松井今朝子　幻冬舎　　　　　　　　　　　　　　　面白かったです！(^O^)　『まあまあ、ようこそお越しあそばしました。おや？あなたは見馴れぬお顔じゃが…』　こんな出だしで始まるもんで、すぐに引き込まれちゃって〜　江戸時代の吉原が舞台で、一人称で語られる手法、松井さん、すごいじゃないですか！　吉原といえばおいらんだけど、彼女を取り巻く見世番や番頭や遣手などそれぞれの立場での証言が興味深かった〜　ﾐｽﾃﾘｰ好きな人にも読んで欲しいな！

４月に読んだ本は11冊。面白かった順番に並べます。
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◎「ブラックペアン1988」海堂尊
◎「約束の地で」馳星周
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○「ＴＯＫＡＧＥ特殊遊撃捜査隊」今野敏
○「長生き競争！」黒野伸一
○「風に顔をあげて」平安寿子
○「知床の少女」喜多由布子

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△「幸せまねき」黒野伸一
△「不夜城」馳星周
△「迷宮のファンダンゴ」海野碧
△「さよなら、そしてこんにちは」荻原浩
△「女性の品格」坂東眞理子

さまよえる脳髄・・・逢坂剛。図書館の廃棄本の中から見つけ貰って読みました。だから古い、古い昭和の本ですよ。主人公は南川藍子（みなみかわらんこ）女性精神科医。この先生が診断や治療の過程でかかわった患者・・実は殺人者で精神分析をしていくうちに、さまざまな危険を体験する。しかしこの先生にも・・・・。という内容です。話的には今読んでも違和感ないから面白い方だと思います。医学の経験がないにもかかわらず、専門的な表記もなかなかのものでした。古い本だからすでに、読んだわーという人多いかもしれませんね。

「不夜城」馳星周 角川書店

歌舞伎町でのアジア系の民族抗争を描いた作品でした。
馳星周の代表作ってことで勢い込んで読みましたが、面白くね〜(笑)
主人公は台湾人の血が流れる健一という闇品ブローカーなんだけど、普通正義のヒーローでも悪のヒーローでも、感情移入出来るような特技とか腕力とかあるじゃん？
この主人公はとにかく小狡いだけ。裏切りとか裏切りに対する保険とか、あまりに度胸なしのハイエナ野郎で、全く同調出来ませんでした。
一緒に「不夜城Ⅱ」も借りたけど、同じ主人公の話ならやめとこ〜(笑)
ギャングものなら垣根涼介の「ヒートアイランド」あたりの方が圧倒的に面白いよ！

「花の下にて春死なむ」北森鴻 講談社

ビアバー「香菜里屋」の１作目だそうです。
１編目の表題作は重い罪を背負い、故郷を捨て流浪生活を送り、孤独な死を迎えた俳人にまつわる謎。
なんともやりきれない寂しさが漂ってます。
このシリーズ、「蛍坂」「桜宵」とこの本で３冊読みましたが、やはり１作目のこの本が一番面白かったです。

余談だけど、ビール好きなあたしは文中に出てくる、アルコール度数12度のビールがと〜っても気になってます(笑)

「ＴＯＫＡＧＥ特殊遊撃捜査隊」今野敏 朝日新聞社

銀行員３人が誘拐され10億円を要求されるという企業誘拐事件が発生。
警視庁捜査一課特殊犯捜査係「ＳＩＴ」のバイク部隊トカゲが事件に迫る。
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う〜ん、まずまずかな？途中で何となくネタバレっぽくなっちゃったし(笑)
でもこれはキャラ立ってるし、シリーズ化は多分間違いなし。
しかし捜査一課特殊犯捜査係の頭文字で「ＳＩＴ」かい。ＮＨＫ並だな〜(^^);;;

伊坂幸太郎　新潮社　　　　伊坂さんのは初めて読みました。　こんな大作をよく書いたなぁと感心…　目次を見ると普通と違ってて、第一部　事件のはじまり　第二部　事件の視聴者　第三部　事件から二十年後　第四部　事件　第五部　事件から三ヶ月後　と順番がおかしくないか？と思うのだが、これで合っているのだ。第四部からがものすごく長い！　次はどうなるのかと読む側を急かす。　主人公の青柳雅治は突然首相暗殺の濡れ衣を着せられ、逃亡せざるを得なくなってしまう。ﾃﾚﾋﾞやﾏｽｺﾐの報道で、情報は一層加熱する。窮地に追い込まれた時、かつての友たちはどういう態度を取るのだろうか。　　　いつも部屋にいない稲井さん（笑）は帰国後どうだったのか、知りたかった〜　青少年食文化研究会…すなわちﾌｧｰｽﾄﾌｰﾄﾞ友の会！にはくすっ！と笑えた。結末がちょっと物足りなかったなぁ…

2006年４月22日に開設しました「読書好き？」、２周年を迎えました〜！
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昨年の今日のアクセス数は累計12万アクセス、今年は62万アクセス〜
パチパチパチパチパチパチパチパチ〜(笑)
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でも、goo自体が弱体化しているみたいだし、掲示板閉鎖の憂き目もあって、アクセス数はかなり減っています(^^);;;
まぁどうでもいいんですけどね(笑)
ジタバタしたって、結局は時の流れですわ…
いきなり閉鎖〜なんてことはありませんからご安心を〜(^^)
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道産子でファイターズ・ファンの方、お暇でしたら「ファイター好き？」の板も覗いてみてね〜！ハンドルネームは違いますが、オーナーは私です〜(^^)

果つる底なき・・・池井戸潤・１９９８年第４４回江戸川乱歩賞受賞作品です。１９８８年に三菱銀行に入行し１９９５年に退職してからの作品たぶん、これが彼のデビュー作なんだろうな。一言で言うとすごく面白い！債権回収を担当していた同僚の坂本君が、謎の言葉と不正の疑惑を残して突然死。それを探るうちに・・・。　　融資をめぐる大銀行の闇に伊木遥が立ち向かう話です。１０年前の本なので、単行本は手に入れることは、難しいので図書館で借りたらいいと思います。私は札幌中央図書館から借りて読みました。文庫だと２００１・６月講談社文庫から出ています。暇な方は読んでみてね。　

「迷宮のファンダンゴ」海野碧 光文社

大道寺勉は、とある事故報道を機に、アメリカのサバイバルキャンプで愛を交わした女と23年振りに再会する。
再会から数日後、病院から忽然と姿を消した彼女を探す内に、様々なアクシデントに見舞われる。
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これが新人？と驚くくらい文章力がありましたが、いかんせんお話が面白くない。
起承転結無さ過ぎ〜(笑)
それでも読み続けられたんだからすごいっちゃすごい！(笑)
大沢在昌や今野敏、福井晴敏が好きならすんなり！
この作品は△評価だけどちょっと追いかけてみたいです。