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独断と偏見で楽しむイタリア芸術

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  • from: シニョレッリさん

    2015年01月17日 07時16分59秒

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    ルネサンス芸術家(66) トゥリーノ・ヴァンニ・ダ・リゴリ

    今回は、14世紀後半から15世紀前半にピサ、ジェノヴァ、サヴォーナなどで活躍した画家トゥリーノ・ヴァンニ・ダ・リゴリを取り上げます。

    Turino Vanni da Rigoli(1348Rigoli-1438Pisa):1348年にピサ近くのリゴリ(現在のコムーネはサン・ジュリアーノ・テルメ)で生まれ、1438年またはそれ以降にピサで没しました。

    シエナ派の影響が強く認められる画風でしたが、修行時代や画風形成の過程が全く分かっていません。
    初期の作品は、タッデオ・ディ・バルトロ(シエナ1362-1422)の模倣者に他ならなかったことから、タッデオに師事したか、タッデオ工房の協力者だったという説が出されています。
    また、バルナーバ・ダ・モデナ(モデナ1328c-1386c)の存在がトゥリーノの画風形成に資したとの説があります。この根拠は、恐らく、トゥリーノが1419年ピサ納骨堂のフレスコ画を修復した記録が残されており、その際、バルナーバが同じピサ納骨堂に作品を残しているので、それを目にして、或いはバルナーバの作品を修復した可能性があるからでしょう。
    ニッコロ・ディ・ピエトロ・ジェリーニ(1368から活動記録ありー1415フィレンツェで没)と一緒に仕事をした記録があるそうです。
    現在、パレルモのシチリア州立美術館で展示されている「聖母子と大天使と音楽天使たち」(1380c)とルーブル美術館にある「聖母と天使たち」(元々パレルモの修道院にあったもの)の2作品がパレルモにあった理由が謎とされているようです。

    1438年に活動記録があり、長命で、死去は1438年か、それ以降でした。

    当然のことながら、宗教画が得意でした。(宗教画しか注文がない時代でしたから)
    では、彼の作品を見てみましょう。

    「聖女マルゲリータの祭壇画」(ヴァチカン美術館蔵)
    「玉座の聖母子と大天使たちと音楽天使たち」(ピサ、サン・フレディアーノ・ア・セッティーモ教会)

    「聖ブリジーダの幻視と誕生」(ピサ、サン・マッテオ美術館蔵)
    ピサで活動した画家と言うこともあって、ピサの国立サン・マッテオ美術館には幾つかの作品が残されています。(「聖母子と天使たち」「磔刑」「四聖人」「聖母子」「多翼祭壇画」「栄光のキリスト」「聖アントニオ・アバーテ」「聖アゴスティーノ」などの作品)

    ルネサンス期以前の作品が大好きな私にとっては、トゥリーノの作品は貴重な存在で、彼の作品がある場所は必ず訪れることにしています。

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