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  • from: 窓の雪さん

    2010年03月31日 17時18分21秒

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    重松清「流星ワゴン」

    「死んでもかまわない」そう思った主人公の前にワゴン車が止まった。
    それは主人公にとって大切な過去への旅の始まりだった。
    =========================

    胸にこたえた。
    良い作品だと思う。

    この作品が提示する、男性が父親に対する思いは正に自分に内在するものだ。

    76歳の父は昨年、数度にわたり心臓の手術を受けた。
    カテーテル手術という患者の負担が軽い手術ではあったが、
    患部が心臓であるだけに、
    もうある種の覚悟は決めているようだ。

    その父と自分の関係を投影しつつ、この物語を読んだ。

    何ヶ所か読み続けることが辛い場所があった。
    主人公の行動に歯がゆい思いをすることもあった。
    それでも、甘すぎない終章にたどり着いたとき、
    感動と充足感を覚えた。

    こんな本を書いてみたいと思った。


    ふと、
    女性にこの作品の良さがどれだけ伝わるのかな?
    と思った。

    でも、きっとわかると思う。
    そして、この気持ちを理解できたのなら、その女性の息子さんが父親に反抗した時、その気持ちの一旦を理解できるようになっているだろうと思う。

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