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  • from: 一久さん

    2010年06月26日 21時49分53秒

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    言論の自由 その真の意味

    【言論の自由】

     言論の自由の目的は、事物の検証である。

     自由な発言を許すことによって、あらゆる角度から、すべての命題を
     再検討し、より有益なもの、真理・真実に近いもの、を探すことである。


    【「賢者の自由」の失敗】
     
      ところが、古今東西、野放しの自由発言を許せば、無知蒙昧の人間を
     跋扈せしめ、却って社会を混乱させるものである、という見解が支配的
     であった。

     そうならないようにと、言論の自由は制限されたのであるが、その結果、
     事物の検証という目的もまた、同時に阻害されたのであった。

     いかなる方法によってであれ、言論の自由を規制することは、不可避的
     に、事物を検証できる幅が狭まるということを意味するからである。

     識者だけに言論の自由を与えれば、識者達の常識がすなわち検証の限界
     となる。専門家に限った議論では、専門家の固定概念がその議論の限界
     となる。

     ましてや、政治においては、党派・シンパの感情的対立や協力関係が、
     事物の検証を不正確なものとする。党派の好む意見だけが語られ、それ
     に反する意見は議題にすることさえ否定される。

     旧日本社会党において、非武装中立論の是非を討議したという話は聞か
     ない。そんな議題を提案すれば、反動右翼として追放されたであろう。


    【野放しの自由の検証】

     古今東西の賢者達が嫌った、「野放しの自由」の検証によって、問題の
     本質は見えてくる。

     野放しの自由の、何が問題であったのかというと、彼らは、自分の意見
     を発表する自由を求めるけれども、他人が意見を述べる自由には鈍感で
     あるという点である。

     それどころか、自分の意見に反対する者の声は、あらゆる手段を使って
     抹殺しようとするのである。

     現代でも、TVに登場する論客氏の多くが、他人の発言を遮って自説を
     まくし立てる場面をよく見る。あれが最も穏当な論敵抹殺手段のひとつ
     である。

     「言論の自由」の目的は、事物の検証である。

     ゆえに、論敵こそが真の友であるはずだ。論敵無しには、検証はできな
     いのであるから。

     「野放しの自由」派の人々は、その論敵を自らの手で葬っている。事物
     の検証という目的を放り出し、抜け殻となった「言論の自由」を手にし
     て喜んでいる幼児である。

     「言論の自由」が真実意味するものは、「論敵の言論の自由」でこそあって、
     自説を述べる自由ではない。

     それは論敵側にも適用されるのであって、我々の論敵もまた、彼らの論敵
     である我が方の「言論の自由」を保障せねばならないのである。

     そういう了解の下の相互協定として、「言論の自由」というものは成立する。

     この協定を理解しない「言論の自由」は、野放しの自由となるのだ。


    【言論の自由】

     「野放しの自由」も「賢者の自由」も、ともに、事物の検証という目的を
     達成できないものであるということを理解できたであろうか。

     「反論の自由」「再反論の自由」を保障し、それを阻害しようとする、あら
     ゆる行為、

     罵倒・ヤジ・「異論があるなら出て行け」等の排除圧力・暴力・権力の介入、
     といったものに対しては、意見や立場の違いを超えて、一致協力して戦わねば
     ならない。

     それこそが、言論の自由というものである。

     

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