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  • from: 一久さん

    2009年03月23日 20時32分10秒

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    フードマイレージなる奇談

    フードマイレージなる奇談

    【フードマイレージ】

     朝、テレビをつけると、ニュース番組(?)で、フード
     マイレージなるものの特集をやっていた。

     食べ物が運ばれてくる時に排出されるCO2を、温室効
     果ガス排出量にカウントしようというものらしい。

     日本は、海外から多くの食料品を買っている。ゆえに、
     世界でも突出してフードマイレージが高いのだそうな。

     食料の重量 × 距離 = フードマイレージ

     という算出方法だということだ。

     だから、出来るだけ、地元に近いところの食料を食べま
     しょう、ということで、それを宣伝文句にしたレストラン
     や、宅配便で近場から野菜を取り寄せている人などを取材
     していた。

     それによって、何PICO(そういう単位があるらしい)
     削減できたか、という証明書も貰えるんだそうな。


    【私の頭がおかしくなったのか?】

     まだ寝ぼけているんだろうか? テレビが何を言っている
     のかよく分からない。

     算出するのは、CO2の産出量だったはずだが、重量×距離
     だけでは、CO2排出量など出せないはずだが...

     最低限、輸送機械の効率と流通手段の効率を鑑みてからで
     ないと、CO2の排出量など求めることはできない...
     はずなんだが....

     私の頭がおかしくなったのだろうか?

     「PICO」って単位は何だ? PPMではないのか? イヤ、
     重量と距離だけでは、排出量は出ないはずだから、これは、
     排出量ではない、なにか別の数値を表す単位なのだろう。

     でも、それじゃあ、フードマイレージってのは、CO2排出量
     とは、直接関係ないってことになるんじゃないのか....

     どうやら、私が寝ぼけているんじゃなくって、フードマイレージ
     というもの自体が、「とんでもエコロジー世界」の概念である
     らしい。

     ようやく、目が覚めた。


    【ヘリとイカダ】

     フードマイレージの考え方からいけば、ヘリコプターで食料を
     輸送しても、イカダを使った川流しで移送しても、CO2排出
     量は同じだということになってしまう。

     いくらなんでも、イカダに乗って竿を操っているオジサンが、
     ジェットヘリと同じだけのCO2を吐く訳はないと思うのだ
     が、フードマイレージ信者の頭の中では、オジサンがモクモク
     と、排気煙を撒き散らしているらしい。

     イカダは極端だ、としても、積荷の重量単位あたりに、トラ
     ックが排出するCO2量は、ヘリの出すそれよりも、遥かに
     少ないはずだ。

     そうでないとしたら、ヘリの効率はトラックに匹敵すること
     になる。それは、世界中の空に、ヘリコプターがあふれかえ
     っているはずだ、ということを意味するだろう。

     ドラえもんの世界はまさにそれだ。タケコプターの効率は、
     おそらく、原動機付き自転車よりも良いのだろう。


    【宅配便とスーパー直送】

     しかし、CO2排出量を考える場合、輸送手段の機械的効率
     だけではなくて、流通システムの効率のことも考えなければ
     ならない。

     一箱のリンゴしか積まないで走るトラックと、200箱積ん
     で走るトラックに積まれてきたリンゴとでは、一個あたりの
     CO2排出量は桁違いのはずだ。

     産地から大型トラックでスーパーに直送される農産品は、重
     量あたりのCO2排出量が少ない。

     逆に、宅配便で各家庭に送り届けられる農産品は、重量あたり
     のCO2排出量はきわめて多い。

     それは、一回で運べる量が多いほど効率がいい、ということの
     ほかに、スーパーという拠点にしか停車しないトラックに対
     して、宅配便は個人宅に届けねばならない性質上、ストップ
     アンドゴーを繰り返さざるを得ないからだ。

     スーパーの野菜は、自転車や原付や徒歩によって各家庭に届
     くが、宅配の野菜は、軽自動車によって各家庭にはこばれる。
     しかも、順番がくるまで、他の家庭に運ばれる荷物と一緒に
     無用の距離を運ばれることになる。

     スーパーから原付で家庭に運ばれる野菜は、最短距離で台所
     に届くが、宅配便で届けられる野菜は、あちこち連れまわさ
     れたあげくに、目的地に届けられる。その間、CO2を排出
     しまくって、である。

    【現代社会においては】

     基本的に、現代社会においては、単位重量あたり、

     輸送コスト = 燃料費 = CO2排出量

     という図式が成立する。

     船便で地球の裏側から運ばれてきた野菜のほうが、宅配便で
     はこばれてきた地元の野菜よりも、真の意味でのフードマイ
     レージが少ないということもあるのだ。


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