すばるさんが先に読んでアップしていますので、あらすじは省きますね。文句なく超面白かったです！４０７ページの長編ですが、感じさせないくらいの作品です。きりのいいところまで読んで寝ようと思いますが、きりのいいところがなくて・・・寝不足覚悟で読まなくてはなりませんよ。「空飛ぶタイヤ」に次ぐ面白さとすばるさんが言っていましたが、甲乙つげがたいです。久々の感動ですよ。好きな本の傾向の似ているハマジンさんならきっと大絶賛すると思います。

東京のとあるマンションに新聞の集金に訪れた青年が、客の女性とともに同じ階で起きた異変を目撃、玄関には鍵がかかっていたが中から若く美しい少女が飛び出してきて、２人の目の前からいなくなる。警視庁強行犯の係長・樋口顕はこの事件の捜査に加わり、持ち前の堅実な捜査や聞き上手、真面目な性格で、みごと難事件を解決していく・・。安積班の面々とは違いがあるがこれもなかなかおもしろい。

はい、お馴染みのヒートアイランドシリーズ。
まぁまぁの読みごたえでした。あっと言う間に読んじゃった。

カオルのその後････大学のクラスメイト･･･(サウタージ？だったっけ。ブラジルのはなし。読んどいたほうがいい)雅の再開。そして別れ。

って感じかな。 このシリーズまだあるのかなぁ。

最近ハズレばっかだったから面白かった＾＾

『11枚のとらんぷ』『乱れからくり』等数々の名作でわが国推理文壇に不動の地位を築いた泡坂妻夫。ユニークな探偵・亜愛一郎が活躍する短編シリーズの第一弾。
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今月読んだ有栖川有栖と一級建築士さんとの対談集の中で、正統派の密室トリックものは、という会話の中でこの泡坂氏が登場しました。全く知らなくてもちろん未読でしたけど、これが実に面白かったです。

虫とか雲を撮影するのが好きという自称カメラマンの亜(この苗字からしてユニークだし)は一見非常に頼りないんですが、事件が起きるとその飄々とした外見とは不釣合いな鋭い推理で真相を究明するんですね。そのトリックとか罠とかは特別難しい凝ったものではないんだけど、実によく練られた犯行だったりして、すごく面白い。

全てが推理小説の王道！といった感じの話ばかりで、元々推理モノが好きな人にはたまらないと思います。

この泡坂氏は２年前に75歳で亡くなったんですが、
本名が「厚川昌男…あつかわまさお」で、並べ替えると
「あわさかつまお…泡坂妻夫」となるんです。

遊び心満載の楽しい短編集。このあと「亜…の転倒」「亜…の逃亡」と続く。楽しみです。

沈黙の森以来の馳作品です。私的には、「沈黙の森」のほうが断然好きですが、先の作品とは違いどちらかと言えば、無垢な２人（！？）の純愛って感じです。大沼の義父の別荘で、写真を趣味にして過ごしていた三浦敦史は、ある日草むらに倒れ込んでいる少女(有紀）を発見し助ける。顔もスタイルも抜群の少女だったが、知的障害があり、親に見離され元画家の叔父と２人、大沼の別荘で暮らしていた。敦史は有紀をモデルに写真を写り続けるがある日、敦史のもとへ義父の借金を回収しにヤクザ風の男が現れる・・・その日わ境に彼らの日常は一変することとなる。最後は涙が止まらない作品です。

「レヴォリューションNo.0」金城一紀 角川書店
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落ちこぼればかりの男子校。学校側は手っ取り早く金を集めるために膨大な入学生を受け入れ、団体訓練と銘打ったしごきで退学者を募るという暴挙に出るが、黙って従うゾンビーズではなかった。
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「GO」「レヴォリューションNo.3」の続編というか番外編です。
これだけ読んだらなんだこりゃ？で終わっちゃいます。短編並みに短いし(笑)
シリーズを完読してる人にとってはアホな躍動感が超懐かしいGOODな作品です。
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こぐこぐ自転車　伊藤礼　平凡社ライブラリー　　　あと一年で定年というとき伊藤先生は閃いた！　自転車で大学まで通勤してみようと。　乗ってみるといかに町中が危険だらけかが分かったりする。　　　面白かった！新聞にも紹介されていたし、本の雑誌にも載っていたので『これは早く読みたい！買いだ！』と即注文。　当たりでした。　日頃、自転車を愛用しているもんで、車より自転車なんだよね。後半では自転車仲間を引きつれての北海道自転車ツアーまでも実行されて、もう、何ていうかその行動力にびっくりだった(^O^)　先生のお父さんは美幌駅前の食堂でポークカツを昔食べたそうで、先生自身は美幌峠でｶﾂｶﾚｰを食べられた。 66年の時空を超えて親子が似たようなものを食したことが、つながりみたいなものを感じてｼﾞﾝとした〜　古希を過ぎ喜寿になってもこぎこぎしておられるそうです♪

すばるさん･･･4時に書き込みってｗ

「嫌な女」桂望実 光文社
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イソ弁の石田徹子は遠縁にあたる夏子からの依頼で弁護を担当するが、毎度、詐欺まがいの事案の元凶は当の夏子であった。
夏子の派手な振る舞いに呆れながらも長い付き合いが始まり、いつしか夏子の、そして自分の生き方について考えるようになる。
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自由奔放に生きる夏子と、侍のような孤高さを秘める徹子の対比が面白かったです。
桂望実作品らしく、大ハプニングもなく淡々と進んでいきますから、ガツンと頭に残るようなお話じゃないけど、相変わらず文章は巧いのでサラサラ読めますね。
評価は◎の一番下(笑)
やっぱり私はデビュー作の「死日記」をイチオシします。
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加賀恭一郎シリーズの最新本です。ある日、日本橋の欄干にもたれかかる男を見た巡査、それは、胸にナイフが突き刺さった姿だった。刺された現場は別の場所、なぜ被害者は刺された現場からこの場所へ移動したのか？何か訳があるのか？被害者の財布を盗んだ男は、警官に見つかり逃走するが、車に轢かれ意識不明の重体、容疑をかけられた男は死亡。彼は本当に犯人なのか、不審なことだらけだと、加賀は捜査を始めるが・・・加賀刑事の捜査、本当にみごとです。蛇ににらまれたカエル（！？）のように加賀に見つめられると圧倒されるし、しつこいし、心の中まで見られているような気がする。人の心の奥深いところまで心理をついて凄かった。とても面白かったです。