４月は７冊でした。良かった順に「下町ロケット・・池井戸潤」「麒麟の翼・・東野圭吾」「午前三時のルースター・・垣根涼介」「ヒートアイランドⅣボーダー・・垣根涼介」「リオ警視庁強行犯係樋口顕・・今野敏」「淡雪記・・馳星周」「モルフェウスの領域・・海堂尊」です。海堂さんが、だんだんと順位を落としてきていますね〜。やっぱりセットで読まなくてはならないのと、時系列がバラバラで読み手には負担だし、しょうがないかな。

「悪の教典」(上・下) 貴志祐介 文藝春秋
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人気教師・蓮実は柔和な殻を被った殺人鬼。学校を牛耳るために周到な犯罪計画を立て冷徹に実行していく。
◆上巻の中ほどまでは主人公の異常性格が不気味に書かれていて面白いんだけど、大量殺人につながる展開はバカらしくて。たかだか学校支配と大量殺人、全く釣り合いが取れません(^^);
途中の米国での出来事だけを膨らませた方がよほど面白い作品になったんじゃないかな？
「硝子のハンマー」でも感じたけど、細かな設定はすごく練られてるのに、肝心の大筋が変というかセンスがないというか…
こんなもん読むなら他にいくらでも面白いもんがありますわ。とても人にお薦め出来るもんじゃなかったです。上巻○下巻×、総合△でした。
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だいぶ前に古本屋で見つけ１０５円で購入し積本していて、やっと読めました。１と２は古本屋にあったけど３がないので、３は２を読んでから図書館で借りようかと思っています。すばるさんは２年くらい前にすでに読んで板にアップしていましたよね。ある日都内の住宅街で人質籠城事件が発生。所轄署や機動捜査隊が現場に・・本庁捜査一課特殊犯捜査係（SIT)も出動する。ここには２名の女性の巡査門倉美咲と伊崎基子が所属しているが、なんでも対照的な２人だった。この２人のキャラがすごく面白いね。２、３にも登場するのかな。

すばるさんやハマジンさんが先に読んでアップしていますので、あらすじは省きますが、１読んで面白いな〜って２も積本していたので読んでみました。だんだん本筋からそれていっているような・・・こんなに事件が繋がっていて、警察はいったい何してるのって思うし、ありえないって思ったり、３は持っていないので図書館から借りることになっているんだけれど、伊崎と門倉のこと気になるんだよね！早く読みたいわ〜

くじけないで　柴田ﾄﾖ　飛鳥新社 100万部突破した99歳詩人のﾄﾖおばあちゃんの処女詩集。　　年末にﾃﾚﾋﾞ放送されていたのを偶然観た。新聞では早くに目にしたものの、購入には結びつかなかった。ﾃﾚﾋﾞで観てやっぱり良さそうだと感じたので購入。　一番気にいったのは【幸来橋】　読みながらゆったりした気持ちになっていた。

　ここで挙げられているのは、聖徳太子、光源氏、源頼朝、織田信長、石田三成、徳川家康、石田梅岩、大久保利通、渋沢栄一、マッカーサー、池田勇人、松下幸之助の１２人。

　いずれも納得できる人たちだが、光源氏と石田梅岩は著者独特の解釈だろう。
　光源氏は源氏物語の主人公だが、その生活・生き方・物語は日本人に大きな影響を与えてきたことから入れられている。
　石田梅岩も江戸後期石門心学として一世を風靡したが今の若い人には馴染みがないだろう。しかし一所懸命の心は続いている。
　マッカーサーはアメリカ人軍人だが戦後の日本人を大きく変えたことは否めない。マッカーサーの意図した日本になったかどうかは別として。

　この本を読んで今の日本人、我々がいかに先人の影響を受けながら生活・文化・思想・行動しているか考えさせられる。
　そしてその時代の最適解がこれからのメガ・トレンド・エイジ、ボーダレスの世界にどう変革し、繁栄と平和を勝ち取っていくか真剣に考えねばならない時代にあることを痛感させられる。

三角窓口傑作選　'97　　本の雑誌社　　　　　　　現在は月刊で出ている本の雑誌に届いた読者からのハガキをまとめたもの。　　この本は公共の場所じゃ読んじゃだめ。　自分でも予測できない笑いが突然発せられたり吹き出したりするから(^o^;　　これはﾏｲ本です！

　今日、国立がん研究センター病院に行ってきました。
　「咽頭がん」の宣告を受け、近々手術することに。

　膵炎でお酒はドクターストップ、こんどはたばこもドクターストップに。

　タバコは値上がりで月々2万円の出費でしたが、これからは読書に回そうと考えています。
　しかし、一生に読める以上の本はすでに買い込んでいるので、いよいよ良い本を慎重に選んで読まなければ、くだらないものはさっさと見切りをつけて、そして浮いたタバコ代でせっせと書店通いをと考えています。

「死日記」◎
母子家庭で育つ、14歳の男子中学生が記す日記をもとにしたストーリー。
恋人ができ、女を優先させるようになった母親。
いつしか、内縁の夫に息子を殺すようコントロールされるように…。
実際にこういった事件ってあったなあ…。今回は主人公は中学生だけど児童虐待って、こういう風して事件になっていくんだろうなと、読んだ後に、本当に悲しくなってしまいました。
特に後半は、日記に緊張感がよく出ていて、一気に読んでしまいました。よく出来ている作品でした。

「嫌な女」◎
弁護士　徹子の20歳〜から70歳くらいまでの人生を描いた物語。
結婚詐欺師のくせに、理不尽な弁護を依頼してくる遠縁の同級生「夏子」を軸に、本当の幸せを考えさせられる物語。
登場人物に人間味があり、寂しいのは自分だけではない。
強く生きていかねば！と感じさせてくれる一冊でした。
また、夏子の常識破りな考え方・生き方は爽快でした。

桂さん良かったので、引き続き「RUN!RUN！RUN！」予約しました（＾＾）

「輝く夜」百田尚樹 講談社文庫
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クリスマス・イブに解雇された恵子は、帰宅路、ホームレスにハンバーガーを恵むと、魔法が叶ういう万年筆を渡される。
◆イブにまつわる５つの短編集。各作品とも短すぎて深みが足りなかった。５編で厚さ７ミリじゃ…(笑)
読書習慣のない若い方にはちょうどいいと思うけどね(^^);
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