新規登録がまだの方

下の[新規登録]ボタンを押してコミュニティに登録してください。

新規登録(無料)

登録がお済みの方はこちら

コミュ二ティポイントのご案内

詳しく見る

SIG 市民の討論広場

SIG 市民の討論広場>掲示板

公開 メンバー数:8人

チャットに入る

サークルに参加する

サークル内の発言を検索する

新しいトピックを立てる

サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。

閉じる

  • from: 一久さん

    2009年03月23日 20時31分21秒

    icon

    大学新釈 止まるを知って定まるあり

    大学新釈

    【前回まで】

     大学の道は明徳を明らかにするに在り、

     民を新たにするに在り、

     至善にとどまるに在り。


    【今回の範囲】

     止まるを知ってのち定まる有り、

     定まってのち能く静かに、

     静かにしてのち能く安く、

     安くしてのち能く慮り、

     慮りてのち能く得。

    【一久新釈】

     止まるを知ってのち定まる有り、という語句は、普通これ
     までの解釈では、前節の「至善」を解説したものだとされ
     てきた。

     しかし、私の解釈は違う。

     この部分は、「至善」「新民」「明徳」すべてに係っている
     のであって、至善だけを解説したものではない。

     すなわち、なにが「徳」かを見定めるにも、「止まる」こと
     によって、「本当に正しいのかどうか」を反問せねばならない。

     新しいことを実施しようとする場合にも、「止まる」ことに
     よって、「本当にこれは正しいのかどうか」を再慮せねばならぬ。

     古いものを残そうとする場合でも、「止まる」ことによって
    「本当にそれが正しいのかどうか」、常に再検討する必要がある。
     
     それ以前に、「明徳」「新民」「至善」を目の前の事象に対
     して問う為には、「止まる」を知らねばならない。

    【自身を省みよ】

     たいていの場合、多くの人は、見た物、聞いたもの、感じた
     ことに対して、

     それは正しいのか、どれがよりマシなのか、を考えない。

     なにか新しい工夫の余地はないのか、とも考えない。

     これは本当は捨ててはならないものなのではないか、とも
     考えることはない。

     感情に任せて刹那に善悪を決め、永遠の昨日に安住し、それ
     でいて、伝統を捨て去ることには熱心である。

     「止まる」を知らないからである。


    【止まるを知る】

     なにかを思うとき、「まてよ、本当にそうなのか」と止まる
     ことこそがすべての始まりである。

     「本当」はどれなのか、と考えれば、必然的にそこで止まって
     情報収集をするようになる。十分な情報を得て、感情的でない
     思考が可能となる。これが、止まるを知って定まる有り、である。

     「止まる」は一時的なもの、「定まる」は、その持続的なもの。
     

     感情的でない思考が可能になると、心のざわめきが静寂を
     取り戻す。これが、定まってのち静か、である。

     この状態を維持することができれば、静寂から安定へ向かう。
     安定とは、持続的な「静か」のこと。

     持続的な「止」である、「定」と、持続的な「静」である「安」
     がそろって初めて、まっとうな考慮が可能となり、よき結果を
     期待することができる。

     すべては、「まてよ」と「止まるを知る」ことから始まる
     のである。

    • コメントする

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 0
    • 拍手する

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 0

    icon拍手者リスト

コメント: 全0件