「讃歌」　篠田節子　朝日新聞社

完読。出だしはとっても快調で、こりゃいいぞっと思いましたが、
尻すぼみでした。

天才ヴァイオリニストと呼ばれ、自殺未遂というアクシデントから
20年以上のブランクを経て克服して、ヴィオラ奏者として復活した女性を
純粋な気持ちで作り上げたテレビのドキュメンタリー番組。
放送後、賞賛と批判が相次ぎ、やがて、様々な人間模様が浮き出されていく。
そんなストーリーです。

さすがに、文章は上手いので、スラスラ読めます。
実質３時間ほどで読了しましたから。

とても気になったのは、多分、篠田さん自身、
弦楽器を触った事がないのでは？と言う事でした。
この感覚は、如実に出ます。

よしもとさんの、料理に関する記述、
角田さんの、お掃除に関する記述、
平さんの、建築業に対する記述、
垣根さんの、ＲＸ７他、車に関しての記述…

作家さんが根っから好きなものは、
本当に、読んでいる側が赤面するほど作品に反映されますね。
マンガの世界でも同じです。
水島さんの野球の世界とか、大島さんの猫の世界とか。
分かっているから、スラッと出てきて、
読者を納得させる部分がしっかりとあるんですよね。

この小説には、それはありませんでした。
楽器の話とか、弾き方の話とか、
とにかく、ぎこちない。もろ分かりです。(^^;;;
これで、篠田さんが弦楽器経験者なら、
逆に、文章に問題ありって事でしょうね。

ニセモノは、どの世界でも通用しません。
ちょっと、素人を舐め過ぎかな？

それに、タイトルも、装丁も良くないです。
これじゃ、タイトル買いも、ジャケ買いもしませんもの。

でも、しばらく篠田さんは追っかけてみます。

　　小池さんの後でご主人の小説を読みました。
　　なんと！なかなか文章だってとってもよかったです。
　　やはり、賞をとっただけありましたよ。

　　さまざまな中年男性からみた恋愛事情なんですが
　　短編の内容としては、いいのですが
　　すべて、藤田さんなのでは…
　　と思われます。
　　なんとなく、中年男性が似ているんですよ。（笑）
　　そういうものでしょうか？

　　小池さんが惚れぬいたのがちょっとだけ
　　わかりました。(^^;;;
　　とても、ステキな大人の男性の恋愛事情
　　だとおもいますね。

　　恋愛に対して少し臆病になってる私には少しだけ
　　勇気がでました。
　　藤田さんもいいですよ。
　　小池さんとはまた別のタッチで魅力的です。
　　　
　　

☆浅黄 斑(まだら)『蛇の目のごとく』

☆浅田次郎 『沙高樓綺譚』(さこうろうきたん)

☆桐野夏生 『OUT』映画化
☆幸田真音 『日本国債』 経済勉強です

☆佐木隆三 『死刑囚、永山則夫』裁判の勉強です

☆塩野七生 『聖マルコ殺人事件』

☆清水一行 『高級官僚』社会勉強です

☆高村薫 『』マークスの山 もう読んでるよね

☆馳星周 『夜光虫』

☆花村満月 『笑う山崎』

☆藤原伊織 『りまわりの祝祭』

☆粱石日 『終りなき始まり』在日朝鮮&韓国の勉強

☆渡辺淳一 『雲の階段』

☆乃南アサ 『結婚詐欺師』

☆宮部みゆき 『蒲生邸事件』タイムスリップだよ

では このへんで 続きは
また日を改めまして って事で
さいなら〜(^o^)／

せっかくの休日なのに、家で読む気がしません。
本当に、車の中でしか読めない体質になってしまった！（笑）

群ようこさんの「かもめ食堂」の映画、ものすごく評価が高いんですね。
見とけば良かった。原作も面白かったし。

多分、外すと思っていましたが、やっぱり外しました。（笑）
もう、端折られて端折られて…
キャラクターも別人。

ものすごく雑な作りで唖然としました。
もう、見ません。（笑）

さっき、何気にＴＶ見ていたら、小説作家が次々と…
「センセイの鞄」の川上弘美さん、「永遠の仔」の天童荒太さん、
「チーム・バチスタの栄光」の海堂尊さん、
「東京タワー」のリリー・フランキーさんとか…
川上さんと天童さんは、ちょっとイメージ違っていてビックリでした。

面白かったけど…
最期が完全に終わらないと言うか…
日本沈没もそうですがウヤムヤなラストでした。

消失して慌ててる周りの人より《雲》の中の人を書いてくれたら…と思いました

　　国家の品格　完読しました。
　　とても、納得させられる内容で
　　日本人で良かったと思わせてくれる1冊でした。

　　昔の武士道の掟とかが
　　とてもすばらしいのがよくわかりました。
　　是非、いろんな人たちに読んでもらいたいなぁ
　　と感じましたね。
　　
　　私も真の日本人の良さなんて
　　深く考えた事がなかったのですが
　　改めて考えさせられましたよ。
　　日本人としての血が私の体の中に流れている
　　ということだけでも
　　うれしく思いました。
　　
　　

あったような気がするなぁ〜！
そこから命名？
す ば る さん ！

お気楽に他人批評しているけど、
創作は大変ですよ。

なんか、マンガのネタないですかねぇ？
せいぜい50pなのに…

どんなに成功しても、連載作家にはなりたくない！
気が狂うよ。(^^;;;

「瑠璃の海」　小池真理子　集英社

恋愛小説です。
文章は上手いからスラスラ読めるけど、どうも、
納得がいきませんでした。
小池真理子さんとしては、失敗作ですね。

高速バスの衝突事故で、夫を失った女性と、
一人娘を失った×イチの男性作家が、互いに惹かれあっていき、
作品を書けなくなってしまったその作家と、心中すると言う物語なんだけど、
なぜ、男性が死のうとしたのか、なぜ、女性が一緒に死んでもいいと
考えたのか、どちらも強烈な理由がないから、全然納得できませんでした。

主人公の女性の容姿に付いての記述もなくて、
今一つ像が浮かばなかったし。

ただ、いい人に巡り会ったから、最後が「頑張っていきましょう！」だったら、
怒りまくっていると思うしね。421pも読ませておいて、これかい！って。
心中と言う結末にケチを付けている訳ではありません。

普通の恋愛を題材にするのはとても難しいと思います。
この小説の場合は、特殊なのは事故の被害者の身内って所だけですから。
恋愛小説は書きやすいけど難しいですね。
恋愛なんて誰でもみんな、普通にやっている事だから、珍しくも何ともないし、
だからよほどショッキングな展開がないと頭に残らない。
小池さんの「欲望」とか、山本文緒さんの「恋愛中毒」とかね。
「恋愛中毒」なんか、忘れられないもの！おおー怖！（笑）

私も、素人ながら、物書きですからいろいろ教訓にします。