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  • from: 窓の雪さん

    2010年03月23日 00時53分11秒

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    池井戸潤「仇敵」

    いわれなき罪を背負い、大手都市銀行管理職を追われたエリート。地方銀行の庶務行員をしていたが、亡き友と己のプライドをかけて、メガバンクの闇に復讐を挑む。
    =====================

    またもや期待はずれだった。
    この作品には具体的にダメな点がたくさんある。

    まず、リアリティで売る作品にしてはリアリティが無さ過ぎる。
    邪魔者を端から抹殺する冷酷無比な相手が、何故か主人公とその協力者は殺さない。主人公はボコボコにされるだけだ。この作者特有のご都合主義が鼻に付く。

    大企業が裏金を流すことは無いとは言えないかもしれないが、それを何年も続けるには相当巧妙な手口と最新の繊細さが必要とされる。その秘密が粗雑なミスで露見するのは物凄く不自然。これもご都合主義の一種。


    池井戸作品の主人公は相手の失点に助けられることが多い。能力が高いキャラとして登場してくるが、本人が活躍しないため、カタルシスが薄くなるのだ。

    この作品での主人公は無意味に敵の本拠地に押しかけ、無意味に宣戦布告してボコボコにされる。「出来る人間」という設定と行動が矛盾していてしらける。

    主人公の得意技は、元の部下の河野や、営業社員の松木の持ってくる情報に作者の持つ神の視点で解釈を与えることだけだ。


    そして、最低な部分はクライマックスだ。これでは主人公は何もする必要が無かったということになる。ただの骨折り損。「銀行総務特命」でも指摘したが、作者は盛り上げておいて読者を裏切るのが好きなのだろうか?

    結局、池井戸作品については「空飛ぶタイヤ」は傑作だとしても、他の作品に見るべきものは無いというのが結論だ。

    畑は違うが、企業+バイオレンスであれば勝目梓の方がよほど面白いと思う。

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