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  • from: yeshangさん

    2021年06月06日 13時32分51秒

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    夏目漱石の「吾輩は猫」の死亡通知

    半藤一利氏の「歴史探偵 忘れ残りの記」(文春新書)を読んでいたら
    夏目漱石が「吾輩は猫」のモデルと言われた黒猫の死にさいし知人に
    通知状を送っているとの話が載せられていました。

     それには「鈴木三重吉、小宮豊隆、野上豊一郎たち懇意な門下生あて
    におくったもの」として「辱知(じょくち)猫義久々病気の処、療養不相叶、
    昨夜いつの間にか、裏の物置のヘツツイの上にて逝去致候。埋葬の義には
    車屋をたのみ箱詰にて裏の庭先にて執行仕候。但主人「三四郎」執筆中に
    つき、御会葬には及び不申候」とのこと。

     猫は明治41年(1908)9月13日に夏目家で死亡しているとのことです。

     そして、「この葉書をうけとった寺田寅彦は日記にこう記した。
     「夏目先生より猫病死の報あり、見舞の端書認(したたむ)」のみならず
    少し後のことになるが、猫の訃報は朝日新聞が記事にして報じたものだか
    ら、天下周知のこととなった。それで知人の何人かが、弔句を送った。
    とても「名前はまだ無い」猫クンの死とは思えない賑やかさ。」と書いて
    あります。

     さらに「義父松岡譲から聞いた話によると、死の前日、いかにも訴え
    怨ずるがごとくに、漱石の顔をしげしげと眺めながら、猫は哀れな声で
    たった一声ニャンと鳴いて寄りそってきたという。漱石はいとおしくな
    ってひょいと抱き上げた。「それはもう骨も肉もなく、まるで泡のよう
    にふかふかと軽かったそうなんで・・・・。漱石先生はそういっていた
    よ。その感触の不気味さに思わず手を離すと、猫クンはそれきり背を向
    けて立ち去ったそうな。そして翌朝、冷たい死骸となって物置に横たわ
    っていたんだと・・・・」と書かれてあります。

     日経新聞の漱石の連載小説ではこの黒猫が挿絵とともに時々登場しま
    す。ただ挿絵の黒猫は目が青なので、黒猫はみんな黄色だと思っていま
    すが、どんなものなんでしょう。

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