「Re:「カッコウの卵は誰のもの」東野圭吾」
> ラスト近くになるとなんとかドンデン返ししなきゃあ感がありありでお話が歪んでしまってます。
>で辻褄合わせのための遺書での謎解き完結。う〜ん、お粗末(笑)

でしょでしょ？
題名といい装丁といい帯のコピーといい、ものすごーく期待を抱かせるものだったのにね。
東野圭吾の中でもワーストに入る出来っ！

　これは面白い書。しかし内容はないので、単に読むだけかもしれないが、毎夜飲みにふけっていた人間にはうれしいお話。夫婦の過去はいろいろあってそんな夫婦もあっていいのではないか、そんな夫婦にありたいと思わせるような話。私は一流企業でそれなりの仕事をし（ほんまかいな？）、それでも貧弱な生活をしてきたものだが、こんな話は夢物語で、読む人に夢をもたらしてくれる。私は母の作ってくれる朝飯が最高だと思う。

　好村兼一の本は身を切らされるような気をさせられる。
　私も空手道に身を置いてもう還暦。しかし若い者には負けられない。若いころは父親無二のような気持で出世や目先のことを思ってやってきたかもしれない。日本の将来を願ってやってきたつもりだが今となってはむなしい気持ちもしています。年老いたとはいえまだ若い。剣と拳で若者を鍛えたいと思わせる書でした。

１９９６年の作品をノベルズ化して、新刊として発売したものです。氷室和臣は、もと入国管理局職員。不法残留中国人の兄弟を、職員４人がリンチし、弟のほうが死んでしまう。そういう日常に嫌気をさし氷室は、退職し今は新宿のゴールデン街にあるスナックで、バーテンとして働いていた。ある日、入管で一緒に働いていた仲間が氷室のもとに現れ、当時のリンチ事件に関わった２人が、謎の事故死をしたこと、「氷室も気をつけろ」と言い残し、彼も氷室を訪ねた帰りに死亡してしまう。果たして氷室の運命は？テンポがいいので、けっこうサクサク読めてしまうし、これもシリーズ化になる感じです。北帰行を読んだばかりだったので、こっちのほうが面白く感じました。やっぱり私は、今野作品の方が自分にあっている気がします。

「カッコウの卵は誰のもの」東野圭吾 光文社
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元五輪代表スキーヤーの緋田宏昌は、一人娘の風美が一流スキーヤーとして成長していく過程を嬉しく思いながらも、自殺した妻が隠し残した新聞記事に娘の出生を疑った。果たして、名アスリートの血は受け継がれるものなのか？
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ちょっと苦笑いかな。伏線の張り方がかなりのご都合主義的。
ラスト近くになるとなんとかドンデン返ししなきゃあ感がありありでお話が歪んでしまってます。
で辻褄合わせのための遺書での謎解き完結。う〜ん、お粗末(笑)
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　六篇からなる料理人の話。過去に苦労といわくのある夫婦二人が営う「一見様御断り」の料理店を出している。漫画の「料理人」や「食いしんぼ」を見ているようなお話。
　各章でこざわりの料理が展開されるが、夫婦の色っぽい話やドキドキさせられる話がまた面白い。ただそれだけの話なので気楽に読んで面白い本。
　私は、素浪人だから朝昼の食事は自己解決、夕食も下手をすると作ってもらえないものだからこのような料理人の話は甚だ面白く感じます。私も手に職を持ってこんな女房を相手に暮したいと思うのはむでますぎか。
　この本もそうですが、私は買ってきた本は数カ月から一年ぐらいは積読の状態。色っぽい話があるので若い人には読ませたくないが、私のような単身赴任海外勤務の経験者には面白い本。

北門の狼　重蔵始末⑥蝦夷篇　逢坂剛　　講談社　　　　　　　　　　　　　　長崎勤務を終え江戸に戻った重蔵。ほっとしたのも束の間、次は蝦夷地巡見せよとの命令が下された。　陸路・海路を進む重蔵に幾多の困難が襲いかかる！　　　　　　　　　　　　　　このｼﾘｰｽﾞは順に読んでいただけに『待ってました！』という心境でした。　今回は熊に襲われた場面があり、ﾊﾏｼﾞﾝさんとすばるさんのやり取りを思い出しながら（笑）読んでたよ。　りよという女賊がひたひたと重蔵に近づいてゆくのが寒気がしたし、同性ながらもそこまで残酷なのか、お前は！とｿﾞｸｯとしていた。　そのうち⑦も出るかもしれない。何故なら崖から落ちたりよのその後がどうなったのかわからないから…(･_･|

我、言挙げす　髪結い伊三次捕物余話　宇江佐真理　文芸春秋　　　　　　　　相変わらず江戸には凶悪事件や姫君の失踪など様々な事件が起きていた。お文は赤ん坊を預けながらお座敷に出ていた。ある帰り道、辻占いと出会い…　　　　赤ん坊の伊与太のおしゃべりが可愛らしく思えた。　最後の章で伊三次の家が火事で焼けてしまったのにはちょっとかわいそうすぎると感じてしまった…(>_<)

れんげ荘　群ようこ　角川春樹事務所　　　　　　　有名広告代理店に勤めるｷｮｳｺ。　言いたくないお愛想を言い、接待をｾｯﾃｨﾝｸﾞしてもてなしても自分の口に入る食べ物のおいしさなんてわからない。　夜更かしはしょっちゅう…　　ｷｮｳｺはある日早期退職を願い出た！45歳のときだった…　　　　　　　　　　　　　さらさらと読めるから肩に力が入らなくてよい。　安ｱﾊﾟｰﾄれんげ荘の住人3人もそれぞれ個性的で、小説の中で塩・こしょうの役割をしていた。自分だったら月10万円で生活できるかしら？と考えながら読んでいた。

　中国でテレビドラマとしても放映された（2007年）。
「五つ星ホテルのホテルマンとしての成功を夢見て大都会にやってきた苦学生パン・ユーロン。
夢と真実を貫くことを共感しあえる仲間に出会い、希望を持って夢をつかもうとするが… 欲望と陰謀の渦巻く現代社会は、必死にまっすぐ生きようとする彼らに数々の試練を与える。
現代の若者たちが、複雑な社会の現実の中で、時に "真実"を見失い挫折しながらも、成長 していく過程を描いた作品。」
フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）より。

　一流のホテルマンを目指して田舎から出てきた潘玉龍。隣人のダンスチームのメンバー豆豆、同じホテルに勤める見習弁護士の楊悦、ＶＩＰ宿泊客で韓国大企業令嬢の金志愛(キム・チエ)の三人の女性が絡む青春物語。
金志愛の関連する大企業のお家騒動がからみ、ハラハラドキドキする展開が繰り広げられる。
一昔前の青春・恋愛連続テレビドラマのような内容。中国のテレビで大変な人気になった。日本でもＤＶＤの人気は高い。
日本の60年代の青春ドラマのようでおもしろい本。