フランス・トゥルーズの屋根裏部屋で発見されたカラヴァッジョの作品かも知れないとされた「ユディト」ですが、その競売直前に個人間で取引が成立したと伝えられてから、その作品についての報道が一切ないのが不思議です。

屋根裏部屋での発見から競売、個人間取引の経緯については、NHKのドキュランドという番組で２０２０年６月２０日に放送されたので、ご存知の方が多いと思います。

発見された時、作品の国外への移動禁止措置が採られましたが、その後、ミラノのブレラ絵画館やロンドンのナショナル・ギャラリーなどで展示されるようになったので、私個人としては、ルーブルの学芸員などの鑑定によって、どうやらカラヴァッジョの真作ではないと判断したのだろうと思っていました。

カラヴァッジョ作品のコピー画です。
屋根裏部屋で発見された作品鑑定の参考にされた作品です。



上記作品の説明板
なお、この作品はナポリのパラッツォ・セバロス・スティアーノ美術館にあります。



屋根裏部屋で発見された作品

ルイス・フィンソンは、カラヴァッジョの友人で、カラヴァッジョ作品の複製画を制作したことでも知られてます。