レオナルド・ダ・ヴィンチ展が大好きで、よく行ってます。

主催者側の苦労を察して、何時も微笑ましくなります。

レオナルド・ダ・ヴィンチは、生前から自他共に許す天才でしたが、自分の作品について満足することがありませんでした。そのため、遅筆、未完成癖が顕著となって、次第に注文主から敬遠されるようになりました。

現在、レオナルド・ダ・ヴィンチの真作とされる作品は１５点ほどですが、その中には未完成作品が幾つか含まれてます。「モナ・リザ」でさえも未完成と言われてます。

レオナルド・ダ・ヴィンチ展の目玉は、絵画であるはずですが、真作が少ない上に、レオナルド作品を常設展示している美術館にとっては、レオナルド作品は至宝であって、おいそれと貸し出せない状況にあります。それでも「モナ・リザ」や「受胎告知」が日本に貸し出されたわけで、それは非常に驚くべきことです。

レオナルド・ダ・ヴィンチ展と言っても、展示されている絵画作品は１点ほどが普通です。例外はミラノ万博開催時におけるレオナルド展でした。中には、展示されている絵画がゼロと言う特別展も珍しくありません。

このような状況なので、特別展の主催者側としては、レオナルの手稿と手稿に描かれた図の模型などを展示することによって、何とか開催にこぎつけるのです。