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  • from: 一久さん

    2008年06月24日 21時58分50秒

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    プランクトン 対話編

    対話編 そのⅠ


    ソックリカエル: ねぇ、プランクトン君。君は自分の意見を絶対正しいものだと
             思うかい? それとも、もしかすると自分が間違っているかも
             しれないと自省する心をもち続けているのかい?

    プランクトン : そんなことは聞くまでもなかろう。もちろん、常に自分の見解
             をより良いものにするためにも、自省をおこたってはいないさ。

    ソックリカエル: では、君は自分の支持する政策が議会で否決された場合、がっ
             かりするかね? それとも、ほっ、と安堵するだろうか?

    プランクトン : なんてことを聞くんだい、ソックリカエル!

             世の中に、自分の意見が否定されて安堵する人間なんて存在す
             ると思うのかい? いったい、どうかしちまったんじゃないの
             かい?

    ソックリカエル: しかし、君はさっき、自分の意見を常に自省していると言った
             じゃないか。ちがうかね?

    プランクトン : いかにもそう言った。それがどうかしたかい?

    ソックリカエル: ということは、君が支持する政策についても、それが間違って
             いるかもしれないと思っているということだろう?

    プランクトン : そういうことになるね。

    ソックリカエル: では、その間違っているかもしれない政策が、幸いにして否決
             されたならば、ほっと胸をなでおろす幸運を甘受してよいので
             はないのかね? なぜならば、君は否決されることによって、
             国家に誤った政策を採らせることになるかもしれないという罪
             から免れえたのだから。

    プランクトン : ちょっと待ってくれ、ソックリカエ! それは程度の問題だよ。
             確かに僕は常に自省する心を放棄することはない。それこそが
             知性というものだからだ。しかし、それをしてなお、真実と思
             えるものを支持するんだ。

             間違っているかもしれないという思いと、その政策を支持する
             という思いは、決して五分五分じゃない。支持することが真理
             だと思う心のほうが圧倒的に多いときにこそ支持を表明するの
             だ。だからこそ、それが否決されれば悲憤するんだ。

    ソックリカエル: なるほど。紳士・プランクトン君に乾杯!

             しかし、では.....

             おっと、時間だ。風呂にはいらなきゃ。

             続きは次回に。

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