「Re:Re:Re:Re:Re:ビンラディンの殺害について」
HAJIMEVISIONさん、はじめまして、H-2といいます(^_^)。
サイトのリンク、ありがとうございます<(_ _)>。
作戦の様子が図解されていて、とても分かり易いです。

報道によれば、ビンラディンは抵抗したものの非武装であったようです。
アメリカ政府は「可能であれば逮捕するつもりだった」と主張していますが、おそらく、最初から逮捕は考えていなかったのでしょう。
逮捕するのであれば、FBIの捜査官も同行するはずですから…。

私は、ビンラディンの逮捕は無理であったと思います。

仮に逮捕したとしても、裁判を行い、有罪判決が出て刑が執行されるまでの間、テロ組織によるビンラディンの奪還を常に警戒しなければなりません。
テロ組織が「ビンラディンの解放」を要求して、世界中で人質立てこもり事件を起こしたかも知れません。
また裁判中、ビンラディンは当然、自分の主張を述べますから、これに影響を受けた者達がテロを起こす可能性もあります。
さらに判決が死刑ではなく、終身刑ということになれば、ビンラディンを収容した施設は、獄死するまでの間、ずっとテロを警戒しなければなりません。

以上の理由から、アメリカ政府がビンラディンの射殺を選択したのは止むを得なかったと思います。

また、HAJIMEVISIONさんが言われていた、特殊作戦群の有効活用に関しては…現在の政府ではまず無理でしょう。
菅総理大臣や仙谷官房副長官の過去の経歴を見れば、リーダーシップを発揮して自衛隊を指揮するという発想自体が無いと思います。

また仮に政権が変わって、特殊作戦群を活用したとしても、アメリカ軍の特殊部隊に比べて、任務は防衛的なものになると思います。
例えば、紛争地域における邦人の救出などです。
とは言え、有事の際に政府の腰が引けて、自衛隊特殊部隊の出動を躊躇するような事態になってはならないと思います。

「Re:Re:Re:Re:ビンラディンの殺害について」
　こちらのMAIL ON LINEのサイトが作戦の全貌を図解と写真で紹介しております。
　皆さんの参考になるかと思います。
http://www.dailymail.co.uk/news/article-1382859/Osama-bin-Laden-dead-photo-Obama-watching-Al-Qaeda-leader-die-live-TV.html

「Re:Re:Re:ビンラディンの殺害について」
　まさに軍事におけるC4I化はすでに日常的なものとなっていると言うことですよね。
　まるで映画を見るようなシーンがホワイトハウスでも見られていた。決して名前が出ることはないだろうビンラディンを射殺したSEALSスナイパーのヘルメット装着カメラで映し出された映像を…

　軍事は政治の延長であると言うことは国際常識であり、特殊部隊の作戦も国の首脳が政治決断して初めて実行されます。
　振り返って今の日本の政治にそのような気概は全く感じられず心もとない限りです。
　現在日本において想定される事態とは、例えば南西諸島において不法に占拠された離島の奪回作戦などでしょう。
　政治決断なき日本においては、国民の血税によって陸上自衛隊に編成された特殊作戦群なども形つくって魂入れずにならぬことをくれぐれも願いたいものです。

　決して使われることなき部隊では、隊員たちの士気も上がりますまい。

「Re:Re:ビンラディンの殺害について」
政府や当局がメディアに公言しやすい特殊部隊の代表としてSEALの名を挙げることは多々あるようで、今回の作戦内容からしても、JSOC（統合特殊作戦コマンド）の指揮するタスクフォースが実行したことはまず間違いないでしょうね。
今のところ"Task Force 88"（おそらく既に別名になっていると思われますが）として知られるこの米英合同タスクフォースは、デルタフォース、ISA（米陸軍秘密諜報部隊）、DEVGRU、CIAの準軍事/特殊作戦グループ、SAS、SBSなどから構成され、9.11直後のアフガン侵攻からイラク戦争をとおして何度も部隊名を変えながら、今回のようなハンターキラー任務に専従してきました。
過去にサダム・フセインやアルカイダ系テロ組織の大物ザルカウィを捕縛したのもこのタスクフォースで、彼等にはHVT（最重要目標）と呼ばれる重要指名手配テロリストや旧バース党幹部の顔を描いたトランプが配られていたといいます。
中でも今回殺害されたビン・ラディンやフセインなんかは“ブラックリスト・ワン”と隊員達から渾名されていたとか。

それにしてもMcRaven中将、最後に大きな手柄ができましたね＾＾
先日、ついにUSSOCOM次期司令官への指名および海軍大将への昇進が正式発表されたMcRaven中将ですが、これで米軍特殊部隊のトップとしての経歴にさらに箔が付いたことでしょう。


> 　米国首脳陣がリアルタイムで見守る中での現場の特殊部隊による作戦遂行は、軍隊のC4I化の象徴的なものとして記憶にとどめられることでしょう。
おっしゃるとおりだと思います。
現場の兵士に装着されている小型カメラやマイクを通じて遠く離れた本国のホワイトハウスや国防総省の指令室に伝わる音声・映像、これを上層部の人間がリアルタイムで視聴することによって従来なかった現実感・緊迫感が生じ、より迅速かつ責任のある意思決定が行われるようになれば理想的ですね。

ちなみに、1989年のパナマ侵攻作戦“ジャスト・コーズ”に先立ち、現地で拘束されていたCIA要員カート・ミューズの救出作戦がデルタフォースによって実施されましたが、その様子も逐一ペンタゴンのシチュエーションルームに届けられていたそうです。
当時のチェイニー国防長官やパウエル統合参謀本部議長らが室内に詰め、事の成り行きを固唾を呑んで見守っていたとか。

「Re:ビンラディンの殺害について」
　今回は、アメリカ海軍のSEALSによる作戦遂行のようですね。
　CNNの報道によれば、米軍の特殊部隊がパキスタンで作戦の準備を進める中、米国時間の１日午後、オバマ大統領と作戦にかかわった主要メンバーが招集され、作戦開始から標的の発見、遺体の回収に至るまで、リアルタイムで進行状況を見守ったと言うことです。
　また、ロサンゼルスタイムズ紙は、バージニア州にある米中央情報局（ＣＩＡ）本部ビル７階に作戦の様子を生中継する映像が送られていたと報じております。
　米国首脳陣がリアルタイムで見守る中での現場の特殊部隊による作戦遂行は、軍隊のC4I化の象徴的なものとして記憶にとどめられることでしょう。