シニョレッリさん

ご無沙汰しております。お加減がすぐれなかったのですね、それでもこうしてまた書かれるようになられてよかったです。

出身学校がなくなる・あるいは名前を変える（吸収合併ほか）ことについては、私のまわりでもこの頃よくそうした声をきくようになりました。中には、幼稚園から大学まですっかり自分の学んだころのままでなくなった、というツワモノ？までいる始末です。
私はたまたま幼稚園もまだあるし、マンモス校だった小学校もそのままですが。あ、でもよく考えると私の高校は戦前はまったく違う名前でしたので、旧い先輩たちの中にはきっと名を惜しんで悲しがった方も少なくなかったかも。といま思いました。

コロナ禍で春秋冬にはかつてないほど散歩するようになり、その中でたまたま歴史を知ったお寺さんの中にいまは大学として知られる仏教の学問所だったところがあり。
幕府の昌平坂学問所に対抗するいわゆる私立の学問所だったそうで。往時は千人もの若い僧侶が学んだそう。いまの建物からは千人？とても想像できないのですが。

平家物語じゃないですが、諸行無常を感じます。

いま断捨離の一環で写真の整理をしていると、いろんな時代の自分、家族に一族、仲間や先輩・後輩、恩師たちの姿をみて片付けるどころか懐かしんで一向に作業が進みません。記憶の中ではそのときの学級や学校は色あせずそのままです。自分の書いた文の中に「この面積としては小さい、けれど”偉大な”教室という空間で共に過ごした日々」という記述を今朝、見つけました。僭越ながらシニョレッリさんに捧げます。

そして日本の学び舎が消えることなく姿は変われど末永く続いていきますよう。
このニュースを見たとき祈念したのはそんなことでした。乱筆乱文 失礼します。

nasakuraさん、こんにちは。

コメントありがとうございます。

今度の合併話は、意外ではなく、ある程度予想できました。

現在、私の母校は、約１万人の学生、院生が在籍しているそうです。
私は戦後のベビーブームの２年前の世代ですが、それでも当時の出生数が多い世代でした。競争率が高かったのです。現在、在籍している世代の出生数は私のころよりも激減しています。
その一方で、私のころと比べると現在の在籍数は約２．５倍です。

私の同期で、大学に残り、１０年以上前に定年退官した友人二人（いずれも母校の元教授）によれば、「我々のころと比べて、現在の学生は基礎学力が低くて話にならない」と嘆くのが口癖でした。
今よりもずいぶん前にその話ですから、今は、もっと程度が低いのでしょう。

出生数vs在籍数から判断すれば、質の低下は明らかです。

その友人のコメント、「単独で大学として生き残るのは難しかった」は、私もまったく同感です。