「金メダル倍増計画」を掲げ莫大な予算でアスリートを管理育成する国で、選手は何を目的に戦うのか。現代スポーツ界が抱える様々なテーマを内包する物語。
◆うーん、堂場さん、どうしちゃったのかな？(笑)
安物のテレビドラマの様に本人のいる前で核心に触れる話をするバカがどこの世界にいるんでしょう(^_^;)
オリンピック開催とタイミングばっちりでテーマもとっても深いのに、展開が粗っぽくて白けてしまいました。ああ、もったいない。
「チーム」や「大延長」の様な傑作はもう書けないのでしょうかね？ギリギリの○評価ってことで。

沖縄、ニンブチャーと言う最下層の蘇了泉、踊りの才能を見いだされ、師匠石羅吾の厳しい指導を受け王室の楽童子に登りつめていきます。そこでも蘇了泉は天性と実力を発揮します。

　しかし、雲胡という競争相手が現れて、互いに名声を高めながら競ううちに了泉は生活・生き方がおかしくなって・・・。

　再びニンブチャーに身を落とした了泉は再度踊りに命をかけていくことに。

　沖縄の文化については認識不足ですが、踊りも一つの代表する文化なのでしょう。ここまで、人々をひきつけ、影響を与え、民衆に溶け込んでいるとはと思わされます。

　内容の深さに比べ奇想天外な展開があるので、疑心暗鬼に陥ることがありますが、それが小説の面白いところだと割り切って読めば、面白く、よい本だと思います。

　ただ、沖縄の言葉と630頁の大作には疲れますが。

日本の江戸時代には、日本でも森林破壊ががあったが、徳川幕府はこれを食い止め・解決することにより日本社会の崩壊を免れています。

　下巻は、現代の社会と将来に向けての考察を書いています。
　内容は、アフリカの人口危機、環境が対照的なドミニカとハイチの比較、中国の環境問題、オーストラリアの現状、大企業と環境について、今後の環境に関する問題解決への取り組みについて書いています。
　追記として、数百年前に急に崩壊の道を進んだアンコールについて書いています。

　正に歴史は繰り返すで、形は違っても森林破壊に始まる環境の破壊、今日では温暖化ガスや鉱山の開発、人口問題、工業による化学物質・重金属による被害など、今時点でも崩壊への道を進んでいる国があり、しかもグローバル化した世界では一国・一地域では済まなくなってきています。

　下巻は、現代の社会を書いていますので、実感を伴って読み進めることができました。
　上巻は歴史的な認識を持つうえで読んだ方がいいと思いますが、下巻は現代の世界の危機を考える上で非常に参考になると思います。

超能力を見込まれて信者の失踪事件を追うヨギガンジーは、布教のための小冊子「しあわせの書」に出会った。
何の変哲もないその本には怪しげな企みが隠されていた。
◆内容自体がどうのこうのってものじゃないですね。この本がすごい(笑)
これは図書館派の人でも一冊は手元に置いておきたくなります。
初版の昭和62年ってまだRupoとかOASYSの出始めですよね？ワープロがあったから出来た作品か？
手書き原稿だったとしたら…気が遠くなるんですが…(^_^;)○評価

膝の手術に失敗したプロ野球界の看板選手が担当した医師を刑事告発するという前代未聞の事態に。
スポーツ医学界の権威だった担当医は失踪する。警察、新聞はそれぞれの筋から探るが真相は見えない。
◆ただただスラッと読み終えましたって感じ。やっぱり堂場さんの刑事物は詰めが甘いわ～(^_^;)
犯行動機が全然弱くて…△