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  • from: 一久さん

    2006年07月06日 20時27分56秒

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    北朝鮮のミサイル発射は正当である


     【北朝鮮のミサイル発射は正当である】

     北朝鮮が、ミサイルを発射する実験を行なうことそれ自体は、まったくもって正当な行為であり、なんの問題もない。北朝鮮側の主張するとおりである。

     ただし、北朝鮮にミサイルを発射する權利があるように、日本にもミサイルを発射する權利があるということを、このことは意味しているのだ。

     【自衛の為のミサイル攻撃】

     北朝鮮という国が、今回やってみせたように、長距離ミサイルを次々と打ち出すことができる国であると解った以上、周辺国がこのミサイルに対抗する防衛力を持つことは当然に自衛の為の行為として承認されねばならない。

     しかし、日本のような近隣国にとって、スカッドやノドンやテポドンを迎撃ミサイルで打ち落とすことは、現時点の技術では不可能である。

     今現在実現している技術で、これらのミサイルに対抗できる手段は、相手と同様のミサイルを使って先制攻撃をするか、もしくは報復攻撃によってより大きな被害を与える(その恐怖を相手に与えて抑止力とする)か、しかない。

     つまり、今回の北朝鮮によるミサイル発射実験によって、日本は自衛権の範疇に、地対地長距離ミサイルや対地攻撃機、巡行ミサイルなどの装備を持つことを許されたと解釈するべきなのである。

     ある武器が、自衛の範疇にあるものかそうでないのかは、周辺諸国の軍事力や政策によって変動する。北朝鮮がアメリカの脅威を訴えて核武装しようとするのは笑止だが、パキスタンがインドの核に対抗して核武装しようとすることには一定の理解が必要だ。

     これまでにも、北朝鮮からミサイル攻撃を受けたらどうする?という問いはあったが、実際にミサイルを実戦単位で撃てるかどうかが解らなかったがゆえに、「では先制攻撃の為の装備を自衛隊に持たせましょう」とは言えなかった。

     しかし、今は違う。

     北朝鮮が多数の長距離ミサイルを撃つ能力があることを示した以上、そしてその迎撃は不可能に近く、先制攻撃か報復攻撃以外にこの脅威を取り除く方法がない以上、対地攻撃用のミサイルや攻撃機を装備することは自衛の為の絶対条件となった。

     敵ミサイル基地を攻撃するための、巡行ミサイルや長距離ミサイルを、自衛隊は多数、装備しなければならない。そうでないと、”自衛隊”とはいえなくなる。

     スカッドやノドンのようなミサイルは、北朝鮮さえも持っている。ということは、安いものだということだ。日本の経済力・工業力を持ってすれば、より安価で高性能な長距離ミサイルを早期に数多く、作ることができるだろう。 

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