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  • from: yeshangさん

    2018年05月07日 21時25分25秒

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    「鳳凰の船」 浮穴みみ著 (双葉社)

    5編からなる短編集です。
     いずれも函館を中心に明治維新前後のお話です。

     表題の「鳳凰の船」は維新前後に洋式帆船を造った函館と伊豆の二人が船匠の函館で会って帆船造りの話を語り合いながら維新直後の身の振り方を語るお話。
     「川の名映(なごり)」は、函館で育った、とねは英国人商人のブラキストン邸で出会った鶴との物語です。二人とも若く明治に国際結婚をした。2人の友情と数奇な運命の物語です。
     「野火」は、北海道庁長官・岩村通俊がプロシアに行きたいと直訴してきた健吉を前に北海道開拓の経緯を思い出しながら昔話を語り、健吉は北海道で再起を図りたいとさせるお話。
     「函館札」は、イギリス商人トマス・ブリキストンが函館での通貨不足に対して、小切手・債券を発行して函館の金融問題を解決しようと試みるが新政府からは拒否されます。ブリキストンは日本を去らざるを得なくなりますが、ブリキストンの家に仕えていた二人の女性との話を交えたお話です。
     「彷徨(さまよ)える砦」は廣井勇・函館港湾工事監督の港湾建設に関わるお話です。
     弁天台場の取り壊しに難渋しますが、関連する工事は港の浚渫、防波堤浩二、港内埋立、ドック会社の建設、それに小樽港の建設と多忙を極めています。
     そこに、幼馴染、今はビェールの妻となっている志津の家を訪れ昔の思いに浸るとともに、ブリキストン夫妻との友好とその後の事業に邁進することになります。

     いずれも読みごたえのある内容でした。

     時代が明治前後のお話で、函館を中心に書かれいていて文明開化の女性の心意気や官僚の気概を感じさせる内容です。
     気楽に読みながらもこれからの女性の社会進出、官僚の将来を見据えた責任を醸成するにはよい本でしょう。

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