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from: シニョレッリさん
2012/11/17 10:02:33
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美術館・教会巡り(33) ローマ、サン・ルカ芸術家協会美術館
「トレヴィの泉」に近接した場所にアッカデミア・ディ・サン・ルカがありますが、その4階が美術館になっています。
アッカデミア・ディ・サン・ルカが置かれているカルペーニャ宮です。
聖ルカが最初に聖母マリアの肖像画を描いたとの伝説から、画家たちから崇拝され、やがて芸術家の守護聖人となりました。
パラッツォの中庭です。
Accademia di San Lucaとは、1593年、画家のフェデリーコ・ズッカリ(ズッカロ、ツッカリとも呼ばれています)が中心となって設立されたローマの芸術協会です。
中庭にさりげなく彫刻が置かれていますが、これらは協会メンバーの作品です。有名な彫刻家の作品であることは間違いありませんが、誰の作品であるかは分かりません。
会員になることが芸術家としての名誉、ステイタスとなり、やがて協会はギルドの性格を強めていきました。
階段の壁にも作品が展示されています。
言い忘れましたが、ここはイタリアの国立芸術家協会が置かれています。1階から3階までが芸術家協会の事務所、会議室となっています。
階段の作品展示は少ないですが、このパラッツォの各部屋や廊下には会員の作品が所狭しと展示されています。
1階から3階は一般公開されていないので、見ることが出来ません。然し、これは建前のようで、さりげなく開いている部屋に入って見ていても咎められたことは一度もありません。「見てて良いか?」と聞くとOKと言われる場合が殆どです。
ヤコポ・バッサーノの「羊飼いの知らせ」です。
一般公開されている4階は4室からなっており、現在、そのうちの1室が修復中で入ることが出来ません。
公開は月曜から土曜までの10時から14時まで、無料です。
パルス・ボルドンの「誘惑」です。
公開されている各部屋には、壁いっぱいに所狭しと作品が展示されています。制作者名、作品名の記載がされていますが、それらを表示したプレートが古いのと、壁の上の方に展示された作品のプレートが読み難いので、誰の作品なのか分からないものが少なくありません。
グイド・レーニの「嘆きの聖母」です。
会員に選出されると、自分の作品を協会に寄贈することが慣例でした。そして会員に選出されることが芸術家の目標、名誉、ステイタスでしたから、選出記念の作品制作には力を入れた訳で、それだけ、ここには傑作、秀作が多いと言う訳です。
ラヴィーニア・フォンタナの「自画像」です。小さな作品です。
「リナシメントの美女たち」でこの作品を取り上げました。
アッカデミアの創設者フェデリーコ・ズッカリの「自画像」です。これも有名な作品です。
ここで驚くのは、床とか椅子や机の上に展示されていない作品が無造作に置かれていることです。A4くらいの小さな絵がありました。ヴェネツィアの風景だったので、作風からカナレットの作品と推察しましたが、不埒にも、ふと「これを鞄の中に忍ばせて持ち去りたい」と思いました。だって、誰もいませんし、監視カメラの死角に作品があったので、成功する可能性はあったように思いました。余計な事を書きました。でもカナレットの真作はいくらするのでしょうか?
ピア・フランチェスコ・モーラの「糸を紡ぐ女」です。
カナレットの「遠近法による景観」です。
グエルチーノの「ヴィーナスとアモーレ」です。
パルマ・イル・ジョヴァーネの「水浴するスザンナ」です。
グイド・レーニの「運命の女神」です。
長くなってしまったので、今回はこれまでにします。(続く)-
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