舞台の幕が下りるように静かだった。そっとしておこうと思った…

同年齢代のエッセイ集です。

読み始めたばかりですが、私の感覚とは違います。
　しかし、それも解るもので、読も進めています。
同年齢代の学者の考え方を知る上で、高みの見
物と思いながら。

しかし、どこかで共感したり、反撃した利を期待しながら。

最近積読が多くなってきて、それと言うのも退職以来、書店での衝動買いやついで買いが多かったためと反省しています。手もとには５年分の読書量に匹敵する積読があります。
　それでも、読まなくても本から来る香と言うかオーラと言うか、あるだけで満足する分もあるのです。

　それで、最近は、気になった本は取りあえずメモしておいて、Amazonで調べて、星の数・書評を参考にすることとしています。
　図書館も利用するようにしています。そこで気にいったものはやはり手もとに置きたいとついには買ってしまうのですが。
　書店と図書館は補完するように、それぞれの特徴や魅力があって、どちらがどうとは言えません。

　この掲示板で紹介されたものも大いに参考にしていて、買ったものも少なくありません。
　けっこう、この掲示板の書評は参考になっています。

１３篇の短篇集です。
　表題の「たんぽぽ娘」はファンタジーです。今の妻はたんぽぽ娘であったのかと思わせられます。
　しかし、そうはとても思いません。なにしろ怖ろしい存在です。

　SFの世界の話ですので、しばらく考えないと、ああなるほどと思いつかないものが多いのではないでしょうか?
　これは、頭の回転の遅くなった私だけのことかもしれません。

　しかし、暇潰しに読むにしても面白い内容です。「ビブリオ古書堂の事件手帖」で知っていなければ、読む機会のない本でした。

枯れ木も山のにぎわいと投稿します。

　この本は一応何らかの「法華経」を読んだ人が読む本でしょう。
　著者は、サンスクリット語からの翻訳をして出版しているので、インドから中国、日本伝わった法華経の変転を、本来の法華経をいろいろな中国、日本の翻訳と対比して解説しています。
　著者の知識には脱帽ですが、学術的なところは一般の人には馴染めないところがあると思います。

　新たに気づかさせられるところが多くありましたが、あまりにも翻訳の成果が強調されている感がありました。

　「法華経」を読んだ人には参考になるでしょう。

小路幸也著の「東京バンドワゴン」、古書店のお話がTVドラマ化されています。

　本日、１２日9:00から日本テレビで始まりました。

　古書店には、興味があり、東京神田・神保町まで足を延ばすのはおっくうになって数十年行ってませんが、近くの古書店は時々覗いています。
　本当に欲しい本は新刊で、読んでみようかと思っただけのものは古書店で見かけると買っています。
　それと、思わぬものがあったりするので、書店では見かけることのないものがあると、つい、手が出ます。。

　「ビブリア古書堂の事件手帖」に「たんぽぽ娘」が出てきましたが、最近、１３篇の短篇集で出ています。子供じみたタイトルですが、、中の「たんぽぽ娘」はSFながらおもしろい展開でした。

　ネットサーフィンをするように、本から本へと興味が広がるのは面白いことだと思っています。

　ここのところ、小説類は敬遠してきましたが、息抜きには小説も読みたくなります。

会社員・倉田太一は、駅のホームで割り込み男を注意、その日から倉田家に対する嫌がらせが相次ぐ。
一方、出向先の職場でも、営業部長に不正疑惑を抱いたことから窮地へと追い込まれていく。
◆最初から文庫本で発売された本で、新作と思って読み始めましたが、池井戸さんが新人の頃から直木賞を受賞するまでの６年間に渡って書かれたロングラン小説だったようです。相当、加筆修正したんだろうなぁ(笑)
ストーカーに業務不正、社会批判と色々盛り込み過ぎて散漫な印象ですが、池井戸さんの超駄作「MIST」よりはずっとまし。十分に楽しめます。○