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  • from: 一久さん

    2008年12月24日 19時29分00秒

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    プランクトン対話編 2

    対話編 Ⅱ


    ソックリカエル:

    昨日のつづきだ。要するに君は、正しいと確信できるものについて支持を
    するのだが、その支持を絶対化しているわけではなくて、いくばくかの割
    合でそれを疑う心を常にのこしているというわけだね?

    プランクトン :

    いかにもそのとおり。

    ソクッリカエル:

    では聞くが、自分の意見が正しいと信じる割合は具体的にどの程度なんだ
    い? 50%以上で100%未満であるということは当然わかるんだが。

    例えば、90%以上の割合で正しいと思えた意見が否定された場合には、
    君の感情として憤慨が安堵を上回るということでいいのかい?

    プランクトン :

    90%ならば、そう思うのが当然だろうね。

    ソックリカエル:

    では聞くが、ここに10人の人間がいるとして、そのうちの9人までが賛
    同する意見に対して、残りの一人だけがそうでなかった場合、この一人は
    9人に対抗できるだろうか。

    プランクトン :

    まず、普通の場合は無理だろうね。その一人が絶対的な腕力か能弁を持っ
    ていない限りは。

    ソックリカエル:

    では、90%も正義を確信するという状態では、自省心に期待することは
    無理があるんじゃないかね?

    プランクトン :

    まあ、そうかもしれない。

    ソックリカエル:

    では、どのくらい疑う側の割合を増やせばいいんだろう。

    10人中、2人か? まだ弱い。

    10人中、3人ではどうか? 少しは影響力が強くなってきた。

    10人中、4人ではどうだろうか? ここまで多くなれば、十分な抑止力
    になるだろう。なにせ、一人寝返りを打てば、半々になってしまうのだか
    ら。

    ということで、10人のうち、4人かもしくは3人が疑う側になければ、
    自省する心を守ることはできないと僕は思うのだが、君は賛成してくれる
    だろうか。

    プランクトン :

    10人中4人というのは行きすぎだろうね。3人なら認めてもいい。

    ソックリカエル:

    よろしい、では、10人中3人が疑う側に身を置く。そういう状態を我々
    が共に認める良き状態であると規定しよう。

    つまり、70%の確信と、30%の自省心を持っている状態こそが、政治
    を語る者の理想的な心理状態であるということだ。

    プランクトン :

    賢明なるソックリカエルに乾杯!

    ソックリカエル:

    乾杯!

    では聞くが、70%しか確信していない政策が否決されたとき、君は憤慨
    するだろうか、それともホッと、安堵するだろうか?

    プランクトン :

    でたな!? ソックリカエルの「そっくり帰る」というヤツだ!

    話を元に戻してしまったね。

    70%しか確信していないんじゃない。確信とは100%の賛意を持って
    するものだ。ただ、それとは別に、自省する心が存在しているということ
    なんだ。

    つまり、7割を占める賛成グループと、3割を占める自省グループの二つ
    のグループがあるということだ。

    そして、7割のグループが賛否を考え、結果を出す。その結果は70%の
    グループの中では100%の賛同もしくは反対でなければならない。そう
    でないとういうことは、まだ心が決していないということだ。

    さて、そうやって出てきた第一グループの答えを、30%の第二グループ
    が再度検証する。確信はしている、が、あえて自省し続けているにすぎな
    いのだ。

    それゆえに、採決で敗れれば悲憤せざるを得ない。それは70%を占める
    第一グループの敗北を意味するのだから。

    ソックリカエル:

    なるほど。

    しかしそれは第一グループへの肩入れのし過ぎじゃないかね?

    というか、そのような考え方では、第二グループの30%は有名無実な存
    在になってしまうんじゃないだろうか?

    自省の心を持っていると思い込んでいるだけで、実際には役に立たないの
    ではなかろうか? つまり、第一グループが第二グループを閑職に追いや
    って、無意識的に全人格を乗っ取ってしまうことが多いんじゃないだろう
    か。

    ちょうど、国家において、第二院がしばしば無力化するように。

    プランクトン :

    それは確かにあるだろうね。

    実際、自分は自省心を持っていると公言する人間が、まったく他人の意見
    を聞こうともしないということは珍しくもないことだから。

    ソックリカエル:

    それはつまり、自省を司る第二グループの存在が、しばしば忘却せられる
    からではあるまいか。

    おお、もうこんな時間か。

    そろそろ帰るとしよう。

    プランクトン :

    「そっくり帰る」でしょう?

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