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  • from: 一久さん

    2008年08月31日 21時04分05秒

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    大企業と中小企業


    【大企業と中小企業】

     新しい産業を起業・育成する為に中小企業を援助・刺激せよという。

     それなりの意義はあるのだろうが、しかし、そんなことで景気全体を揺さぶるよう
     な産業発展が起こるとはとても思えない。焼け石に水、という感しかしない。

     今の全体的な停滞感を打破して、飛躍的・革命的な産業構造の転換と発展を計るた
     めには、むしろ大企業を援助することによる社会改革こそが有効であると思う。

     大企業が大きな仕事をすることによってこそ、日本の産業社会も変化させうる。


    【信長と明治】

     小室直樹の著書だったと思うが、ソ連だったかロシアだったかの採るべき政策とし
     て信長や明治政府のやり方を挙げていた。

     いわく、自由経済を指向しながらも一部の大企業を優遇すること。この一見矛盾す
     る政策によって、大企業は膨大な独占利益を出しながらも自由競争の良さを理解す
     ることができる。中小企業もやがて、大企業の産み出した社会資本や労働者マイン
     ドを利用することによって自由競争に参入できる。

                       ...というようなものだったと思う。

     このやり方は、いまの日本においても有効なのではないだろうか。

     いま、日本経済は急激な改革を迫られているという。そのような明治維新にも匹敵
     するような改革が中小企業の援助などという「小さなことからコツコツと」したや
     りかたで可能なのであろうか。極めて疑わしい。

     例えば、CATVである。

     今のようなやりかたでは、急速な普及は見込めないだろう。フジサンケイやヨミウ
     リのような野心的な大企業に全国ネットを作らせればいいではないか。他にも参加
     したい大企業があればいれてやればいい。数年を経ずしてアメリカ並みに普及する
     だろう。

     中小企業は、できあがった全国ネットCATVを利用して商売することを考えれば
     いいのであり、そのための配慮を国はすればいいだけのことである。「ラスト・ニュ
     ース」の日野氏のように、チャンネルを借りて専門局を作ることのできるようにす
     ればいい。


    【共生関係】


     「大企業優遇!」といえば、普通はののしりの言葉である。「中小企業の虐待だ!」
     との声も聞こえてくるかもしれない。しかし、少なからぬ中小企業は大企業となん
     らかの取り引きがあるのであり、大企業の経営状態がよくなれば中小企業のそれも
     またよくなるのが普通であろう。

     さらには、直接大企業と取り引きのない中小企業も、全体的な景気の上昇によって
     恩赦をこうむることになるにちがいない。

     そのうえ、我々が今必要としているような経済全体の劇的な改革のための社会資本
     の充実や労働者気質の変化は、必ず新なビジネスチャンスを中小企業にもたらすは
     ずである。

     このようなビジネスチャンスを大企業が独占できるのであれば、大企業優遇は問題
     であるのだが、実際にはそのような独占は日本においては起こりがたいと思われる。

     日本における大企業と中小企業の関係は、むしろ共生関係にあるといえるのではな
     いだろうか。


     中小企業が持ち込む製造依頼を大企業が正当なしかたで受けていれば、中小企業が
     大企業を使う関係にもなり得る。任天堂と製造メーカーの関係などはその典型であ
     ろうか。

     もし、大企業が正当なやりかたで受けない場合には独占の問題があるといえる。

     例えば、ファミコンの製造依頼を断った後で自社でファミコンのソックリさんを作
     って売り出す、という場合である。当然、他の大企業にも任天堂からの依頼に応じ
     ないように圧力をかける。

     このようなやりかたがまかり通るならば、確かに大企業優遇は問題がある。逆に、
     こういうことが出来ないのであれば問題がないことになる。


     越後屋は悪代官に命令しない。だが、西部劇の町の有力者は保安官に命令する。
                        (厳密には命令ではないのだろうが)


     【まとめ】

      大企業を優遇し、改革の先鋒とすることによってこそ、今我々が必要としている
      ような大改革や基盤整備が可能になる。

      個人や中小企業の、発意を促すのはそれから(大企業による社会資本の充実が達
      成されてから)のこと。

      NTTという独占企業が全国に電話網を築いていたからこそ、様々な電話回線を
      利用したビジネスが考えられ現実化してきたのである。

      大企業優遇こそが、中小企業支援になる。

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