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  • from: 一久さん

    2009年04月25日 07時04分21秒

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    全体主義の起原 客観的な敵

    【客観的な敵】

     ハンナ・アーレントの全体主義論において、重要でありながら理解しにくい、もう一つの言葉がこの「客観的な敵」である。この言葉は、単に「ユダヤ人である」とか「目の色が違う」だとかの客観的条件において敵であるかどうかを判別することではなさそうだ。

     なるほど、「客観的条件」を示して敵だと宣言する場合が多いが、本質はそんなところにはない。「客観的な敵」という言葉が真に意味するところは、「敵であるかどうかは(全体主義の)指導者が決める」ということである。

     逆に言えば、「客観的でない敵」は、指導者ではなく「様々な証拠」や「相手側からの敵対行為」によって証明されなければならないということである。

     そう、「客観的な敵」の本質は、なんらの証明や証拠もなしに、敵対者を指定することができ、彼らに罪悪あり、と決めつけることができるということなのである。

     「客観的な条件」を示すことになる場合が多いのは、そうするほうが国民多数にとって理解しやすいからに他ならない。

     つまり、「客観的な敵」の設定という手法は、「不当な一般化」を最大限に利用するという行為に他ならない。「不当な一般化」とは、不当差別の代表的手法であり、たとえば、「日本人はかつて我が国を侵略した、ゆえに日本人は皆、残虐で卑劣な連中に違いない」というような主張がそれである。

     知性あるものならば、味噌も糞も一緒にするこのような論法に乗ることはないはずであると信じたいが、歴史上の事実はそうではない。いや、今でもそうだろう。ナチスやスターリンと、現代の中国や韓国の違いは、単に実力行使によって日本人を撲滅せよ、と命じることを実効するかせぬかにしかない。全体主義の恐怖は、ごく身近に存在しているのだ。

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