この通りの少し先の左側に教会があります。

ジェズ教会です。その名称の通り、イエズス会の教会です。

一見、古そうに見えますが、教会としては歴史の浅い方に入ると思います。

ミラノの建築家の設計によって1691年に創建されましたが、その後、イエズス会士で画家であり建築家でもあったアンドレア・ポッツォの主導によって建築が行われ、1712年に完成したバロック様式の教会です。奉献は1716年でした。

水による腐食防止のため、1988年に一部コンクリートで覆う修復工事が行われました。

教会は何時も開いています。

楕円形の内部です。

祭壇にイエズス会の紋章があります。

後陣のフレスコ画はSallustio Tarugiの作品で、1901年に制作されました。



以上3点もSallustio Tarugiの作品です。18世紀以降に活躍した画家は、アイエツ、セガンティーニなどの一部を除いて、私の守備範囲外なので、Sallustioの事は全く知りません。

注目は、この礼拝堂の左右の彫刻で、Bartolomeo Mazzuoliの作品です。

この礼拝堂の左右の聖人彫刻もバルトロメオの作品です。祭壇画の作者は不明です。
残念ながら、見所が然程あるとは思えない教会でしょうね。

教会から直ぐ城壁外に出ることが出来ます。