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  • from: yeshangさん

    2012年01月25日 19時59分52秒

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    「黒南風(くろはえ)の海」 伊東潤著 (PHP)

     豊臣秀吉の朝鮮出兵の話。

     主人公は加藤清正だが、鉄砲隊で清正傘下にいた筒衆頭佐屋嘉兵衛と朝鮮王子を守る金宦の物語でもある。

     ふたりは戦いの中で親しい仲となるが、わけあってまた成り行きで嘉兵衛は朝鮮側の、金宦は日本側の協力者になってしまう。これは二人にとっては悲劇でもあったが抗えない結果でもあった。

     秀吉が亡くなって戦いは収束するが、何のための戦いであったのか、嘉兵衛、金宦はそれぞれ国を捨てて他国で生き延びざるをえなくなるが、この2人もまたこの戦いでの犠牲者でもあった。

     清正の戦い方とは対照的に小西行長は徹底した戦地での虐殺を行うところなどは太平洋戦争の南京大虐殺もかすむほどであり、更に明軍による虐殺・略奪はそれ以上で言語を絶する。このようなことは当然ありうるというのが戦争に対する歴史認識の一コマだろう。

     それにしても清正の正々堂々として戦い、朝鮮の民をも思う治世、命を顧みない正義・人情による戦いはなんとも気持ちがよい。誰も一つしかない命、なかなかまねのできることではない。

     嘉兵衛、金宦の生き方、生き延びてからの身の振り方には感心もするが哀れでもあり、戦争がなければ平和な生活・家庭だっただろうと思うと何ともいいずらい思いになります。

     秀吉の朝鮮侵攻である「文禄・慶長の役」を知る上でもいい本だと思います。

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