新規登録がまだの方

下の[新規登録]ボタンを押してコミュニティに登録してください。

新規登録(無料)

登録がお済みの方はこちら

コミュ二ティポイントのご案内

詳しく見る

SIG 市民の討論広場

SIG 市民の討論広場>掲示板

公開 メンバー数:8人

チャットに入る

サークルに参加する

サークル内の発言を検索する

新しいトピックを立てる

サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。

閉じる

  • from: 無才さん

    2005年11月29日 19時10分58秒

    icon

    社会主義国家


    実在した社会主義国家のことについて、少し述べておきましょうか。といっても、社会主義国だと名乗った国家という意味ですが。

    高度に発達した資本主義から社会主義は生まれる、というのがマルクス主義の見解であるが、実際に現れた社会主義国家は、ソ連も中華人民共和国も、北朝鮮もモンゴルも、到底、高度に発達した資本主義などというものを持ってはいなかった。

    それだけで、これらの国家が社会主義国などではなく、別の何者かである、いわば「パチモン」であると断定するに十分であろう。

    これらの国は、社会主義でもなんでもない。ただの計画経済国家であり、それゆえにその実態は、その国の古来の風習を色濃く伝承している。北朝鮮のように、社会主義でありながら世襲性などというのがその典型であろう。

    これら計画経済国家は、ずいぶんと長期に渡って停滞しているが、以前は羽振りのよかったころもあった。必ずしも自由競争よりも劣っている制度だとはいえない。

    計画経済が左前になった理由は、皮肉なことに計画経済が成功したからである。計画経済というものは、なにを生産すべきかが明らか
    なときにのみ有効である。少しでも裕福になったり、政権が安定したりすると、たちまちその神通力を失う。

    人は、個人によって欲する物が違うからだ。飢餓状態でなら、食い物であればなんでも受け入れられるであろう。が、裕福な都市では、「うまい店」しか流行らない。誰が何を求めているのか、それらをいちいち把握することは国家という単位には不可能なのである。

    それどころか、市場調査の結果からも推測できないような新商品がヒットを飛ばす、という事象こそが資本主義のダイナミズムである。計画経済では決してそのようなことは起こらない。

    いわば、計画経済は多数決的経営であり、陳腐な商品しか作り得ない。資本主義は俗にいう「千三つ屋」であり、千に三つも当たればいい、という方式で、珍奇・新規な商品が市場で吟味される。ここに資本主義の強さがある。この強さは、マルクス流のいう「市場経済の無駄」と表裏一体の関係にある。飢餓状態ではマイナスだが、社会が豊かであればあるほど、プラスに働くのである。

    資本主義においても、大企業は計画的陳腐に陥りやすく、個人企業は珍妙な投資に積極的である。ゆえにこそ、ベンチャー企業が成り上がり、大企業が没落する事態が生まれる。

    IBMは、エニアック全盛の時代、小人扱いされていた。そのIBMは学生ビジネス出身のマイクロソフトにお株を奪われ、マイクロソフトは一学生の作ったリナックスに神経を尖らせる。小よく大を倒す。冒険のできる小会社は、慎重居士の大企業を浸食し得るのである。そこに資本主義の力の源泉がある。


    • コメントする

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 3
    • 拍手する

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 0

    icon拍手者リスト

コメント: 全3件

from: 無才さん

2005年12月15日 21時58分38秒

icon

「間違いなく偽物です。」

マルクスが自身を科学的社会主義だとした根拠は、生産力の増大が社会を変えるという視点の提示でしょう。そこから飛躍して、社会主義革命にまで至る。

ゆえに、「生産力の増大」という根本を持たない国が本物である訳がない。

しかし、私が言っているのは、生産力の増大は個々の事象によって差があり、共産化できるほどに進化する事物(例えばインターネット上の情報財)もあれば、国家のように生産不可能に近いものもある。
国家や社会は生産不可能なのであるから、当然、これを共産化することなどはできない、ということです。

マルクスの思想が正しいとか間違っているとか、十把一絡げにして言っているのではないのです。

生産力の増大が社会を変える、それ自体は正しい。

上のような考え方からいけば、当然、革命なんぞ起こる訳もない。
ただ、共産主義的な社会財は増え続けるでしょう。共産主義は、資本主義を打倒して取って代わるのではなく、資本主義の内部に寄生して存在するものだ、ということになります。

その意味では、私はマルクスの理論(というか夢想)は間違っていると思いますよ。でも、彼の根本理論である、生産力の増大が社会を変えるという考えは、正しいと思う。

マルクスの、一部は正しいし、一部は間違っている。それだけのことです。


  • コメントする

    サークルで活動するには参加が必要です。
    「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
    ※参加を制限しているサークルもあります。

    閉じる

  • 拍手する

    サークルで活動するには参加が必要です。
    「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
    ※参加を制限しているサークルもあります。

    閉じる

  • 0

icon拍手者リスト

from: S1さん

2005年12月11日 12時50分17秒

icon

「浅学者の横レス」
マルクスの本はそれこそ1ページも読んでいないよう
な浅学な私が横ヤリ入れるようなことではありません
が、ソ連も東欧も中国もポルポト時代のカンボジアも
北朝鮮も、言ってしまえばエセ社会主義国でしょうね。
只の全体主義国家でしょう。
マルクスの論が正しかったのか間違っていたのかは私
には判断がつきませんが、スターリンや毛沢東が、彼
の理論を歪めて国づくりをしたことは確かだと思いま
す。
あるエコノミストが、「日本は高度に成功した社会主
義国である。」と真面目なんだか皮肉なんだかわから
ない主張をしているのを何かで読んだことがあります。
また、ある経済学者が「もしも、マルクスとレーニン
が現代にいたなら、スウェーデンをみて、”これこそ
が我々の目指した社会主義国家だ”と言ったに違いな
い。」と言っているのを何かで読んだことがあります。
私は、社会主義というものを、よくわからないまでも
全否定はできないでいます。

  • コメントする

    サークルで活動するには参加が必要です。
    「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
    ※参加を制限しているサークルもあります。

    閉じる

  • 拍手する

    サークルで活動するには参加が必要です。
    「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
    ※参加を制限しているサークルもあります。

    閉じる

  • 0

icon拍手者リスト

from: ブルース99さん

2005年11月29日 21時16分00秒

icon

「Re:社会主義国家」
マルクスは当時、高度に発達した資本主義国家としてイギリスを想定していましたが、実際に社会主義革命が起こったのはロシアや中国といった資本主義的には後進の国々でした。
これらの国の社会主義が本物か偽物かは知りませんが、マルクスが当時想定していた資本主義的先進国で社会主義革命が起こらなかった時点でマルクスの言う「科学的歴史」というものが間違ってたとは思いませんか?
まさか彼も自分の死後100年以上も経ってから、ようやく社会主義革命が起こる環境が整うなんて予測してたわけじゃないでしょう。
これから実現するのだから間違いでは無いと言われてしまえば反論のしようがありませんが、少なくとも今のところ全くどこにも実現していないのだからマルクスの思想が正しいという根拠は全くありませんよね。

  • コメントする

    サークルで活動するには参加が必要です。
    「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
    ※参加を制限しているサークルもあります。

    閉じる

  • 拍手する

    サークルで活動するには参加が必要です。
    「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
    ※参加を制限しているサークルもあります。

    閉じる

  • 0

icon拍手者リスト