「「解」があるかどうか」
「なぜ宇宙にいったほうがコストが低くすむのか？なぜ宇宙にいったほうが争い事が少なくなるのか？」具体的な根拠を示してもらわないと、全く説得力が無いですね。少なくとも、今現在、５人足らずの人間を宇宙に運ぶのにも何百億もかかるのに、５０億以上の人間を宇宙に運ぶのに一体いくらかかるんでしょうね。

さらには、なぜ宇宙に行けば争い事が少なくなるのか全く理解出来ないんですが、よかったら根拠を聞かせてください。

【とのことですが。。。以下ＲＥＳ】

コストが低くすむ、とは言っていません。宇宙へいくほうが現実的であるとは言っていますが。具体的な根拠は、ということですが、そもそもこのような膨大な事象について具体的な根拠などというものは誰にも示すことはできないでしょう。貴方のいう「地球環境の改善に使ったほうが現実的」というのだって、貴方の思い込みであって、具体的な根拠がある訳ではないでしょう?あれば、私に対して質問するまでもなく、宇宙案では何兆ドル、地球環境改善案では何兆ドル、だからこっちが現実的だ、と言えるはずです。

なんとなく、宇宙に人を運ぶのは多額な金がかかるから、地球案のほうが安いはずだ、と思っているだけでしょう?

宇宙案のほが現実的であるという理由は、すでに述べていると思うのですが、もういちど述べておきます。

要するに、人間同士の地域や歴史からくる感情的な対立や争いというものがもたらす弊害、これを解決することは、貴方が考えているほど簡単なものではない、ということです。何兆ドル積もうが、何百年かけようが解決しない問題であるかもしれない。

これに対して、宇宙に移民するという案は、いかに巨額の金と時間がかかったとしても、その条件さえ揃えることができれば実現可能なものです。

数学的な考え方で言えば、前者には「解」があるかどうか分かっていないが、後者には「解」があることが分かっている、ということです。言い換えれば、「具体的な根拠」を誰も示すことができないのは、前者に「解」があるかどうか分らないから比較のしようがないのだ、ということでもあります。もしかしたら地球案は宇宙案よりはるかに膨大な金額を必要とするかもしれないし、タダでできるのかもしれない。だが「解」があるのかないのかさえ分らない現状では、どうとでも言えるし、なんにも言えないのです。

宇宙に人工の世界を作ることができれば、どの民族・国家もそれぞれの「イスラエル」をそこに作ることができる。富も幸福も、コロニーの運営だけで達成できるのであって、他国と資源を争うこともないし、反目する相手と一緒に住む必要もない。ゆえに、争いは激減するでありましょう。戦争とは、別の手段を以てする政治の延長である。政治的にすべての国が民族が満足のいく世界を持てれば、戦争に訴える必要はなくなります。このことが、理解できませんか?

コストの問題ですが、技術の発達と、利用者の増加はコストを大幅に引き下げる効果を持っています。このことは身の回りの電化製品をみても、また三十年前と今の海外旅行の値段を考えても分ることです。それはまた、加速度をもって変化するものでもあります。

インターネット利用者が百万人に達するまで、何年かかったか。そこから一千万人に達するまではあっと言う間であった。技術は進歩するものです。政治を考える者は、理科系的な概念と文科系的な考えを融合させて未来を想う態度を身につける必要があります。