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  • from: 一久さん

    2009年03月27日 07時46分59秒

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    自暴”多殺”事件とアノミーとネット

    最近の”自暴多殺事件”について

    【あきらかなアノミー症候群】

    加害者達の言動は、あきらかにアノミー症状である。アノミーとは
    無連帯のこと。無連帯とは、誰とも連帯、つまり仲間意識を持たな
    いことである。

    人間が人間であるゆえんは、社会的連帯を持っていることにある。

    善も悪も、結局は社会全体にとって良いことか悪いことかで判断
    される。これは、連帯=人間社会であることを明白に示している。

    何者とも連帯を失った者は、人間社会の範疇に存在しないので
    あるから、道徳的にも法的にも、是非善悪を考えることはしなく
    なる。いわゆる、「無規範」の状態となる。

    一連の事件における加害者達の言動は、まさにこれそのもので
    ある。

    【連帯には権威が必要】

    小室直樹 著 「偏差値が日本を滅ぼす」によると、天皇と軍部
    によってもたらされた近代日本の権威は、敗戦によって崩壊し、
    同時に、強力な無連帯が発生した。

    国家規模の連帯とは、「権威」による全構成員への公平な支配
    によってのみ成立する。天皇であれ、法であれ、神であれ、何
    でもいいから、そのような権威、すなわち「父」的なものが必要
    なのである。

    戦後日本の法的支配機関は、そのような権威を持ち得なかった。

    ゆえに、天皇の権威が崩壊した結果生まれたアノミーは、左翼
    と企業の中にもぐりこんだ。そして、左翼が衰退し、企業が共同
    体的な甘えを捨て去る時代となって、行き場を失ったアノミーが
    今ふたたび表の社会へと、噴出してきたのである。

    【ネットから生まれたのではなく】

    すなわち、昨今の無規範犯罪は、ネットから生まれたものでは
    なく、ネットで防ぎきれなかったアノミーの結果である。

    もしも、ネットというものが無かったとしても、同様の事件は起こ
    ったであろう。

    今のネットは、連帯を発生させる能力を持たない。その原因の
    ひとつは、そこに権威が存在しないからである。

    しかし、アノミーに陥った者達が、最後に頼れる場所もまた、ネ
    ットである。ゆえにもし、ネットに権威を持たせることができれば
    多くの者を救うことができる。

    その為の方法は二つある。ひとつは、権威者となれる者が本腰
    を据えてネット社会に参入することである。例えば、石原慎太郎
    が東京都知事を退職したのち、掲示板の主催者としてネット討
    論に余生を注ぐならば、たとえ実際にはそこを訪れることがない
    者にさえも、連帯感を与えることができるのである。

    もうひとつの方法は、ネットから現実の世界へ影響力をもたらす
    ことが出来るような仕掛けを考え出すことである。たとえば、イ
    ンターネット政党とでもいうべきものを作り、実際に候補者を立て
    て国政選挙に参入する。

    こんなことが実現すれば、末端で政策談義をするだけで、連帯
    感を得ることができるだろう。

    もっと簡単な方法としては、「たのみこむ.com」を発展したよう
    なシステムを作る、とかである。ネット上で注文生産をすれば、
    ほしいものを作ってもらえる、という機構などどうだろうか。

    仕様書と金額をネットに公表し、同士を募り、受注したい企業が
    最低ロット数と金額を提示する。満額に達すれば、生産開始。

    こんな機構があれば、もの作りを通じて、連帯を感じない訳には
    いくまい。資本(製品一個分の小さな資本だが)があれば何でも
    できる。まさにこれこそ「資本主義」というものではないか。

    【連帯と権威】

    連帯は共同して何かができる、という実感により生まれるが、
    その共同は公平性の裏付けなしにはできない。その公平性
    を保障するのが、権威の役割である。

    法や機構がその役目を担えるようになることが理想であるが、
    そうなるまでの間は、ネット外の世界から権威者を移入して
    「父」たる威厳による支配が必要なのである。

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