池澤夏樹「キップをなくして」
ISBN4-04-873603-5

こちらは、期待せずに借りて大満足の一冊でした。
あっさりと完読。ジャンルで言えばＳＦファンタジーでしょうか？

キップをなくすと、駅から出られなくなり「駅の子」として
働かなければならない。何とも不思議な物語です。

トム・ハンクスの映画で、空港に住みつくのってありましたよね？
ちょっと、違うか。（笑）

後半、旅に出る下りは、何でもありになってしまい、
少し御都合主義的ですけれど、それにしても十二分に面白かったです。
装丁も、素敵です。

北海道の作家さんなんですね。少し他のも読んでみようかな？