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from: Knob Turnerさん

2019年05月21日 05時43分11秒

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USSOCOMの司令官交代

2019年3月29日、USSOCOMの司令官交代式典が行われ、12代目司令官にJCS(統合参謀本部)のJ-5(戦略計画政策)部長だったRichardD

2019年3月29日、USSOCOMの司令官交代式典が行われ、12代目司令官にJCS(統合参謀本部)のJ-5(戦略計画政策)部長だったRichard D. Clarke, Jr.陸軍大将が就任しました。
前任のRaymond A. Thomas III陸軍大将(レンジャーとデルタのベテラン)は39年間の軍務を終え、退役したそうです。長い間お疲れ様でした。

Clarke陸軍大将は1984年にウエストポイントを卒業して任官した後、第3機甲師団、第101空挺師団、第1機甲師団、第173空挺旅団、第82空挺師団、第75レンジャー連隊などでの勤務を経て、JSOC(統合特殊作戦コマンド)の作戦部長、第10山岳師団の作戦担当副師団長、ウエストポイントの士官候補生団長、第82空挺師団長、FORSCOM(陸軍総軍コマンド)の司令官付き特別補佐官などを歴任しました。
特に第75レンジャー連隊での経験が長く、訓練将校から始まり、RRD(連隊偵察分遣隊)隊長、中隊長、大隊長、そして連隊長まで務め上げています。
また、第101空挺師団ではLRSD(長距離監視分遣隊)隊長だったようです。

※画像はClarke大将です。




以下、ご存知かもしれませんが、余談までにいくつか補足、、、

士官候補生団長(Commandant, U.S. Corps of Cadets)は陸軍士官学校長(Superintendent)の下で士官候補生達に対する管理・規律・軍事訓練の一切を取り仕切る責任者で、学校の戦術科長も兼任しています。
合衆国陸軍士官としての模範を候補生達に示す必要があり、当然ながら優秀な人物が抜擢されるようです。
(ちなみに現在の士官候補生団長はSteve W. Gilland陸軍准将で、デルタ出身の人物)

RRD(連隊偵察分遣隊)は現在、RRC(連隊偵察中隊)に拡張されており、精鋭揃いの第75レンジャー連隊の中でも最精鋭の兵士達で構成されています。
少人数での隠密偵察や監視活動、直接行動に特化した部隊で、メンバー全員が自由降下と潜水の資格を持ち、デルタやDEVGRUに次ぐ準SMUとして扱われることもあるそうです。
アフガニスタンでは実際にJSOCのAFO(先遣部隊作戦)チームに加わり、デルタ、DEVGRU、ISAと共に長期に渡る極秘偵察活動を行いました。

LRSD(長距離監視分遣隊)は元々、空挺部隊が保有していた小規模偵察隊でしたが、近年、戦場監視旅団(少し前の呼称は軍事情報旅団)配下に再編されました。
ヴェトナム戦争で活躍したLRRP/LRP部隊をルーツとしている為、系統的にはレンジャーの親戚と言えます。
最初は偵察任務に特化していたLRRP(長距離偵察パトロール)が次第に直接行動のような戦闘的な任務も遂行するようになったことで、偵察の「R」がとられてLRP(長距離パトロール)となり、さらにヴェトナム戦争末期には全てのLRPの名称が「レンジャー」に統一されました。
戦後、陸軍の組織再編の一環として第1・第2レンジャー大隊が創設された際、強襲や拠点制圧といった、かつてLRPが行っていた中で戦闘的な任務は彼らに割り振られ、偵察監視活動に特化した部隊としてLRSU(長距離監視部隊)が新たに創設されたというわけです。
LRSUの隊員も空挺や潜水の資格を持ち、さらにリーダー格となる士官・下士官はレンジャー課程や偵察監視リーダー課程という専門訓練を修了するよう求められます。
特殊作戦コミュニティには属しておらず、あまりメジャーな部隊ではないかもしれませんが、事実上、限定的な特殊作戦能力を保有する精鋭部隊であります。

それではまた。

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from: H-2さん

2019年05月27日 18時44分47秒

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こんにちは、Knob Turnerさん(^_^)。

Richard大将は、デルタやグリーンベレーの経歴があまり見受けられないので、USSOCOM司令官の経歴としては珍しいと思いましたが、大将が隊長を務めていた第75レンジャー連隊のRRDは、映画「ローン・サバイバー」でも取り上げられた「Redwings作戦」で、SEAL隊員の遺体回収とタリバンの掃討作戦を担当したとのことです。
あまり知られてはいませんが、重要な任務を担当する特殊部隊だと思います。

Richard大将はRRDで隊長、さらに第75レンジャー連隊で中隊長、大隊長、そして連隊長を歴任していることから、レンジャー連隊を象徴する存在であり、USSOCOMの司令官就任も納得できる経歴だと思います。

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from: Knob Turnerさん

2019年06月01日 10時04分48秒

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>デルタやグリーンベレーの経歴があまり見受けられないので、
>USSOCOM司令官の経歴としては珍しい
実はそうでもないんですよー
3代目のWayne Downing大将や10代目のJoseph Votel大将(現在はUSCENTCOM=米中央軍司令官)もレンジャーや歩兵部隊のベテランで、SFやデルタでの経験は一切ありません。

ご存知かもしれませんが、米軍は職能分野が兵科(ブランチと呼ぶ)として分かれており、基本的には将校も下士官・兵も最初に選択した(あるいは軍の要求により配属された)兵科の部隊でキャリアアップしていきます。
(まぁこのようなシステムは米軍に限らず、我が国の自衛隊も含め先進国の軍隊ではどこでも同じでしょうけど)
そしてレンジャーは特殊作戦部隊にカテゴライズされてはいますが、兵科としては歩兵部隊や空挺部隊と同じ「歩兵科」になります。対してSFは「特殊部隊科」で、それぞれキャリアパスが異なるんですね。
80年代までは「特殊部隊に行けば最後、昇進の道が閉ざされる」なんて散々陰口を叩かれてたそうですが、そこから今日のような特殊部隊の地位向上があったのは、特殊部隊が正式な兵科(キャリアパス)として制定されたからに他なりません。

なお、デルタについてはよく分かりません。そもそも部隊の性質的にそういった通常の原則には拠らないのかも?
SFからデルタに行った人はSFのMOS(軍事特技区分)のまま、レンジャーや歩兵部隊からデルタに行った人は歩兵のMOSのままなんだろうと推測しています。(これまでの事例的にも)

話が逸れましたが、なので、SFやデルタの道を選ばずに特殊作戦分野での経験を積むとなれば、必然的にレンジャーと歩兵部隊・空挺部隊との間で行ったり来たりを繰り返すことになるわけですね。
ただしそこに差異はないはずで、特殊作戦将校として積み上げてきた実績と能力(とタイミング?)があれば、SFやデルタでの経験が無くても、更に言うとSEALや空軍の特殊作戦パイロットの出身でもSOCOM司令官になれます。
ちなみに7代目のDoug Brown大将は少々変わり種で、最初はSFの下士官でしたが、将校になるのと同時に航空科にキャリアチェンジしてヘリコプターパイロットの訓練を受け、その後は第160特殊作戦航空連隊で長く過ごしました。

SOCOM歴代司令官の中で海軍(SEAL)からは2人、空軍(特殊作戦パイロット)からは1人、海兵隊からはまだいませんが、MARSOC(海兵特殊作戦コマンド)が創設されて既に13年が経過しているので、次は海兵隊から選ばれるかもしれませんね。

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