昨日、彼女が亡くなりました。

私が観たソプラノ歌手で彼女が最高です。
初めて観たのは、ミュンヘンのバイエルン国立歌劇場のカール・ベーム指揮「後宮への逃走」のコンスタンツェでした。正に完璧でした。最晩年のベームでした。私が観た数日後にビデオ収録されたと思います。（発売されています）

驚愕、大感激したのは、アロイジア・ランゲのためにモーツアルトが作曲したコンサートアリア、K316、416，418，419，538（これだけは後で録音されたもの）です。これらの歌唱は凄いの一言です。私がCDで聴いた限りでは、楽譜通りに完璧に歌えたのはエディタだけだったと思います。
歌手の能力に合わせて作曲したモーツアルトなので、アロイジア・ランゲは卓越した歌手だったことが分かります。

ノルマのCasta Divaを歌ってくれないかと切望していましたが、漸く実現した時は狂喜しました。

年を取るということは、私が熱狂した人の死に遭うことだ、と思わざるを得ません。