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  • from: yeshangさん

    2020年05月29日 20時56分04秒

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    「禅の心髄 無門関」 安谷白雲著 (春秋社)

    無門慧開和尚が禅の公案(禅問答)48則を選んで注釈したものを解説したもの
    です。

     最初に無門関と禅、座禅の方法が簡潔に述べられています。
     そして、第一則から第四八則まで白雲禅師がさらにわかりやすく解説してい
    ますが、とは言えそれがわからないのが禅の公案です。

     第一則は「趙州狗子」。趙州の「犬に仏性は有るか無いか」の問いで趙州の
    答えは「無」です。これに無門が解説を付け白雲師がさらに解説しています。

     なぜ趙州は「無」と言ったのか考えよということですが、「無」とは仏性の
    こと、有る無しではないよく考えよとのことですが、同じような問答と解説が
    続きます。

     考えに考え抜いて、座禅をして答えが出るもので、座禅も10年、20年して
    回答が出るようなものです。
     そして回答が出てもさらに座禅を重ねるのが禅というものとされています。

     「無門関」は最初題名にひかれ、岩波文庫で読みましたが、面白そうだと
    山本玄峰師の「無門関提唱」を読みました、そして今回の安谷氏の本ですが、
    意味は解ってもさっぱりわからないというのが私の感想です。

     結局結論としては禅に励んで打ち込んで徹底的に考え抜かないと答えは理解
    できないと思いました。共感、実感、体感できないと思います。

     禅関連の本は他の仏教書に比べ群を抜いて多数出版されていますが、禅の
    実践を通じて考え抜かないと本質は理解できないと思いました。
     禅宗は「不立文字 教外別伝」ともいわれるように書き物ではなく言葉での教
    えでないところの釈迦の教え、達磨大師の教えで、座禅と公案で実践と見性を
    するものと思いました。

     従って紙の上で読んでわかる物ではないと改めて思った次第です。

     わかるわからないは別として、禅に関して面白く読めるのは「臨済録」と思い
    ます。禅問答のほか物語性が面白く読めます。
     禅に関心のある人には「無門関」と「臨済録」があってよい書物と思います。

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  • from: yeshangさん

    2020年05月22日 23時53分59秒

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    「美しい要望と色好みで知られる・・・」の要望は「容貌」の打ち間違いがです。
     訂正してお詫びします。

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    ビノ

  • from: yeshangさん

    2020年05月22日 21時27分35秒

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    「小説伊勢物語 業平」 高橋のぶ子著 (日経新聞出版)

    日経新聞に連載されていた「業平」が単行本化され、出版されました。

     5月21日のNHKラジオ「朝のらじるラボ」で高橋のぶ子氏が「業平」のお話を
    していました。と同時に当日の日経新聞朝刊2面に「業平」の新聞広告が載せられて
    いました。

     新聞の宣伝文句は「これは文学史上の事件です 美しい要望と色好みで知られる
    歌人、在原業平の生涯を、日本で初めて小説化」とあります。

     連載小説で読みましたが、高校時代の古典の授業で出てきたものが出てきて懐かし
    く読みました。内容も面白く改めて当時の民俗や風景を思い浮かべながら読みました。
     古典や歌に興味のある人はぜひ読めばいい本と思います。おすすめします。

     一冊で550ページ、定価¥2,200です。

     同じころ日経新聞に伊集院静氏の「ミチクサ先生」が連載されていました。
     夏目漱石の伝記物語で正岡子規との親交が書かれていました、また、秋山真之や
    司馬遼太郎の「坂の上の雲」に出てくる人物も多数登場し、非常に興味深く楽しみ
    にしていましたが、伊集院氏が体調を崩され、中断されました。

     引き続き、日経新聞朝夕刊では、赤神諒しの「太陽の門」、浅井まかて氏の「秘密
    の花壇」が連載されています。それぞれスペイン内乱に参加したアメリカ人と滝沢
    (曲亭)馬琴のお話です。
     これも面白い内容で単行本化されるのを待っています。

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  • from: yeshangさん

    2020年05月17日 20時54分15秒

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    「生命式」 村田沙耶香著 (河出書房新社)

    12編からなる短編集です。

     最初に表紙の「生命式」が出てきます。

     数十年経た未来では葬式は「生命式」に代わっていました。
     生命式では親族や関係者葬儀の出席者は亡くなった人の体を食べることと
    なっています。そして盛大に食べた席では少子化の進んだ世の中のためお互い
    気に入ったもの同士で受精を行います。

     次の「素敵な素材」は亡くなった人の肉体を有効活用するというお話です。
    骨も髪の毛も身近なものの素材として使う世の中のお話です。
     「素晴らしい食卓」は婚約者の二人が両親を交えて食卓を囲むのですが、
    出てくる料理はいわゆるゲテモノ。お互いにお互いがなんだこれはとなるの
    ですが、皆が忌避している中で思わぬ展開にといったものです。

     全体的にエログロな作品と思います。またナンセンスと感じる内容のものも
    あり、途中で何度か読み進めるのはやめようと思いましたが、お金を出して
    買ってきた本でもあり、暇つぶしにでもと最後まで読んでしまいました。

     著者は「コンビニ人間」で直木賞作家ですので期待していましたが、私として
    は暇つぶしに読んで全く肩の凝らないくだらないと思いつつ読んでしまった1冊
    でした。

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  • from: yeshangさん

    2020年05月09日 20時48分17秒

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    「日本近現代史講義」 山内昌之、細谷雄一編著 続き

    序章の「令和から見た日本近現代史」に述べられているように現代史を分けて

     日本1.0 270年近く戦争のない安定した時代のパクス・トクガワナ徳川時代
     日本2.0 明治維新による近代化と産業化
     日本3.0 日本2.0の破綻(終戦)による再出
     としています。

     こうした歴史認識に基づいて、それでは日本4.0をどうするかを考える時期だ
    と思わされました。
     すでにデジタル革命は真っ最中であり、改革しなければやっていけない日本の国家
    財政があります。国家財政は徳川時代の末期のような破綻寸前です。

     ここでこれまでの日本3.0を大きく変える日本4.0を真剣に考えるべきです。
     グローバル化は爛熟期に入っていますし、コロナ禍は何かの暗示です。

     日本4.0に向けた坂本竜馬や明治初期、敗戦後の松下幸之助、井深大、本田宗一郎
    のような逸材が出て日本を大きく変える人たちが出てくることを期待しています。

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  • from: yeshangさん

    2020年05月07日 20時42分14秒

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    「日本近現代史講義」 山内昌之、細谷雄一編著 (中公新書)

    明治から現在に至る歴史のポイントを中心に述べられていますが、本書は
    2015年12月から2018年7月に自民党本部で行われた「歴史を学び未来を
    考える本部」での講義をもとにまとめられたものです。

     後半に歴史認識問題が出てくるように全般においても歴史を考えさせる内容
    です。
     中国、韓国がよく言う歴史認識のように単に戦前の一時期のことでなく、日本
    人としてはそれ以前のことを含めた歴史をよく認識する必要があります。

     また、中国、韓国がよく言う歴史認識は対象が戦前の一時期の、または戦争に
    つきものの出来事やエピソードとなるようなものが大げさに、または曲解や
    正にねつ造されたものがあり、本当の歴史認識には立っていないと思います。

     歴史認識には当時の世界をよく知る必要があります。
     今の経済・生活・世界の認識をもとに歴史を語ることは大きな間違いをおこ
    します。
     自分勝手な解釈や自国の中だけでの考えでなくグローバルな視点が必要です。

     本書は本当の意味での歴史認識を考えるうえで参考になると思います。

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